医療保険の解約が怖い人へ|会社員の健康保険が最強な3つの理由
医療保険の解約が怖い人へ|会社員の健康保険が最強な3つの理由
【特別編・読み比べ企画】
この記事は、私の音声配信の文字起こしから作った記事です。
同じお題「医療保険を解約したいけど怖い人へ」を、AI(Claude)にお題と想定読者だけ渡して書かせた記事も同時公開しています。
どちらが役に立ったか、読み比べてみてください。
▶ AIだけで書いた記事:
【AI検証】医療保険の解約が怖い会社員へ|解約直後に病気になっても困らない根拠と手順
「解約したいけど、その直後に病気になったら」。
民間の医療保険に月1〜2万円払っている30〜40代の会社員から、この相談を何度も受けてきました。
結論から言います。
生活防衛費と、突発の出費に備える特別費が貯まっているなら、民間の医療保険は要りません。
理由は、会社員のあなたがすでに最強の保険に入っているからです。
健康保険のことです。
金融機関18年、うち保険販売15年。
郵便局では医療保険そのものは扱っていませんでしたが、がん保険は他社の商品を取り次いで売っていました。
売る側にいた人間として、なぜ健康保険が最強なのか、その構造を3つに分けて話します。特定の会社の話ではなく、業界全体の構造の話として聞いてください。
理由1:健康保険は病気でも入れて、やめても入り直せる
結論から言うと、健康保険の最強ポイントの1つ目は「誰でも入れる」ことです。
当たり前だと思ったでしょう。
でも、これは当たり前ではありません。
民間の医療保険には告知と審査があります。
1回入れた終身型なら続けられますが、切り替えや見直しのタイミングで持病があれば、保険料が上がるか、入れません。
郵便局にいた頃、窓口でこんな相談を何度も受けました。
テレビで「月2,000円から」と宣伝している高齢者向けの保険に電話で申し込んだら、血圧が高い、コレステロールの薬を飲んでいると答えるたびに保険料が上がり、結局6,000円や8,000円になった。
「こんなはずじゃなかった」という話です。
個人の悪意ではなく、民間保険は健康状態で値段が変わる仕組みだから、そうなります。
一方の健康保険は、病気になっても、病気のまま国民健康保険から会社の健康保険に移っても、加入できます。
但し、国保や健康組合で保険料率は変わります。
保険料の多くの部分は収入別でも変化します。
収入が多い人が多く払い、少ない人は少なく払う。
これが相互扶助です。
保険料が高いと文句を言う前に、この仕組みの価値を知ってください。
もともと民間の保険も相互扶助で生まれました。
でも今、駅前に立派な自社ビルが建ち、窓口に来る担当者はきちんとしたスーツと時計で身なりを整えています。
それは全部、加入者の保険料から出ています。
請求で出ていくお金より、集めた保険料のほうが積み上がっている。
そういう構造です。
儲かること自体を責めているのではなく、相互扶助の器としては、健康保険のほうが本来の形に近いという話です。
理由2:3割負担・高額療養費・傷病手当金を民間は補填しない
結論から言うと、あなたが毎月払っている健康保険料は、民間の医療保険が絶対にやらない補填を毎回しています。
病院で1万円の治療を受けたら、本来の請求は1万円です。
3割負担の場合、健康保険に入っているから3,000円で済み、7,000円は健康保険が払っています。
風邪でも、皮膚が荒れても、毎回です。
民間の医療保険はこの3割負担を1円も補填しません。
なぜか。
単純明快で、そんな保障を出したら保険会社が成り立たないからです。
逆に言えば、健康保険料が高いのは、それだけ医療費が使われている証拠です。
金額が高いことだけに食いつかず、表裏一体で見てください。
さらに高額療養費制度があります。
ひと月の自己負担には上限があり、標準的な年収の人で個室代や食事代を除いておおむね10万円前後、長期になれば多数回該当で4万円台まで下がります(金額は所得区分で変わります。最新の上限額は厚生労働省の案内で必ず確認してください)。
2026年8月の改正では年間の上限も設けられました。
月々の負担が増えた層はあっても、長く療養する人ほど効いてきます。
改正の中身は
【2026年8月改正】民間医療保険はますます不要に|元保険営業が高額療養費制度の本当の話をします
で書いています。
働けなくなった時は傷病手当金です。
これも健康保険についている保障で、条件を満たせば病気で退職した後も継続して受け取れます。
詳しい条件は加入先の健康保険組合か協会けんぽで確認してください。
もう1つ。
健康保険で受けられる標準治療は、症例数が多く、効果が確認されているから標準になっています。
先進医療は「最先端」ではなく、症例が少なく評価の途中にある治療です。
効果が認められたものは保険適用に入っていきます。
