(質問回答)新NISAは最後の砦|40歳セミリタイアの原資と取り崩し順を解説

「資産を取り崩しながら生活しているのに、なぜ新NISAに積極的に入金できるのか」。

40代前半のリスナーさんからいただいた質問ですが、これは新NISAをこれから始める人にも、リタイア後の人にも同じくらい大事な話です。

結論から言います。

新NISAは、私にとって、取り崩すための口座ではありません。

最後の砦です。

僕は新NISAを「出さないつもり」で入れています。

現金からは移していません。

課税口座に入っている資産を、毎月30万円ずつ非課税の口座に移し替えているだけ。

生活費の取り崩しは、別の場所からやっています。

この記事では、

①なぜ出さないのか

②原資はどこから来ているのか

③出すとしたらどう出すのか

④取り崩す順番

の4つに答えます。

読み終わる頃には、自分の新NISAを「入口」だけでなく「出口」から設計できるようになります。

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新NISAは「国が一部白旗を上げた制度」だから出さない

新NISAはいいことばかり言う人が多いですが、僕は物事を表裏一体で見る性格なので、悪い面も考えます。

悪い面とは何か。

国は「公的年金だけでは、国民一人ひとりの生活を支えきれない」と言っているということです。

だから非課税枠を用意するから、老後の生活費は自分たちで確保してくれ。

それが新NISAの正体だと僕は思っています。

国は基本的に税収が欲しいはずなのに、非課税枠を作った。

国が一部白旗を上げたような制度です。

この考え方が根幹にあるので、僕の中には「新NISAで儲けよう」「資産をめちゃくちゃ増やそう」という発想がありません。

新NISAに入れるお金は、インフレで自分の資産の価値が目減りするのを防ぐために置いておきたいお金です。

非課税で、しかも2026年時点では非課税保有期間が無期限。

この2つが揃っているから、置き場所として最適なんです。

ただし、制度がいつまで続くかは誰にもわかりません。

つみたてNISAだって制度改正で新NISAに変わりました。

いつまで国が「これでOK」と言ってくれるかはわからない。

だから、今のうちに入れられる分があるなら入れておく。

無期限で置いておけるなら、出さずに置いておく。

これだけです。

だから僕は、70歳になろうが75歳になろうが、できれば出したくない。

下手をしたら出さずに亡くなるかもしれません。

それでいいと思っています。

新NISAの原資は課税口座から毎月30万円を移すだけ

質問の核心はここですよね。

原資はどこから来ているのか。

答えは「課税口座(特定口座)からの移し替え」です。

現金からは移していません。

僕の場合、生活防衛資金と特別費以外は、ほとんど課税口座で投資してしまっています。

その中の長期資金から、毎月30万円ずつ新NISAへ移し替えています。

一括投資は、やめました。

相場をどのタイミングで、と考え始めると自分の気持ちが揺さぶられるからです。

成長投資枠も、つみたて投資枠も、分けて考えません。

ただ毎月30万円、課税口座から移す。

それが一番気持ちが楽なんです。

妻と僕で1,800万円ずつ、夫婦で3,600万円の枠は埋めてしまおうと考えています。

中身はオルカンなどのパッシブ投資です。

どこの国が強いかなんて予想したくないし、それで勝っています。

最初の年だけ、試しに成長投資枠でVTI(妻はVIG)を買いました。

分配金が将来どれくらい増えて私的年金になるのか、自分で試してみたかったからです。

それ以降は、分配金が中で勝手に再投資される投資信託を中心に入れています。

特定口座から新NISAへの移し替えについては、以前50代女性の相談をもとに「移し替え判断」の考え方を書いています。

特定口座から新NISAへ移すべき?50代女性の相談から考える「移し替え判断」と本当に大切な考え方

発信の収入と配当金はどうしているか

「発信活動で得た収入を投資に回しているのか」という質問もありました。

はっきり言います。

全然儲かっていません。

stand.fmだけで見ると、2年で100円。

3年で、投げ銭をいただいた分を含めてようやく600円です。

ブログのアフィリエイトも、年間でめちゃくちゃ少ない。

真面目な発信はバズらないんです。

だから投資には回していません。

普通に生活費に入れています。

聞いてくださっている皆さんに、本当に感謝しています。

もう1つ、日本株の中小型・連続増配株からもらっている配当金も、再投資はせず生活費として使っています。

証券口座に入った配当金が、自動で銀行口座に出金される設定にしてあります。

出すときは「必要な時に必要な分だけ」

「出さない」と言いましたが、出す時の考え方も決めてあります。

必要な時に、必要な分だけ。

これだけです。

例えば、生活費が月30万円かかるとします。

公的年金が月20万円もらえるなら、足りないのは月10万円。

それなら10万円だけ月々おろす。

年間で言えば120万円。

相場が高いとか安いとか関係なく、足りない分だけ出す。

それだけです。

ここで大事なのが、中身に何を入れるかです。

