126の法則で積立が倍になる年数を暗算。パッシブ投資は裏切らない
126の法則で積立が倍になる年数を暗算。パッシブ投資は裏切らない
積立投資を始めたあなたのお金は、何年続ければ2倍になるのか。
実は暗算できます。
結論から言います。
一括投資なら「72÷利回り」
積立投資なら「126÷利回り」
年率6%なら一括で12年、積立で21年です。
この2つの法則を知っているだけで、貯蓄型保険の「返戻率126%」というカラクリまで自分で見抜けるようになります。
信用金庫と郵便局で金融18年、うち保険販売15年をやって40歳でセミリタイアした僕が、今日は数字を中心に説明します。
筋肉とパッシブ投資は裏切らない
僕は普段、スクワットを中心に軽い筋トレを続けています。
足やお尻、お腹といった筋肉量の多い部位を鍛えると基礎代謝が上がり、1日中カロリーを消費してくれる体に近づくからです。
体の筋肉のおよそ7割は下半身にあると言われます。
自分の全体重を2本の足で支えて毎日歩けているのは、それだけ足に筋肉がついている証拠なんですよね。
逆立ちで歩ける人は、腕にそれだけの筋肉があるということ。
皆さんが普通にスタスタ歩けるのは、実はすごいことなんです。
そして筋肉には、はっきりした特徴があります。
コツコツ鍛えた分だけ、裏切らずについてくれることです。
1日で目に見える変化は出ません。
でも続けた実績の分だけ、確実に積み上がります。
僕の筋トレの目的は、美ボディになることではありません。
70歳、80歳になっても自分の足で歩ける体でいること。
予防歯科に通っているのも同じで、70代80代に自分の歯でご飯を食べるためです。
毎日の歯磨きも筋トレも、遠い目的のための手段なんです。
資産形成もまったく同じ構造です。
目的は20年後、30年後に働けなくなったとき、家族に迷惑をかけずに済むお金を用意しておくこと。
つまり急いで増やすものではなく、コツコツ続けて遠い将来に効かせるもの。
だから筋肉と同じで、パッシブ投資は裏切らないんです。
S&P500は15年持てば最低でも年率4.2%だった
「裏切らない」と言い切る根拠は過去のデータです。
世界的なロングセラー『ウォール街のランダム・ウォーカー』(バートン・マルキール著)で紹介されているデータでは、1950年から2020年までの70年間、S&P500はどの15年間を切り取っても、年率リターンは最低で4.2%程度だったとされています。
ここ、すごくないですか。
70年のうちどこで始めても、15年間市場に居続けさえすれば、最悪のケースでも年率4.2%。
相場を予想したわけでも、売買がうまかったわけでもありません。
ただ市場に居続けた。
それだけで裏切られなかったということです。
もちろんパッシブ投資でも、1日でガクンと下がる暴落は起きます。
でも見るべきは1日の値動きではなく、15年20年という期間です。
筋肉がひと晩でつかないのと同じで、複利の効果もコツコツ続けた人にだけ、あとから効いてきます。
72の法則と126の法則で「2倍になる年数」を暗算する
ここで冒頭の2つの法則です。
まず「72の法則」。
一括で投資したお金が2倍になる年数は「72÷利回り」で概算できます。
年率6%なら72÷6で約12年。
今年100万円を入れたら、約12年後に200万円になる計算です。
先ほどの年率4.2%で計算しても、72÷4.2で約17年。
17年かかっても、倍になるんです。
積立をしていると実感しづらいのですが、新NISAで今年入れたお金も、この計算で約12年後には2倍になっていく理屈です。
ただし毎月コツコツ積み立てる場合は、後から入れたお金ほど運用期間が短いので、資産全体が2倍になるまでの年数は一括より長くなります。
そこで使うのが「126の法則」。
積立元本が2倍になる年数は「126÷利回り」で概算できます。
年率6%なら126÷6で約21年。
月1万円なら元本252万円が約2倍の500万円前後になる計算です。
オルカン(全世界株)やS&P500のようなインデックスの超長期リターンは、年率5〜7%程度が過去実績からの目安とされてきました。
将来の保証ではありませんが、6%と置けば「一括12年・積立21年で2倍」。
この暗算ができるだけで、金融商品を見る目が一段変わります。
自分の金額で確かめたい方は、新NISAつみたて&取り崩しシミュレーターで試算してみてください。
個人年金保険の返戻率126%は年率に直すと約1.3%
この暗算力を、保険に向けてみましょう。
ある保険会社の公式サイトに載っていた一例です(2026年8月時点・ぱぐお確認)。