先進医療の不安で民間の医療保険を続けるのは、順番が逆です。
健康保険の保険料で、その最高水準の治療が受けられるのです。
最後に給与明細を見てください。
健康保険料の欄に2万円と書いてあれば、会社も2万円払っています。
会社が気前よく負担しているのではなく、法律で半分払うと決まっているだけで、実態はあなたの人件費から出ています。
つまり月4万円分の保険料を払って、最強の保険に入っている。
そこに月1〜2万円の民間医療保険を上乗せする意味があるか。
ないです。
理由3:月1万円×20年=240万円。元を取るには120日の入院が要る
結論から言うと、民間の医療保険からお金が出るのは、基本的に入院と手術の時が中心(入院日数で表示する項目が多い)です。
40歳から60歳まで、月1万円の医療保険を続けると240万円払います。
入院日額を少し甘めに2万円としても、240万円を回収するには120日間の入院が必要です。
40代から50代の20年間で、120日入院する人がどれだけいるか。
自分に置き換えて考えてください。
同じ1万円を積み立てたらどうなるか。
以前書いた
126の法則で積立が倍になる年数を暗算。パッシブ投資は裏切らない
のとおり、年率6%で運用できれば積立元本は約21年で倍になります。
240万円が480万円です。
新NISAでやれば非課税です。
自分の月額で試したい方は
で確認できます。
医療保険に入れたお金は、基本的に入院か手術をした時にしか降りてきません。
ガチガチに固められます。
積み立てたお金は、医療費にも、人間ドックにも、老後資金にも使えます。
何もなければ60歳の時点で480万円。
途中で何かあれば、そこから出せばいい。
これだけです。
それでも残すべき人と、つなぎ方
結論から言うと、生活防衛費(生活費の半年〜1年分)も、特別費100万円も貯まっていない人は、いきなり全部やめないでください。
「解約した直後に病気になったら」という不安への答えはこうです。
健康保険があるので、標準治療は3割負担で受けられ、ひと月の自己負担には上限があり、働けない期間は傷病手当金が出る。
だから解約の翌月に入院しても、家計が壊れる金額にはなりません。
壊れるとしたら、それは医療保険がないからではなく、手元にお金がないからです。
順番は、保険を残すことではなく、お金を貯めることです。
特別費とは、医療費だけでなく、家電の故障や急な旅行など、突発で出るお金の置き場です。
ここに100万円あれば、高額療養費の上限を何か月分か払っても余ります。
先進医療がどうしても不安なら、特別費を300万円まで貯めてください。
それで十分です。
現預金に置いておくのが正解で、増やすか増やさないかは考えなくていい。
貯まるまでのつなぎは、共済です。
都道府県民共済などには月2,000円程度のコースがあり、割戻金もあります。
まだ相互扶助の色が濃い仕組みだと思っています(保障内容と掛金は各共済の公式サイトで確認してください)。
月1万円の民間医療保険を共済に切り替え、浮いた8,000円を積み立てれば、10年で96万円です。
100万円が貯まったら共済もやめて構いません。
その10年間に共済へ払う24万円は、安心料として割り切る。
ここまでやれば、解約直後に病気になる不安は消えます。
保険を売る側は、金融商品を販売するプロであって、あなたの資産形成を設計する立場ではありません。
個人の話ではなく構造の話です。
不安を煽られたら、制度に立ち返ってください。
まとめ:給与明細の健康保険料を今日見る
要点は3つです。
健康保険は病気でも入れる。
3割負担も高額療養費も傷病手当金も健康保険が持っている。月1万円を20年払っても、120日入院しないと元は取れない。
今日の一歩は1つだけ。
給与明細の健康保険料の欄を見て、その2倍が自分の保険料だと知ってください。
それが分かれば、月1〜2万円の民間医療保険を続けるか、積立に回すか、自分で決められます。
踏み切れない理由が「病気になったら」なら、それは制度を知らないだけです。
知れば、もったいないと思えます。
僕自身は両親をがんで亡くしています。
それでも医療保険も貯蓄型保険も全部解約し、月5〜6万円払っていた保険料を新NISAに振り替えました。
保険の考え方は拙著『保険からの卒業』(Kindle)にもまとめています。
▼保険の見直しの話をもっと読みたい方は「守るちから」へ
※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。
▼ 同じお題をAIだけで書かせた記事はこちら(読み比べ企画)
【AI検証】医療保険の解約が怖い会社員へ|解約直後に病気になっても困らない根拠と手順
読み比べの結果と感想は、後日の音声配信とブログで発表します。
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