配当金や分配金は、自分が欲しくても欲しくなくても勝手に出てきます。

でもオルカンやS&P500の投資信託を買っておけば、自分の好きなタイミングで出せる。

キャピタルも元本も、再投資された分配金も、全部ひっくるめて必要な時に必要な分だけ。だから「出さない前提のお金」には、無分配の投資信託が合うんです。

「月いくら出せば何歳まで持つか」は、感覚ではなく数字で見た方が早いです。

新NISAの取り崩しを自分の数字で試算してみる

もちろん、これが誰にでも正解という話ではありません。

パッシブ投資は出口が難しいとよく言われます。

どのタイミングで取り崩していいかわからない。

貯蓄癖がついている人は、使えずにお金を残して亡くなってしまうことも多い。

その点、配当金や分配金を今から育てる投資は、今から使う癖がつく。

投資は人それぞれ。

正解はない、最適解はある、ということです。

取り崩す順番は課税口座→iDeCo・共済→最後に新NISA

新NISAを最後の砦にすると決めたら、自然と取り崩す順番も決まります。

僕はiDeCoも小規模企業共済もやっていますし、課税口座ではゴールド・東証REIT指数・ビットコイン・米国債・日本株中小型株といった長期コアの資産を持っています。

でもiDeCo以外は、全部課税です。

だから残っているのであれば、先に課税のものから処分します。

iDeCoは制度上、どこかで積立をやめて受け取らないといけません。

小規模企業共済も、年齢や廃業で出さないといけなくなる。

全部出していって、本当に純粋に最後に残るのが、公的年金と新NISA。

それに、その時に現金として持っているなら個人向け国債の変動10年。

あとは生活防衛資金と特別費。

最後はたぶん、ものすごくシンプルになります。

なぜこの形にしているか。

自分の頭を信用していないからです。

いろんな投資対象を持っていても、年齢とともに頭が追いつかなくなる。

45歳の今でも、体の衰えは少しずつ感じます。

自分がいつまでも元気だとは思っていません。

明日のことは誰にもわからない。

株価の予想もできない。

自分の体調も、いつ亡くなるかもわからない。

だから、頭が回らなくなっても回る仕組みにしておく。

新NISAで定額売却を設定しておけば、毎月お金が出てくる形にもできます(設定方法は各証券会社の案内でご確認ください)。

ちなみに今の生活費の取り崩しは、課税口座のゴールドからやっています。

ただ、これは参考にしないでください。

暴落があればゴールドも一緒に落ちるので、精神的にかなりリスクを取っているやり方です。

おすすめしません。

出口の考え方は、こちらでも詳しく書いています。

貯めるより使う方が100倍難しい|40歳リタイア4年目の出口戦略

まとめ:出口を決めてから入口を通る

要点を再掲します。

  • 新NISAは最後の砦。基本は出さない。出すなら必要な時に必要な分だけ
  • 原資は課税口座からの移し替え。毎月30万円、相場は見ない
  • 中身は分配金が中で再投資される無分配の投資信託(オルカン中心)
  • 取り崩す順番は、課税口座→iDeCo・共済→最後に新NISA+公的年金+個人向け国債

インデックス投資を始めるとき、実は一番大事なのは「出口の時にどういう計画でいるか」を一緒に考えておくことです。

ただ、そこを考えすぎて一歩踏み出せないのは本末転倒。

1,000円でも1万円でもいいので、やれる範囲でまずパッシブ投資を始めてください。

出口は、走りながら決めればいい。

僕は退職後の約4年、トレンドを追いかける短期売買を散々試しました。

お金にはなりませんでしたが、「投資は本当に難しい」「自分は予想が下手だ」と気づけたのは大きかった。

今はその時間を、AIを使ってブログや配信を改善することに使っています。

お金にはならなくても、皆さんがお金に困らない人生に近づく方が、僕の欲は満たされるんです。

今日からやることを1つだけ。

自分の新NISAを「出さない前提」で見直して、中身が無分配の投資信託になっているかを確認してください。

それだけです。

僕が固定費を見直し、貯金と保険の解約返戻金をオルカンに回して40歳でセミリタイアできたのは、両学長(リベラルアーツ大学)の考え方と、リベシティで学び続けた土台があったからです。

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増やすちから

※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。

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はじめまして、鼻つぶれぱぐ男です。 「一人でも多くの人がお金に困らない人生を送れるように」をコンセプトに、新NISA・インデックス投資・固定費削減・保険の見直しなど、シンプルで再現性の高いお金の話を発信しています。 40歳でアーリーリタイアを達成。難しい金融知識ではなく、普通の人が実践できる方法にこだわってお伝えしています。ブログ・YouTube・音声配信・noteでも情報発信中です。ぜひあわせてご覧ください!
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