投資の始め方 完全ガイド|初心者が最初にやるべき5ステップ【新NISA・インデックス投資】
こんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。
このブログでは、金融機関や周りの人が教えてくれない、身近で「へー」と思えるお金の話をお届けしています。
この記事は、投資をこれから始めたい人が「何から手をつければいいのか」を、最初から最後まで1本でわかるようにまとめた完全ガイドです。これまで何本かに分けて書いてきた「投資初心者が最初に知るべきこと」「最初に選ぶ商品」「毎月コツコツ積み立てる方法」を、すべてここに集約し、新NISA時代の今の内容に更新しました。
最初に大事なことをお伝えします。投資は、元本が保証されない、リスクのある行為です。この記事で紹介する内容も、絶対に正しいというものではありません。最終的な投資判断は、必ずご自身の責任でお願いします。
その上で、できるだけ遠回りせずに「最初の一歩」を踏み出せるよう、順番に解説していきます。
そもそも、なぜ投資が必要なのか
結論から言うと、投資の一番の目的は「お金の価値を守ること」です。
「お金を増やすこと」だと思われがちですが、私はまず「守る」ほうが本質だと考えています。
なぜか。日本円だけでお金を持っていると、インフレ(物価の上昇)でお金の価値が少しずつ目減りしていくからです。同じ100万円でも、モノの値段が上がれば、買えるものは年々減っていきます。銀行預金の金利では、このインフレに追いつけないのが現実です。
つまり、ただ貯金しているだけでは、額面は減らなくても「価値」は静かに減っていく。これを補う手段の一つが投資です。
もう一つの大きな目的が、老後資金です。
少し前に「老後2000万円問題」が話題になりました。ざっくり言えば「年金だけでは老後の生活費が足りず、不足分を自分で準備する必要がある」という話です。金額や前提は人それぞれですが、「公的年金に上乗せして自分でも備える」という考え方自体は、多くの人に当てはまります。
たとえば、まとまった額を全額”貯金だけ”で準備しようとすると、毎月の積立額はかなり大きくなります。一方で、長期間かけて投資で運用しながら準備すれば、複利の効果が働く分、毎月の負担を抑えやすくなります(ただし投資なので、想定どおりに増える保証はありません)。
老後資金のシミュレーションについては、こちらの記事で実データを使って詳しく試算しています。
関連記事:毎月1万円×21年の積立NISAでいくら増える?S&P500の97年実データで2パターンをシミュレーション
「投資」と「投機」は別物
ここが、初心者が最初につまずくところです。投資と投機は、まったくの別物です。
雑誌やSNSで見かける「今年2倍になる株」「FXで一攫千金」のようなものは、投資ではなく投機です。
投機とは、簡単に言えば「短期間でお金を増やそうとする」行為です。短期で大きく増える可能性がある一方で、同じだけ大きく減るリスクもあります。1日で資産が倍になることもあれば、半分になることもある世界です。
これに対して、私がこのブログでおすすめしているのは、投資、それも「長期・積立・分散」のインデックス投資です。短期で当てにいくのではなく、世界経済の成長に長期間ついていくことで、リスクを抑えながらお金の価値を守り、育てていく考え方です。
投機が悪いと言いたいわけではありません。ただ、老後資金のように「絶対に必要なお金」を投機で準備するのは、リスクが大きすぎる、ということです。
投資と投機の違い、そして「なぜ長期インデックスなのか」は、データを交えてこちらでも解説しています。
関連記事:投資はギャンブルじゃない|アクティブファンドが長期で負ける理由
投資初心者が最初にやるべき5ステップ
ここからが本題です。やることを5つのステップに整理しました。この順番どおりに進めれば大丈夫です。
ステップ1:生活防衛費を先に確保する
投資を始める前に、まず「生活防衛費」を現金で確保してください。
生活防衛費とは、病気・ケガ・失業など、いざという時のための生活費です。目安は、会社員なら生活費の半年〜1年分、自営業の方はもう少し多めが安心です。
なぜ先に確保するのか。投資はすぐに使うお金には向かないからです。暴落のタイミングで現金が必要になり、値下がりした状態で売る羽目になる——これが一番避けたい失敗です。生活防衛費という”守りの現金”があれば、相場が下がっても慌てて売らずに済みます。
投資に回すのは、この生活防衛費を確保したうえでの「余剰資金」です。
ステップ2:ネット証券で口座を開設する
口座は、銀行や対面の証券会社ではなく、ネット証券で開設しましょう。おすすめはSBI証券か楽天証券です。
ネット証券をすすめる理由は、はっきりしています。
第一に、低コストで優良な商品(投資信託)の品揃えが豊富です。投資信託には信託報酬という管理手数料が毎年かかりますが、ネット証券はこの手数料が安い商品を選べます。たとえば信託報酬が年0.1%の商品と年0.5%の商品では、同じ金額を長く持つほど、差額は大きくふくらんでいきます。長期投資では、この「コスト」が結果を左右します。
第二に、自分の好きな時間に操作できます。窓口の営業時間に縛られません。
そして、これは事実として知っておいてほしいことですが、銀行や対面証券は店舗や人件費というコストを抱えているため、すすめられる商品の手数料が高くなりがちです。これは個々の担当者が悪いという話ではなく、業界の構造の問題です。窓口で熱心にすすめられる商品が、必ずしも自分にとって低コストで最適とは限らない。だからこそ、自分で勉強して、自分で選ぶことが大事になります。