25歳男性の個人年金保険で、返戻率144.5%。
一見増えそうに見えますが、40年かけて44%増、しかも配当金を含まない場合は114%、つまり14%しか増えません。
単純に年数で割れば年率1%前後です。
40代の例も見てみます。
毎月1万円を20年間、払込総額240万円で受取額は約302万円、返戻率126%。
20年かけて増えるのは26%です。
単純に20年で割れば年率約1.3%。
ちなみに個人向け国債は2026年8月募集分で変動10年が年1.87%、固定5年が年2.06%(税引前・財務省発表)。
元本割れリスクを抑えた国債にすら届かない利回りなんです。
しかも配当金を含まない場合の受取額は約260万円と書かれていました。
240万円払って、最低なら20年で利益20万円です。
では同じ月1万円×20年を、年率6%で積み立てた場合の試算はどうか。
約462万円です(複利試算・税引前)。
302万円との差は約160万円。
この差はどこに消えたのか。
保険会社の運営コスト、販売網の人件費、立派なビルの維持費。
そういう構造の中に吸収されていると考えるのが自然です。
大事なことなので言っておきます。
これは担当者個人のせいではありません。
僕は保険営業を15年やって、売る側にいたからこそ断言しますが、担当者は本気でお客さんのためだと思って動いています。
個人の悪意じゃない、構造の話です。
だから誰かを責めるのではなく、そもそも近づかない。
それだけでいい。
新NISAの非課税枠は今や1800万円まであります。
低利回りの貯蓄型保険にコツコツ入れる合理性は、僕には見つかりません。
パッシブ投資の正体は市場平均。インフレから資産を守る手段
そもそもオルカンやS&P500とは何か。
答えは「市場平均」、つまり企業の集合体です。
企業が活動して利益が増えると、従業員の賃金が上がり、モノが買われ、モノの値段が徐々に上がり、それがまた企業の利益になる。
経済はこの循環で回っています。
日本は長いデフレでこの感覚が薄れていましたが、本来インフレは経済が回っている証拠なんです。
指数が長期で右肩上がりなのは「そういうものだから」ではありません。
指数の中では、その時代に強い企業への入れ替えが続き、成長する企業の集合体であり続けるからです。
パッシブ投資とは、この世界の企業活動の流れに自分の資金を乗せること。
あなたが銘柄を選ばなくても、指数が中身を新陳代謝してくれます。
そしてもうひとつ、ほとんど語られない大事な話。
投資の一番の目的は「儲けること」ではなく「資産の実質的な価値の目減りを防ぐこと」です。
インフレが続けば、今の100万円の価値は10年後20年後には大きく下がっている可能性があります。
現金だけで持つことは、無リスクではなく「インフレに負けるリスク」を取ることなんです。
だからインフレに強い資産、つまり企業の集合体である株式インデックスを、コツコツ持ち続ける。
僕の資産形成の原点である両学長(リベラルアーツ大学)から学び、リベシティで学び続けている考え方も、この王道と同じです。
まとめ:市場に居続けた人だけが複利を受け取る
まとめます。
筋肉もパッシブ投資も、コツコツ続けた分だけ裏切りません。
一括なら72の法則、積立なら126の法則で、2倍になる年数は暗算できます。
年率6%なら一括12年、積立21年。
この物差しを持てば、返戻率126%の個人年金保険が年率約1.3%だと自分で見抜けます。そして投資の目的は一発の儲けではなく、インフレから資産の価値を守ること。
「パッシブ投資はオワコン」なんて言葉に、あなたの大切な1分1秒を使う必要はありません。
本当にオワコンなら、70年もデータが続いていません。
どっちの投資がいいか悩む時間があるなら、筋トレして、ウォーキングして、仕事や事業をアクティブに頑張って、オルカンに回す資金を増やす方がずっと合理的です。
投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ、ギャンブルはネガティブ。
これが僕の結論です。
今日からの一歩は1つだけ。
証券アプリを開いて、毎月の積立設定が生きていることを確認したら、そっと閉じてください。
あとは市場に居続けるだけです。
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増やすちから
※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。
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