アクティブファンドはやめとけ|10年で8割が指数に負ける現実

テレビでアクティブファンドが紹介されているのを見て、「話題みたいだし、買ってみようかな」と思ったことはありませんか。

結論から言います。

買わなくていいです。

プロのファンドマネージャーが運用するアクティブファンドの大半は、インデックスファンドに勝てていません。

余分な手数料を払っているのに、です。

私は信用金庫と郵便局で計18年、金融の現場にいました。

店頭に手数料の高い投資信託ばかりが並んでいた時代を、売る側として見てきた人間です。だからこそ言えます。

これは誰か個人の悪意ではなく、構造の話です。

この記事では、アクティブファンドを選ばなくていい理由と、それでもテレビで紹介され続ける仕組みを解説します。

SBI証券 iDeCo

プロのファンドマネージャーでも市場に勝てない

アクティブファンドを運用しているのは、企業研究に人生を懸けているようなプロ中のプロです。

毎日市場に張り付き、決算を読み込み、企業を訪問して調べ尽くす。

そんな人たちが本気で運用しています。

それでも、結果は出ていません。

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが公表しているSPIVAのデータ(2025年12月31日時点)によると、日本株のアクティブファンドは10年間で77.67%、15年間で76.04%が、ベンチマークであるS&P日本500指数に負けています。