ステップ3:NISA口座を開設する
ネット証券の口座と同時に、NISA口座を申し込みましょう。
NISAは、投資で得た利益が非課税になる制度です。通常、投資の利益には約20%の税金がかかります。たとえば100万円が200万円になった場合、利益100万円に対して約20万円が税金として引かれます。NISAを使えば、この税金がかからない、というのが最大のメリットです。
2024年から始まった新NISAは、非課税で投資できる枠が大きく広がり、長期の資産形成にとても使いやすい制度になりました。一度売却して空いた非課税枠が翌年以降に復活する仕組みもあり、初心者がまず使うべき制度です。
ステップ4:低コストのインデックスファンドを選ぶ
商品選びで迷ったら、結論はシンプルです。低コストの全世界株式または米国株式のインデックスファンドを選んでください。
インデックス投資とは、市場全体の動きに連動することを目指す投資方法で、手数料が低いのが特徴です。個別の会社を当てにいくのではなく、市場まるごとに分散投資するイメージです。
具体的に、私がこのブログで一貫しておすすめしているのは、低コストで純資産も大きい代表的なインデックスファンドです。代表例として、全世界株式(オールカントリー)、米国株式(S&P500)、先進国株式といったタイプがあります。
迷ったら、全世界株式(オールカントリー)1本で十分だと私は考えています。これ1本で世界中の多くの企業に分散投資でき、どの国が伸びるかを自分で当てる必要がありません。私自身のコア資産も、全世界株式のインデックスファンドです。
「完璧な正解」を探す必要はありません。70点でいいんです。忙しくて投資に時間をかけられない人ほど、この”全世界株式インデックスを1本”というシンプルな選択が向いています。
なぜインデックスが合理的なのかは、投資の世界の偉人たちの言葉からも見えてきます。
関連記事:インデックス投資の巨人たちが語る「最適解」|ボーグルからバフェットまで7つの格言
ステップ5:毎月一定額を自動で積み立てる
商品を決めたら、毎月一定額を自動で積み立てる設定をします。
SBI証券や楽天証券では、クレジットカードや銀行口座から毎月自動で引き落として積み立てる設定ができます。一度設定すれば、あとは基本ほったらかしでOKです。
毎月同じ金額をコツコツ積み立てることには、大きな意味があります。価格が高いときは少なく、安いときは多く買う形になり、買うタイミングを自分で悩まなくて済みます。タイミングを計って売買するより、淡々と積み立て続けるほうが、初心者にはずっと再現性が高い方法です。
無理のない金額で始めて、続けることが何より大事です。月々の金額は、生活に支障が出ない範囲で調整してください。
暴落が来ても、やってはいけないこと
長期で投資を続けていれば、必ず暴落を経験します。これは「もし」ではなく「いつか必ず」です。
そのときに一番やってはいけないのが、怖くなって売ってしまうことです。
インデックス投資は、世界経済が長期的に成長していくことに賭ける方法です。一時的に大きく下がっても、過去の歴史では時間をかけて回復し、成長してきました(ただし、これは過去の実績であり、将来も同じになる保証はありません)。
暴落時に売ってしまうと、その「回復」を取り逃がし、損失だけが確定します。だからこそ、ステップ1の生活防衛費が効いてきます。当面の生活費が現金で確保できていれば、暴落が来ても投資分に手をつけずに済み、嵐が過ぎるのを待てます。
暴落への向き合い方や、長期資金をどう置いておくかについては、こちらで詳しく書いています。
関連記事:新NISAに回す長期資金、どこに置く?投資初心者が知っておくべき「最悪シナリオ」の考え方
関連記事:資産全体でインフレに勝てばいい。オールカントリー+現金が最適解な理由
まとめ:投資の始め方 5ステップ
最後に、この記事の要点をまとめます。
投資の目的は、お金の「価値を守る」こと。そして老後資金に備えること。短期で増やす「投機」とは、はっきり区別する。そのうえで、次の5ステップで始めます。
①生活防衛費(生活費の半年〜1年分)を現金で確保する
②ネット証券(SBI証券か楽天証券)で口座を開設する
③NISA口座を同時に申し込む
④低コストのインデックスファンド(迷ったら全世界株式オールカントリー)を選ぶ
⑤毎月一定額を自動で積み立て、暴落が来ても売らずに続ける
投資だけで小金持ちになれるわけではありません。でも、お金の価値を守り、将来の不安を減らすための、有力な手段の一つではあります。
大事なのは、完璧を目指すことではなく、無理のない金額で一歩を踏み出し、コツコツ続けることです。
資産形成は、人それぞれのペースで構いません。ただし「順番」を間違えると損をすることもあります。自分が今どの段階にいるかは、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:資産形成のやり方は人それぞれ。でも「段階」を間違えると損する【新NISA・インデックス投資】
関連記事:【保存版】お金に困らない人生の作り方|「経済的自立」5つのステップ
一緒に、お金に困らない人生への一歩を踏み出していきましょう。
♪一歩♪一歩♪コツコツが大事♪
それではまた♪

