賃貸の火災保険は何が出ないかで決まる|保険営業15年も勘違い

賃貸の火災保険、不動産屋に勧められたまま入っていませんか。

中身を一度も読んでいない人がほとんどだと思います。

結論から言います。

賃貸の火災保険は「何が出るか」より「何が出ないか」で決まります。

保険を15年売っていた僕でさえ、自分で足した1本の役割を勘違いしていました。

先月、更新のタイミングで約款をAIに読ませて初めて気づいたんです。

この記事では、賃貸の火災保険の3つの補償、僕の二段構えの中身、勘違いが見つかった経緯、AIで契約を5分で読む方法をお話しします。

Spotifyでいつも聴いてくださっている40代女性の方から、noteのダイレクトメッセージで質問をいただきました。

「賃貸の火災保険や家財保険、借家人賠償責任保険はどうしていますか。不動産屋に勧められたまま加入しているのか、自分で探して契約しているのか」。

めちゃくちゃいい質問です。

SBI証券 iDeCo

賃貸の火災保険は3つの補償のセットです

賃貸で「火災保険」と呼ばれているものは、実は3つの補償が1つになったパッケージです。

1つ目が家財の補償。

自分の家具や家電が燃えたり水浸しになったりしたとき用です。
2つ目が借家人賠償責任。

大家さんへの弁償です。自分の不注意で部屋を燃やした、水漏れさせた、そのとき大家さんに払うお金です。
3つ目が個人賠償責任。

他人や他人のモノへの賠償です。

自転車で人にぶつかった、下の階に水漏れさせた、というときに出ます。

ここで1つ、よくある勘違いを潰しておきます。

火災保険は「自分の家から出た火が隣に燃え移ったときの保険」ではありません。

自分のところが燃えたときのための保険です。

A宅の火がB宅に移り、C宅まで燃えたら、誰に請求すればいいか分からなくなる。

だから日本では重大な過失がない限り、もらい火の損害を火元に請求できない仕組み(失火責任法)で、各自が自分の家のために入る前提です。

もう1つ、火災保険は損害保険であって、生命保険とは別物です。

生命保険は掛けた分だけ出ます。

死亡保険に3本入っていれば3本とも出る。

一方、損害保険は実際の損害額までしか出ません。

2社に入っていても損害額を分け合って払うだけ。

重なっている分は丸々ムダです。

個人賠償責任はクレジットカード、自動車保険、自転車保険に付いていることが多いので、特にダブりやすい。

賃貸では1つ目と2つ目がセットで、入居の条件になっていることがほとんどです。

「うちの火災保険に必ず入ってください」と契約書に明記されていれば外せません。

明記されていないなら、「自分でしっかり入るのでいいですか」と賃貸借契約を結ぶ前に大家さんや管理会社に確認してください。

契約後では遅いです。

僕の火災保険は二段構えです

僕は十何年前から今の賃貸に住んでいます。

入居のとき、火災保険は家賃に組み込まれたパッケージでした。

自分で選んだ記憶すらありません。

数年後に管理会社のやり方が変わったそうですが、僕の契約は当時のまま続いています。

だから質問への答えとしては、セットの部分は「勧められたまま」どころか選択権ゼロ。

元保険営業でも、ここは選べませんでした。

じゃあなぜ、もう1本自分で契約しているのか。

理由は免責金額です。

1回の事故で自分が持ち出す自己負担額のことで、病院の3割負担と同じ仕組みです。

セットで付いてきた方は、うっかり物を壊したときの自己負担が1回1万円でした。

これがどうしても納得いかなかった。

それで自分でネットで探して、自己負担が2〜3,000円で済むタイプのものを、当時月300円ちょっとで追加しました。

今は値上がりしているかもしれません。

セット部分は言われるがまま、自分で足した1本だけは自分で比較して選んだ。

これが僕の実態です。

ちなみに火災保険は火が出たときしか使えないと思っている人が多いんですが、違います。床を傷つけた、窓ガラスを割った。

借りている部屋の設備を過失で壊したときも対象になる契約があります。

保険を15年売っていた僕が、自分の契約を勘違いしていました

ここからが一番言いたいことです。

先月、自分で足した1本の更新契約書が届きました。

せっかくなので、両方の証券と約款をスマホで撮ってClaudeに全部投げ、中身を見比べてもらいました。

そうしたら、僕は自分の契約の中身を勘違いしていました。

自分で足した1本は、ずっと「自分の家財をうっかり壊したとき用」だと思っていたんです。

テレビ、スマホ、自分で買ったエアコン。

ところが約款レベルで確認すると、それが効くのは借りている部屋側の設備でした。

窓ガラス、床、備え付けの棚。

そっちを過失で壊して実費で直すときに出る保険だったんです。

自分で買った家電をうっかり壊した分は、逆にセットの方でカバーされていました。

免責1万円ではあるけれど、出る。

役割が逆だった。

保険を15年売っていた人間が、自分の契約を勘違いしていた。

これは笑い話ではなく、契約書というものは本当に読まないんだということです。

