セミリタイアより経済的自立。今日から使う癖をつける3つの理由
セミリタイアより経済的自立。今日から使う癖をつける3つの理由
「そこそこ貯まってきたのに、なぜかお金が使えない」。
40代・50代でコツコツ資産形成をしている方から、いちばんよく届く声です。
結論から言います。
目指すべきはリタイアではなく、経済的自立です。
そして、真面目に貯めてきた人ほど、今日から「使う癖」をつけておいてください。
これだけです。
私は2022年3月、40歳で郵便局を辞めてセミリタイアしました。
丸4年が過ぎて、今は5年目に入っています。
この4年でいちばん強く思うようになったのが、まさにこの話です。
理由は3つあります。
セミリタイアより、経済的自立が先です
まず、はっきりさせておきます。
私はセミリタイアしていますが、皆さんにセミリタイアを勧める気は、まったくありません。
FIREという言葉は、FI(経済的自立)とREのふたつが組み合わさったものです。
私が大事だと思っているのは、前半のFIだけです。
なぜか。
リタイアは、思っているより精神的にしんどいからです。
しかも、真面目にやってきた人ほどしんどい。
仕事を辞めると、それまであった人との関わりが、ごっそりなくなります。
毎日きちんと働いてきた人ほど、その空白は重く感じます。
一方で、経済的自立のほうには副作用がありません。
「いつでも辞められる」という状態を手に入れるだけです。
辞めてもいいし、辞めなくてもいい。
会社員のままでもいいし、働く時間を減らしてもいい。
その「選べる」という余裕が、人生を確実に楽にしてくれます。
リタイアしているかどうか、収入がいくらか、家族がどうか。
正直、そんなことはどうでもいいんです。
他人の幸せと、自分の幸せは違います。
大事なのは、あなたが今日も幸せでいることだけです。
私は会社員だったころも幸せでした。
ただ、違う景色に立つと気づくこともある。
その中で皆さんに渡したいものが、これから話す3つです。
理由1:インデックス投資は、入り口が簡単で出口が難しい
投資の世界には、こういう言い方があります。
インデックス投資は入り口が簡単で、出口が難しい。
逆に、配当をねらうインカム投資は、入り口が難しくて出口が簡単だ、と。
インデックス投資は、市場の平均に乗っておくだけで済みます。
そのときのトレンドが、まるっと中に入っているからです。
高配当のディフェンシブな株が強い局面でも、半導体やAIのような分野が伸びる局面でも、どちらの恩恵もそのまま受け取れる。
だから、銘柄を選ぶ必要も、買うタイミングを計る必要もありません。
入り口は、これ以上ないほど簡単です。
問題は、出口です。
積み立ててきた人は、口数を売って現金にしないと生活には使えません。
ところが、これが気持ちの面でものすごく出しづらい。
何年もかけて増やしてきた数字が、自分の手で減っていくわけですから、当然です。
一方、インカム投資は真逆です。
配当の利回りは、株価が下がれば勝手に上がります。
つまり、市場から見放されて、みんなが見向きもしなくなった局面こそが仕込みどきになる。
優良な会社は株価が下がっても配当を簡単には下げませんから、その安いところで買えたかどうかで、あとの受取額が変わる。
ここが難しい。
でも、出口は簡単なんです。
あとは配当がチャリンと入ってくるのを、受け取るだけですから。
念のため、これは「高配当に乗り換えましょう」という話ではありません。
資産形成中は余計なことをせず、市場の平均に自分のお金を乗せておく。
それでいいんです。
投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ、ギャンブルや借金はネガティブ。
ここは変わりません。
ただ、入り口が簡単なぶん、難しさが全部「出口」に残っている。
だからこそ、資産形成中の今から、出す練習をしておく必要があるんです。
理由2:お金を使える体力と気力には、期限があります
ふたつ目の理由は、もっと単純です。
体が動くうちにしか、お金は使えないからです。
私は今、家の中の整理をどんどん進めています。
写真もシュレッダーにかけて、ものを減らしている。
残された人に迷惑をかけたくないからです。
これも、体が動くうちにしかできない作業です。
40代に入ってから、体の衰えは正直に感じます。
それでも、今日が人生でいちばん若い日です。
60歳、70歳で仕事を辞めて、そこから初めて「さあ使おう」と思っても、きびしい。
病気になってしまえば、資産があっても使えません。
これほどもったいないことはないと思うんです。
先日、平日の朝にミスタードーナツの新作を店頭に並んで買いました。
