オルカン1本で十分|ゴールドが1ヶ月で10.63%上げても追わない理由
オルカン1本で十分|ゴールドが1ヶ月で10.63%上げても追わない理由
ゴールドが1ヶ月で10%以上も上がったと聞くと、「オルカンだけで本当に大丈夫かな」と気になりますよね。
結論から言います。
働いてお給料をもらっている資産形成中の人は、オルカン1本で十分です。
相場の先は誰にも分からないし、あなた自身が日本円を稼ぐキャッシュマシンだからです。
この記事では、2026年8月31日基準の月次レポートを40歳でセミリタイアした僕が読み解きながら、ゴールドを追わなくていい理由を3つお話しします。
どこかの資産が急に上がっても、自分の積立を淡々と続けられるようになるはずです。
オルカンとゴールドの8月末月次レポート|+3.7%と+10.63%
まずは数字から見ていきます。
オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))の基準価額は38,905円。前月末比で1,384円、率にして3.7%上がりました。
1ヶ月で3.7%は、正直かなりいい成績です。
ただ、株式は毎月の上下が大きい資産なので、1年たったときにどうなっているかで見るくらいがちょうどいいです。
ベンチマークの1ヶ月騰落率は3.8%で、指数にほぼぴったりついていけています。
直近1年では33.1%。
1年で3割超えは、はっきり言ってできすぎです。
円換算ベースなので、為替の動きも入っています。
いちばん見てほしいのは純資産総額です。
13兆8,964億円で、前月末比8,807億円、6.8%の増加。
基準価額の伸び3.7%より、資産の増え方のほうが大きいんです。
新しいお金が入ってきている、つまりコツコツ買い続けている人がそれだけ多いということです。
一方のゴールド。
僕が持っているSBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)は、基準価額26,129円、1ヶ月で10.63%の上昇でした。
純資産総額は3,591億円。
この半年で一度大きく調整していたので、6ヶ月で見るとまだマイナス9.64%です。
▼この章で参考にした一次情報
(出典:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)月次レポート」2026年8月31日基準)https://www.am.mufg.jp/fund/253425.html
(出典:SBIアセットマネジメント「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)月次レポート」2026年8月31日基準)https://www.sbiam.co.jp/fund/pdf/360006_ish_gold_mr_2608.pdf
理由①|切り取る期間で勝ち負けが入れ替わる。先のことは誰にも分からない
7月のオルカンは、基準価額が496円下がったマイナス1.3%の月でした。
それがひと月でプラス3.7%です。
たった1ヶ月で、景色がガラッと変わりました。
同じ月次レポートの騰落率を、期間ごとに並べるとさらによく分かります。
1ヶ月ではゴールド、3ヶ月と6ヶ月ではオルカン、1年と3年ではまたゴールド。
同じ2本なのに、切り取り方で勝ち負けが何度もひっくり返ります。
7月の数字だけで慌てて動いていたら、8月の戻りは取れていません。
YouTubeなどでは、「これからは新興国だ」「日本株の時代が来る」と、専門家が分かったような話をよくしています。
でも、はっきり言います。
誰も先のことなんか分かりません。
人より早く資産を増やしたい、人より成績を上げたい。
そう思う人は、正直あまり投資に向いていません。
投資は誰かと競うものではなく、自分一人でコツコツ続ける孤独なものです。
人間は感情で生きているので、頭で分かっていても揺れます。
だからこそ、予想しないことがいちばん大切なんです。
▼この章で参考にした一次情報
(出典:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)月次レポート」2026年7月31日基準)https://www.am.mufg.jp/fund/253425.html
(出典:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)月次レポート」2026年8月31日基準)https://www.am.mufg.jp/fund/253425.html
(出典:SBIアセットマネジメント「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)月次レポート」2026年8月31日基準)https://www.sbiam.co.jp/fund/pdf/360006_ish_gold_mr_2608.pdf
理由②|オルカンは中身を勝手に組み替えてくれる
オルカンの中身は、先進国株式(日本を除く)が83.1%、新興国株式が11.8%、国内株式が5.1%です。
面白いのは8月の伸び方です。
マザーファンドごとの1ヶ月騰落率は、新興国株式が9.6%でトップ。
国内株式が3.7%、先進国株式が2.9%でした。
いちばん比率の小さい新興国が、いちばん伸びたわけです。
アメリカから少し資金が抜けて、新興国に流れたのかもしれません。
ただ、これは僕の見立てで、理由を当てにいく必要はありません。
オルカンなら、どこが伸びても自動で取り込んでくれます。
国別ではアメリカが62.8%、日本が5.0%。
業種は情報技術が30.5%で1位です。
組入銘柄数は2,409銘柄で、上位はエヌビディア4.7%、アップル4.4%、マイクロソフト3.4%。