人間は。

怠慢ではなく構造の話で、約款は読み切るのに時間がかかりすぎる。

だから誰も読まない。

見直しの結果、乗り換えませんでした。

理由は2つ。

1つは、比較サイトで同じ条件の商品を並べたら、どれも僕が重視する補償が対象外だった。

乗り換えても目的が達成できません。

もう1つは、今の契約が古い時期の料金のままで、最近は損害保険も値上がりしているので、入り直すと逆に高くなる。

「調べた結果、動かない」も立派な結論です。

動かなくていいと分かるのが、見直しの価値だと思っています。

火災保険の見直しはAIに5つ聞くだけです

今回の見直しは全部AIと一緒にやりました。

使い方を共有します。

1つ目、証券とパンフレットをスマホで撮って読ませる

「この契約の中身を、保険をまったく知らない人向けに説明して」。

これだけで9割終わります。

ただし証券番号・住所・氏名は隠して撮ってください。

ここは絶対です。

2つ目、「ダブっている補償はどこ?」と聞く

重複分は丸々ムダなので、複数入っている人はこれが一番効きます。

3つ目、「1回あたりの自己負担額を全部並べて」と聞く

免責金額です。

比較サイトに載っていないことが多いので、AIに拾わせます。

4つ目、「支払われないケースを全部出して」と聞く。

これが本丸です。

保険は何が出るかより何が出ないかで決まります。

細かい字の除外条項を全部リストにしてもらう。

僕の勘違いが見つかったのもここでした。

5つ目、「保険会社に電話で聞く質問文を作って」と言う

AIが調べても分からないことは必ず残ります。

そこはAIに質問文を作らせ、その通りに電話する。

「なんて聞けばいいか分からない」がなくなり、電話のハードルが激減します。

自分で約款を全部読めば1時間かかるところが、AIなら5分で解読してくれる。

浮いた時間を判断に使える。

AIで1時間の作業が5分に短縮した話

と同じです。

注意点は3つ。

①保険料や商品の最新情報はAIが間違えるので、金額は必ず公式サイトか保険会社で確認する。

②AIは「あなたが入るべき商品」を決められないので、使うのは下調べと質問づくりまで。

③最後に契約するかを決めるのは自分です。

ここは譲りません。

請求は「とりあえず請求だけ」で通してください

備え付けの床や壁紙を壊して請求するとき、損害保険の窓口で「それはたぶん出ないと思います」と言われるケースが結構あると聞きます。

ただ、出るか出ないかを決めるのは窓口ではありません。

損害保険会社には必ず審査部門があります。

窓口の人は床を見ているわけではない。

だから「請求できるかは分からないので、とりあえず請求だけさせてください」と伝えてください。

ダメならダメで諦める。

それでいいんです。

諦めたらそこで試合終了ですから。

ついでに、鍵の紛失や水回りのトラブルに備える「保証サービス」を2年2万円といった形で払っている人がいますが、僕はあの手の保険は筋が悪いと思っています。

トイレが詰まった、鍵をなくした。

人生が詰むレベルの損失ではありません。

保険は人生が詰む損失にだけ使い、それ以外は貯蓄で払う。

本当に必要な保険は3つだけ

という考え方と同じです。

修理は、マグネット広告の業者ではなく、市町村登録の水道業者などで必要な箇所だけ直してもらってください。

まとめ:自分の契約を一度読む、今日は写真1枚から

僕のスタンスをまとめます。

①セットで外せない部分は諦める。

②自分で足す分だけは、自分で比較して選ぶ。

③そして一度は中身を読む。

これだけです。

商品名や会社名はあえて出しません。

条件が人それぞれ違いすぎて、僕がいいと思ったものがあなたにいいとは限らないからです。

でも「自分の契約に何が書いてあるか読む」だけは、全員やる価値があります。

保険を15年売っていた僕でさえ読んでいなかったんですから。

今日やることは1つ。

火災保険の証券をスマホで撮って、AIに「支払われないケースを全部出して」と投げる。ここからです。

レターありがとうございました。

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守るちから

※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。

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はじめまして、鼻つぶれぱぐ男です。 「一人でも多くの人がお金に困らない人生を送れるように」をコンセプトに、新NISA・インデックス投資・固定費削減・保険の見直しなど、シンプルで再現性の高いお金の話を発信しています。 40歳でアーリーリタイアを達成。難しい金融知識ではなく、普通の人が実践できる方法にこだわってお伝えしています。ブログ・YouTube・音声配信・noteでも情報発信中です。ぜひあわせてご覧ください!
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