資産1億でもお金の不安は消えない|今から使う癖をつける3つの理由
資産1億でもお金の不安は消えない|今から使う癖をつける3つの理由
「いくら貯めれば、お金の不安は消えるんだろう」と思いながら、毎月の積立を続けていませんか。
結論から言います。
資産が1億になっても、2億になっても、お金の不安は消えません。
だからこそ、少しずつ使う癖を今からつけてください。
これが今日の結論です。
僕は2022年3月、40歳で仕事を辞めて、夫婦でセミリタイアしました。
今年で5年目です。
収入がない生活を4年半近く続けてきた僕の、偽らざる実感の話をします。
資産がいくらあっても、お金の不安は消えない
断言します。
資産が1000万だろうが、5000万だろうが、1億だろうが、お金に対する不安は消えません。
絶対に消えないです。
金額の問題ではないからです。
これから先も、株式市場では30%、40%という暴落が来る時があると思います。
リスクの高い商品なら50%落ちることだって、たくさん起きるはずです。
どこが天井でどこが底かなんて、誰にも予想できません。
先が読めない以上、不安がゼロになる日は来ないんです。
だから僕は、資産形成中の方には「コアは全世界株のインデックスでいい」という話をしています。
予想できないものを予想しようとせず、淡々と積み立てる。
その上で大事なのは、不安が消えないことを前提に、お金との付き合い方を設計することです。
不安を消そうとして貯め続けるのではなく、不安と共存しながら納得して使う。
ここが今日の出発点です。
実際、僕自身も不安が消えたわけではありません。
半年に一度、妻と資産の報告会をして、資産全体でインフレに負けていないかを確認しています。
増やすことよりも、実質的な価値を守れているかを見るフェーズです。
それでも「これで絶対大丈夫」と思える日は来ません。
だからこそ、不安を消す競争から降りて、付き合い方を変えるほうが現実的なんです。
貯めるのが上手い人ほど、使うのが下手
もう一つ、はっきり言います。
お金を貯めるのが上手な人ほど、使うのが下手くそです。
僕も一緒です。
僕の配信を聞いてくださっている方は、真面目な方が多いと思います。
そして、将来に不安を感じている方が多い。
不安だからこそコツコツ貯められる。
これは立派な強みです。
ただ、その強みは裏返すと「使う練習をしてこなかった」ということでもあります。
『DIE WITH ZERO』という本でも語られていますが、資産形成にしっかり成功したアメリカの高齢者は、使い切れないほどのお金を残したまま人生を終えていくケースが多いそうです。
新NISAでコツコツ積み立てている今の日本の世代も、同じ道をたどる可能性が高いと僕は思っています。
散財しろという話ではありません。
使う癖は、急にはつきません。
だから、少しずつ使っていく練習を、資産形成中の今から始めておいたほうがいいんです。これはセミリタイア5年目の僕が、実際にやりながら痛感していることです。
使う練習といっても、大げさなことは要りません。
暑い日にクーラー代をケチらない。
これも立派な使う練習です。
電気代を惜しんで熱中症で倒れて病院に行くほうが、よほどお金がかかります。
命と健康を守る支出を「もったいない」と感じてしまう感覚こそ、貯め上手の人が最初に手放すべきものだと思います。
子供にお金を残しても、いいことはない
言い切りにくいテーマですが、あえて言います。
子供にお金を残しても、いいことはあまりないです。
もちろん、ご家庭の環境はそれぞれなので絶対ではありません。
それでも、極力自分で使ったほうがいいと僕は思っています。
僕は両親をガンで亡くしていて、相続人を3人分経験しました。
その立場で正直に言うと、親のお金が欲しいなんて思ったことはありませんでした。
「あるならもらう」くらいの感覚です。
それよりも、親が楽しそうに生活している姿のほうが、子供としてはずっと嬉しいんです。
皆さんの立場で考えてみてください。
お父さんやお母さんが、自分を犠牲にしてお金を貯めまくっている姿を見て、嬉しいですか。
嬉しくないと思うんですよね。
三つ子の魂百までではないですが、親が楽しそうに生活できている姿を見せることこそが、子供への一番の贈り物であり、一番の教育だと僕は思います。