笑い話みたいですが、妻が気にしている様子だったので、じゃあ行こうか、と。
旅行も同じです。
日程を決めずに、行きたいと思ったときに出かけられる。
やりたいと思ったことが、すぐできる。
私がセミリタイアしてよかったと思うことは、ほとんどこれに集約されます。
ここで大事なのは、「だからリタイアしましょう」ではない、ということです。
会社員のままでも、有給を1日取れば、平日の朝はつくれます。
「いつか行きたいね」を「今週、行こう」に変えるだけで、その体験は手に入る。
必要なのは資産の額ではなく、使うという判断そのものです。
ちなみに、経済的自立に近づくと、時間の使い方まで変わります。
私の場合、AIが出てきたことで知識のない分野にも挑戦できるようになりました。
リベシティには挑戦している方が多く、そこからノウハウを分けてもらえます。
理由3:コツコツ貯めてきた人の資産は、思ったほど減りません
3つ目。
これが、いちばん伝えたいことかもしれません。
真面目に貯めてきた人の資産は、少しくらい使っても、そんなに減りません。
私自身、もともと貯蓄癖がめちゃめちゃ強い人間です。
だからよく分かるのですが、この性格の人は、使おうと思った瞬間にブレーキが勝手にかかります。
「これ、もったいないかな」と一瞬考えてしまう。
その一瞬が積み重なって、結局使わないまま何年も過ぎていく。
そして、使わないと本当に減らないんです。
特に、固定費を絞って、生活費をきちんと管理してきた人ほど減りません。
資産というのは、あなたが思っているよりずっと粘り強い。
とはいえ、感覚で「たぶん大丈夫」と言われても不安ですよね。
自分の数字を入れて確かめるのがいちばん早いです。
毎月いくら積み立てて、何年後にいくらになって、そこから毎年いくら取り崩せるのか。
数字が見えると、不安はかなり小さくなります。新NISAのつみたてと取り崩しを、自分の条件で試算してみる
不安は「わからない」から生まれます。
見えるようにするだけで、使う決断はぐっとしやすくなります。
「家族のため」ではなく「自分が楽しみたいから」でいい
もうひとつ、真面目な人ほど引っかかるポイントがあります。
お金を使うときに、理由を探してしまうことです。
「子どものために思い出を残したい」。
よく聞く言い方ですし、私も否定はしません。
ただ正直に言うと、あれは自分への建前として使っている部分が、かなり大きいと思うんです。
私自身、子どものころに親と行った場所を、どれだけ覚えているか。
ぶっちゃけ、ほとんど覚えていません。
子どもは大きくなるにつれて親から離れ、友達と遊びに行くようになります。
だったら、素直に言ってしまえばいいんです。
「今まで一生懸命やってきたから、ご褒美として、みんなでおいしいものを食べに行きたい」。
それでいいじゃないですか。
自分のエゴで構いません。
だって、あなたが一生懸命貯めてきたお金です。
胸を張ってください。
それに、歳を重ねると、人はどんどん意固地になっていきます。
自分の意見を曲げられなくなる。
私自身、その傾向は確実にあると思っています。
だから毎朝こうして音声配信をして、頭と心の整理をしているところがあります。
意固地にならず、素直に。
「自分が楽しみたいんだ」と言える人が、いちばん強いです。
まとめ:ゴールは、人生の最後の日にしかありません
最後に、大事なことをもう一度。
経済的自立にも、リタイアにも、ゴールはありません。
あえて言うなら、ゴールは人生が終わる日です。
仕事は、あくまで手段です。
人生の目的ではありません。
目的はあなたの人生そのものであり、それを幸せに送ることです。
人生は辛いほうがいい、という人はいないはずです。
だから、今まだ経済的自立に届いていなくても、まったく問題ありません。
コツコツ進めているのなら、その延長線上に必ずあります。
そのうえで、今日から少しだけ、自分の欲を満たしてください。
行きたかった店に、平日の朝に行ってみる。
家族で食べたかったものを、食べに行く。
買うか迷っていたものを、思い切って買ってみる。
金額は小さくて構いません。
大事なのは、使うという判断を、自分で下す練習をすることです。
70点で十分。
気張らなくていいんです。
今日が、あなたの人生でいちばん若い日です。
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使うちから
※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。
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