台湾セミコンダクターやブロードコム、マイクロンも上位10銘柄に入っていて、いまはAIや半導体に関わる企業が上位を占めています。
この顔ぶれも、指数に沿って少しずつ入れ替わっていきます。
アメリカが強いと思うなら、S&P500でもいいと僕は思います。
世界中で稼ぐ多国籍企業が多いからです。
ただ、人間は欲が出ます。
「新興国のほうが上がるんじゃないか」「日本株の出番じゃないか」と気になってしまう。そういう人こそ、オルカンを買っておけばいいんです。
日本は5%しかない、と言う人もいます。
でも5%でも入っている。
どこが伸びても、少しずつ乗れます。
AIブームとの付き合い方は、
AI半導体ブームに乗らない3つの理由|オルカンは予想しない投資
でも詳しく書いています。
▼この章で参考にした一次情報
(出典:三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)月次レポート」2026年8月31日基準)https://www.am.mufg.jp/fund/253425.html
理由③|働くあなた自身が、日本円を稼ぐキャッシュマシン
資産形成中の人には、毎月お給料が入ってきます。
僕は、このお給料も大事なポートフォリオの一部だと考えています。
あなた自身が、日本円を稼ぎ出すキャッシュマシンなんです。
そこで稼いだ日本円の一部を、オルカンで外貨建ての資産にしておく。
オルカンは世界中の企業の集合体なので、自分のお金の一部を世界の成長に乗せていることになります。
だから、働いているうちは、ゴールドを買うとか、資産をあちこちに分散するとかは、そこまで重要ではありません。
お給料が毎月入ってくること自体が、すでに大きな支えになっているからです。
普通は、オルカンだけで十分です。
僕がいつも言っている「投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ、ギャンブルはネガティブ」も同じ話です。
利回りを追いかけるより、仕事や収入をアクティブに伸ばして、オルカンに回す金額を増やすほうがよほど効きます。
毎月の積立が将来どれくらいになるかは、
新NISAつみたて&取り崩しシミュレーターで、自分の数字を入れて確かめてみる
のがいちばん早いです。
僕自身、2019年から両学長とリベシティで学び始めて、固定費を削り、浮いたお金と貯金をオルカンに回してきました。
稼ぐ力と、淡々と積み立てる仕組み。
この2つがあれば十分です。
僕がゴールドを持つ理由|セミリタイアした側の話なので真似しなくていい
じゃあ、なぜ僕はゴールドを持っているのか。
理由はシンプルで、セミリタイアしていて、毎月のお給料が入ってくる立場ではないからです。
僕の資産はすべて「コア」です。
新NISAのオルカンなどのパッシブ投資は、取り崩さない超長期のコア。
ゴールド、東証REIT指数、ビットコイン、米国債、日本株の中小型連続増配株は、10年以上持ち続ける長期のコアです。
このうちゴールドだけは、生活費が必要なときに、必要な分だけ少しずつ売っています。
ゴールドについては、ここからガーッと上がっていくとは思っていません。
僕が見ているのは、中央銀行が大口の買い手として買い支えているという需給の要因です。ワールド・ゴールド・カウンシルによると、2026年4〜6月期の中央銀行による金の純購入は289トンで、第2四半期としては過去最高でした。
金利が上がる局面でゴールドが必ず売られるのかというと、それは分かりません。
ただ、アメリカから資金が出ていき、中央銀行がゴールドを買う流れは、まだしばらく続くのではないかと僕は見ています。
そうなったときのために持っている。
それだけです。
9月以降の値動きも、次の月次レポートで淡々と確認します。
繰り返しますが、これはお給料が入らないセミリタイア側の話です。
資産形成中のあなたが、真似をする必要はありません。
▼この章で参考にした一次情報
(出典:World Gold Council「Gold Demand Trends Q2 2026(Central banks)」2026年7月30日公表)
https://www.gold.org/goldhub/research/gold-demand-trends/gold-demand-trends-q2-2026/central-banks
(出典:鼻つぶれぱぐ男 音声配信「オルカンとゴールド 2026年8月末 月次レポート」回・2026年9月配信)
まとめ|月に1回、資産の総額がインフレに勝っているかだけ見る
今回のポイントをもう一度まとめます。
相場は月ごとに景色が変わり、勝ち負けは切り取る期間で入れ替わります。
だから予想しない。
オルカンは中身を勝手に組み替えてくれるし、働くあなた自身が日本円を稼ぐキャッシュマシンです。
資産形成中なら、オルカン1本で十分です。
ゴールドなどで分散しているなら、見るべきは資産全体です。
資産の総額が、最終的にインフレに勝っているかどうか。
大きく目減りしているなら、個別株など自分が投資しているものを点検して、ポートフォリオを見直したほうがいいです。
今の相場はそこまで崩れていないので、大きな損が出ているならレバレッジのかけすぎも疑ってください。
今日やることは1つだけです。
自分の資産の総額を、今月1回だけ確認してください。
月次レポートのどこを見ればいいかは、
オルカンの月次レポート・運用報告書・目論見書の見方|長期投資家が見るべき数字
にまとめています。
▼新NISA・インデックス投資の話をもっと読みたい方はこちら
増やすちから
※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。
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