お金の不安に縛られて今を我慢し続ける背中よりも、納得してお金と時間を使って笑っている背中のほうが、間違いなく多くのものを残せるはずです。
「年間生活費×25年」で逆算すると、使える余白が見える
では、どうすれば安心して使えるのか。
ポイントは、目標を「1億円」のような憧れの金額で決めないことです。
金額を目標にするのは、正直あまり筋が良くありません。
代わりに、年間生活費から逆算します。
手順はシンプルです。
まず固定費の見直しをして、本当の年間生活費を出す。
次に、その25年分を目安の総額とする。
そして、今ある資産と毎月の積立額をもとに、年率5%くらいの厳しめの利回りで、60歳時点などの将来を試算してみるんです。
やってみると、意外と早く目安に届くことに気づく方が多いはずです。
例えば毎月5万円積み立てている方が、試算の結果「4万円でも間に合う」と分かったら、毎月1万円の余白が生まれます。
この数字の感覚は、実際に手を動かすのが一番です。
新NISAつみたて&取り崩しシミュレーターで試算してみると、自分の数字で確かめられます。
浮いた1万円をパチンコに使えという話ではないですよ。
家族でちょっといいご飯を食べに行く。
我慢していた趣味やジムを再開する。
一人旅に出る。
何でもいいんです。
将来の安心を確保した上で、今の生活も充実させる。
この両立こそが、逆算の本当の目的です。
注意点を一つだけ。
試算に入れる生活費に、毎月の積立額そのものを含めないでください。
積立は生活費ではないからです。
ここを混ぜると必要額が膨らんで、いつまでも「まだ足りない」から抜け出せなくなります。
数字はあくまで2026年時点の制度と、自分の実際の生活費で考える。
それだけで景色はかなり変わります。
今日が一番若い日。使う練習は今からしかできない
もう一つ、お金と同じくらい大事なのが時間です。
僕は45歳になった今、物欲がほとんどなくなりました。
服も車も時計も、欲しいと思いません。
正直、60歳になったらもっと欲がなくなるんじゃないかと、少し怖くなるくらいです。
年齢を重ねるほど、やれることは確実に狭まっていきます。
例えば通勤です。
片道1時間なら往復2時間、月20日の出勤で40時間を通勤に使っている計算になります。
仮に自分の時間単価を3000円と置くと、月に12万円分の時間を道の上で使っていることになる。
賃貸なら、職場の近くに引っ越すだけでこの時間が丸ごと戻ってきます。
家賃が多少上がっても、戻ってきた時間で副業に挑戦してもいいし、ゆっくり休んでもいい。
お金だけでなく、時間の使い方まで含めて見直すと、発想は次々に広がっていきます。
僕自身、セミリタイアしてからのほうがお金を使っています。
妻がカーテンを全部替えたいと言えば、オーダーカーテンに替える。
寝室のベッドを新しくしたいと言えば、いいよと即答する。
食べたいねと話したちょっと高級なケーキも、普通に買います。
何を食べるかより、誰と食べるか。
妻の喜ぶ顔を見られるお金の使い方が、僕にとって一番納得できる使い方だからです。
旅行も同じです。
僕自身は行きたい場所へのこだわりがあまりないのですが、妻が「食べたことのないタイ料理を食べてみたい」と言えば、行こう行こうとなります。
極端な話、妻が北海道の豚丼を食べたいと言ったら、そのために北海道へ行くと思います。もったいないとは思いません。
妻の喜ぶ顔は、過去に戻ってもう一度見ることができないからです。
まとめ:不安は消えない。だから納得して使う
最後にもう一度言います。
お金の不安は、資産がいくらになっても消えません。
不安を消してくれるのは金額ではなく、自分が納得できるお金の使い方です。
将来が不安になる気持ちは、痛いほど分かります。
でも、過去には戻れません。
あの時こうしておけば良かったという後悔が、一番つらいんです。
今日が、あなたの人生で一番若い日です。
今日も幸せ、未来も幸せ。
どっちも幸せな人生を、一緒に目指していきましょう。
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使うちから
※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。
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