睡眠を削る人ほど損する3つの理由|寝不足は人を嫌な人間にする
睡眠を削る人ほど損する3つの理由|寝不足は人を嫌な人間にする
睡眠時間を削って、仕事や副業、家のことの時間をひねり出していませんか。
結論から言います。
お金に困らない人生を送っている人ほど、睡眠を削りません。
寝不足と余裕のなさは、どんなにいい人でも「嫌な人間」にしてしまうからです。
カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、一晩の徹夜だけで「人を助けたい気持ち」が下がることを示しています。
この記事では、睡眠を削ると損をする3つの理由と、お金をかけずに今夜からできることをお伝えします。
結論:お金に困らない人は睡眠を削って時間を作らない
どんな人にも、1日は24時間しかありません。
お金持ちにも、そうでない人にも、ここだけは平等です。
睡眠を6〜8時間とすると、1日の4分の1から3分の1は眠っている計算です。
人生の3分の1近くに関わる話なんです。
僕が感じるのは、お金に困らない人生になっている人ほど、時間の使い方が上手だということです。
ただし、勘違いしないでください。
「時間の使い方が上手」は、「睡眠をうまく削って、できた時間を効率よく使っている」という意味ではありません。
この2つはイコールではないんです(ショートスリーパーで本当に平気な人は別です)。
休むべきところでしっかり休む。そのうえで、起きている時間を自分のやりたいことに使う。
これが、本当の意味で時間の使い方が上手な人です。
時間とお金の関係そのものは、
時間はお金で買える|お金に困らない人が実践している3つの習慣
でも書いています。
理由1:寝不足は人を助けない人間にする
1つ目の理由は、寝不足が人間関係を静かに削っていくからです。
カリフォルニア大学バークレー校の睡眠研究チームは、2022年に学術誌「PLOS Biology」で、睡眠不足と「人を助ける行動」の関係を3つの研究で調べた結果を発表しています。
研究1は、18〜26歳の24人に、一晩しっかり寝た日と徹夜した日の両方を体験してもらった実験です。
徹夜した後は、人を助けたい気持ちが下がりました。脳の画像検査でも、他人の気持ちや状況を考えるときに働く脳のネットワークの活動が落ちていました。
研究2は、136人の睡眠と気持ちを4日間記録した調査です。
睡眠の質が悪かった夜の翌日は、人を助けたい気持ちが下がっていました。
研究3は、2001〜2016年のアメリカの寄付300万件超の分析です。夏時間への切り替えで寝られる時間が1時間減る週は、寄付の額がおよそ10%減っていました。夏時間を導入していない州では、この落ち込みは見られませんでした。
僕がこの研究で一番怖いと思ったのは2点です。
1つは、相手が知らない人でも、友人や同僚でも、同じように助ける気持ちが下がっていたこと。
もう1つは、その日の気分や、もともと共感力が高い人かどうかでは説明がつかなかったことです。人格者でも、寝不足になれば人に冷たくなるんです。
お金に困らない人生は、一人では作れません。家族、仕事の仲間、困ったときに相談できる人。
その関係が寝不足で少しずつ削られていくなら、睡眠を削って作った1時間は割に合わない取引です。
▼この章で参考にした一次情報
Ben Simon E, Vallat R, Rossi A, Walker MP「Sleep loss leads to the withdrawal of human helping across individuals, groups, and large-scale societies」PLOS Biology 20(8): e3001733(2022年8月23日公表)
https://doi.org/10.1371/journal.pbio.3001733
理由2:余裕がないと目の前の人が見えなくなる
2つ目の理由は、急いでいる人ほど、目の前の大事なものを見落とすからです。
1973年に発表された、プリンストン大学の心理学者ダーリーとバトソンによる有名な実験があります。神学生(聖職者を目指す学生)40人に別の建物へ移動してもらい、その途中に、うずくまって咳き込む人を配置しました。
立ち止まって助けた人の割合は、時間に余裕がある人で63%、少しだけ急いでいる人で45%、急いでいる人ではわずか10%でした。人助けのたとえ話について話しに行く途中の学生でも、急いでいると素通りしたんです。
2011年には、睡眠が少ない人ほど自分を律する力が落ち、倫理に反する行動が増えるという関連を示した研究もあります。
ただし、その土台の「意志の力は使うと減る」という考え方には追試で議論があるので、「そういう傾向が報告されている」くらいで受け取ってください。
実験の参加人数は多くなく、50年以上前の研究もあります。それでも、眠いとイライラして余裕がなくなるのは、多くの人に身に覚えがあるはずです。
正直に言うと、僕にもそういうところがあります。物事を後に残すのが好きじゃない性格で、余裕がなくなると、洗濯して、ご飯を炊いて、トイレを掃除して、洗面所も掃除して、と一気に片付けようとするんです。
そうすると妻に「ちょっと待って、今、余裕なくなってるよ」と止められます。「顔がすごい、目が血走ってる」とまで言われます。自分ではまったく気づいていません。
余裕がないときの自分は、自分では見えません。だから止めてくれる人がいるのは、本当にありがたいことです。
▼この章で参考にした一次情報