米国はさらに厳しく、大型株ファンドの85.59%(10年)、89.93%(15年)がS&P500に負けています。

日米どちらでも、約8割から9割が市場平均に勝てていない。

これが動かぬ現実です。

実際の数字はS&PのSPIVA公式ページで誰でも確認できます。

「うちは下落局面に強い」とアピールするアクティブファンドもあります。

でも、よく考えてみてください。

勝てる銘柄を探すのがアクティブ運用の看板なのに、守りの銘柄を集めて「守れています」と言うのなら、最初から低コストのパッシブ投資で幅広く分散しておけばいい話です。

実際には、旬が過ぎた頃のテーマに乗ったファンドが次々と作られては消えていきます。

そんなものに、いちいち飛び乗る必要はありません。

もちろん、インデックスに勝つアクティブファンドもゼロではありません。

ないわけじゃない。

でも、その1本が20年後30年後も勝ち続けているかは、誰にも分かりません。

理由はシンプルで、先は誰にも読めないからです。

ストラテジストの景気予想を思い出してください。

「そろそろ景気後退が来る」と何年も言い続けて、外れたら予想を後ろにずらす。

その繰り返しです。

プロでも当てられない未来を、私たちが当てられるはずがありません。

手数料1%の差が複利で資産を削り続ける

ここで冷静に考えてほしいのが手数料です。

アクティブファンドは、インデックスファンドより信託報酬が高く設定されています。

余分にコストを払っているのだから、本来はインデックスに勝っていなければおかしいわけです。

それなのに大半が負けている。

これがアクティブファンドの現実です。

そもそも、何のためにその資産形成をやっているのかを思い出してください。

新NISAで積み立てているお金の多くは、20年後30年後、働けなくなった時や収入が減った時のための、将来の生活を支えるお金のはずです。

5年10年で使う予定のない、それほど大切なお金だからこそ、過去のデータで大半が負けると分かっている選択肢に賭けるべきではありません。

しかも信託報酬は、毎年、資産残高から自動的に引かれ続けます。

仮に1%高いだけでも、その1%は単純な引き算では済みません。

複利で効いてくるからです。

試算として、100万円を年率5%で30年運用すると約432万円になりますが、コストが1%重く年率4%になると約324万円。

差は約108万円まで広がります(税金・分配金は考慮しない概念上の計算です)。

怖いのは、この差に気づくのが20年後30年後だということです。

気づいた時には、もう過去には戻れません。

受け入れるしかない。

だから、一日でも早く気づいた方がいいんです。

テレビでアクティブファンドが紹介される構造

「でも、テレビで紹介されているんだから良い商品なのでは」と思うかもしれません。

ここが今日いちばん伝えたい、構造の話です。

テレビは無料で見られますよね。

なぜ無料かというと、スポンサーの広告費で成り立っているからです。

スポンサーの中には、金融商品を扱う会社も含まれます。

そして番組側が追いかけるのは視聴率です。

視聴率が取れるなら、話題のファンドも旬のテーマも紹介します。

出演している芸能人は、商品の良し悪しを保証しているわけではありません。

自分の知名度を提供して出演料を得るという、立派なビジネスをしているだけです。

つまりこういうことです。

画面の向こう側にいる人たちは「ビジネス」でやっている。

それを見て買うあなたは「投資」のつもりでいる。

ここに大きなチグハグ、矛盾があるわけです。

紹介する側を責めたいのではありません。

個人の悪意じゃない、仕組みがそうなっているという話です。

インフルエンサーの「案件」も同じ構造

同じことはSNSでも起きています。

昔は読者の質問に丁寧に答えていた発信者が、有名になった途端にアクティブファンドの紹介を始める。

私も大好きだった発信者の路線が変わっていくのを見て、ため息が出たことがあります。

これも個人を責める話ではなく、やはり構造の話です。

知名度が上がるほど、企業案件の報酬は大きくなります。

生活がかかれば、紹介する側に回る人が出てくるのは自然なことです。

ちなみに私は、収益化のための案件・スポンサー・コラボは一切受けない方針で発信しています。

批判ばかりしているので声がかかることもないでしょうが、もし案件の打診が来たら「これくらいの報酬が提示されるんですよ」と、その相場感を皆さんにお伝えしようと思っているくらいです。

だからこそ、受け取る側の私たちが「この人は今、誰のために話しているのか」を見る目を持つ必要があります。

見ていて投資判断がブレそうになるくらいなら、その情報から距離を置くのも立派な自衛です。

オルカンを買えば、あなたは世界企業のオーナー

では、私たちはどうすればいいのか。

答えはシンプルで、市場の平均に乗ることです。

全世界株インデックスファンド、いわゆるオルカンを買えば、あなたはNVIDIAのオーナーであり、Appleのオーナーであり、MicrosoftやAmazonのオーナーです。

客じゃなく、株主になってください。

世界を代表する企業の集合体をまるごと持てるのに、これで満足できない理由があるでしょうか。

誤解しないでほしいのは、オルカンなら安全という話ではないことです。

株式である以上、1年で30%、40%下がる局面は普通にあります。

それでも、余分な手数料を誰かに払い続けながら「勝てるファンド探し」というゲームに参加するより、はるかに合理的です。

勝てるファンドを当てにいく行為は、投資というより投機、ギャンブルに片足を突っ込んでいます。

私自身、2019年の老後2000万円問題をきっかけに両学長(リベラルアーツ大学)の考え方に出会い、固定費を削って浮いたお金をオルカンに回し続けたことが、40歳でのセミリタイアにつながりました。

トレンドを追いかける短期売買も散々試しましたが、勝ち続けるのは無理だと痛感しています。

積立と取り崩しのイメージを具体的な数字で確かめたい方は、新NISAつみたて&取り崩しシミュレーターで一度試算してみてください。

数字で見ると、淡々と続ける意味が腹落ちします。

まとめ:投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ

最後に、いつもの格言で締めます。

投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ、ギャンブルはネガティブ。

考えてみてください。

私たちは社会人になるために、小学校から高校、大学と十数年も学校で勉強してきました。それだけ学んでも、最初の給料からたくさん稼げたわけではないですよね。

それなのに、投資を数年かじっただけで市場に勝てると思うのは、冷静に考えれば不自然です。

あれだけ頭のいいプロですら勝てないのですから。

利回りで勝負するのではなく、仕事や副業をアクティブに頑張って収入を増やし、パッシブ投資に回す資金量を増やす。

資産形成を加速させる一番の近道はこれです。

あなたの20年後30年後のための大切なお金です。

誰かのビジネスの燃料にせず、市場の平均に乗せて、あとは寝て待つ。

投資はパッシブ。これだけです。

▼増やす力の話をもっと読みたい方はこちら
増やすちから

※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。

#新NISA #インデックス投資 #オルカン #アクティブファンド #投資信託 #資産運用 #資産形成 #手数料 #セミリタイア #FIRE #お金の勉強 #毎日配信 #リベシティ

ABOUT ME
hanatsuburepaguo
はじめまして、鼻つぶれぱぐ男です。 「一人でも多くの人がお金に困らない人生を送れるように」をコンセプトに、新NISA・インデックス投資・固定費削減・保険の見直しなど、シンプルで再現性の高いお金の話を発信しています。 40歳でアーリーリタイアを達成。難しい金融知識ではなく、普通の人が実践できる方法にこだわってお伝えしています。ブログ・YouTube・音声配信・noteでも情報発信中です。ぜひあわせてご覧ください!
松井証券【iDeCo】
SBI証券 iDeCo