Darley JM, Batson CD「”From Jerusalem to Jericho”: A study of situational and dispositional variables in helping behavior」Journal of Personality and Social Psychology 27(1): 100-108(1973年7月)
https://doi.org/10.1037/h0034449
Barnes CM, Schaubroeck J, Huth M, Ghumman S「Lack of sleep and unethical conduct」Organizational Behavior and Human Decision Processes 115(2): 169-180(2011年)
https://doi.org/10.1016/j.obhdp.2011.01.009
理由3:削った睡眠を高い健康商品で埋めるとお金が出ていく
3つ目の理由が、一番お金に直結します。睡眠や健康の不安は、皆さんの財布に手を突っ込んでくる人の入り口になるからです。
この前、ある高額セミナーの主催者の話を見聞きしました。富裕層の人たちとのつながりがあって、パーティーにも出ている方です。
その方いわく、活動的な人たちと一緒にいると、体のメンテナンスのために高いサプリメントや漢方を飲み、付き合いのお酒もたくさん飲まないといけない。
僕から言わせると、お酒を飲まなければいいだけです。
「飲みニケーションが大事なんだ」と言うかもしれません。
でも、お金に困らない人生を送って、周りの人も幸せにしたいと思っているなら、そこは要らないはずです。
それは自分の欲です。
僕は自分で言うのも変ですが、庶民的な方です。
富裕層とのつながりもないし、そういうパーティーに行きたいとも思いません。
資産形成をしている皆さんに最終的にたどり着いてほしいのは、365日の時間を好きに使える普通の生活です。
お金に余裕が出てくると、人は健康にお金を使い始めます。そして健康の不安には、いくらでも高い商品が用意されています。
お金持ちがお金持ちから取り、そのお金がまたその中でぐるぐる回っている。
僕にはそう見えます。もっと嫌なことを言うと、一流の詐欺師は一流のお金持ちのところへ行きます。
もちろん、正しくやっている人もいます。ただ、誰がどうやって儲けているのかは、外からは分かりません。
これは投資の話だけではなく、健康の話でも同じです。
僕は両親を2人ともがんで亡くしています。両親とも基本は標準治療でしたが、家族の僕のところにも、別の療法をすすめる声がかかってきました。
不安なときほど、そういう話は向こうからやってきます。
治療の選び方は、主治医と相談して決めることです。
それでも別の道を信じて選ぶなら、それはご本人の判断で、僕は止めません。
お金の面で言えるのは1つだけです。不安なときに向こうからやってくる高額な話には、その場でお金を払わないことです。
高いサプリより0円の習慣をちょっとずつ
やることはシンプルです。普段の生活を、お金をかけずに少しずつ整えることです。
食事は、特別なものは要りません。野菜や納豆、めかぶのような、スーパーで買える普段の食事で十分です。
運動は、外を歩くのが0円です。日焼けが嫌なら格安のジムで歩く。それも面倒なら、家で足踏みでもいい。
普通に食べて、普通に動いて、普通に寝る。
日々の生活をちゃんとやっていれば、高いサプリメントは要りません。
僕自身、買っていません。
睡眠の質について、僕がAI(Claude)に相談すると、「寝る直前にスマホを見ない」「寝る1〜2時間前にストレッチをする」といった提案がよく返ってきます。
質を上げるのは大事です。
ただし、質が上がったからといって睡眠時間を短くしていいかというと、僕はそうは思いません。
しっかり寝たうえで、起きたときのパフォーマンスが上がるようにする。これが順番です。睡眠不足は、負債のようにたまっていくものだと僕は考えています。
会社員の頃の僕は、仕事が嫌いではなかったのに、「明日も仕事か、寝たくないな」と寝るのを先延ばしにして、睡眠が少しずつ減っていた気がします。
今は「眠いな、寝ようか」で寝ています。寝るときは「今日も後悔はないな」と思って目を閉じ、朝は「よし、今日も生きてる。やりたいことをやっていこう」と思って起きるようにしています。
健康と資産形成の順番については、
資産運用より健康習慣が先。お金に困らない人生の本当の土台とは?
でも書いています。
まとめ:今夜は「眠いな」と思ったら寝る
睡眠を削る人ほど損をする理由は、次の3つです。
①寝不足は、相手が誰でも人を助けたい気持ちを下げる
②余裕がないと、目の前の人や大事なものが見えなくなる
③削った睡眠を高い健康商品で埋めると、お金が出ていく
お金に困らない人は、睡眠を削って時間を作りません。休むところで休み、起きている時間を好きなことに使います。
で、今日から何をするか。今夜は「眠いな」と思ったら、やりかけのことがあっても布団に入ってください。それだけで十分です。
▼お金と時間の使い方の話をもっと読みたい方はこちら
使う力
※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。
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▶ 保険からの卒業
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▶ お金に困らない人生のつくり方
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