債券は本当に必要ない?株だけでいい5つの理由とFIRE後の例外
債券は本当に必要ない?株だけでいい5つの理由とFIRE後の例外
結論:年金・持ち家・給料がある人は「株だけ」でいい
「債券って、結局いるの?いらないの?」——
この疑問に、先に結論からお答えします。
日本の会社員や公務員のように、公的年金・持ち家・安定した給料がある人は、すでに”守り”の資産を持っているのと同じです。
だから紙の資産(株や債券)は、基本「株だけ」で問題ありません。
債券が本当に必要なのは、例外的なケースだけ。
これが、インデックス投資のレジェンド、チャールズ・エリスの結論です。
ただし一つだけ覚悟してほしいことがあります。
株式は短期では大きく動く資産で、30%・40%・50%下げる暴落も必ずやってきます。
それでも15年・20年と使わないお金なら、長期では株が一番増えやすい。
この記事では、エリスが「債券はいらない」と言える5つの理由と、その理由が当てはまらない”例外”について、ぱぐお自身の話も交えて解説します。
そもそもチャールズ・エリスとは?「敗者のゲーム」の著者
チャールズ・エリス(Charles D. Ellis)は1937年生まれ。
イェール大学を卒業し、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA、ニューヨーク大学で博士号を取得した人物です。
経歴がとにかくすごい。
米国公認証券アナリスト協会(CFA協会)の会長を務め、世界最大級の運用会社バンガードの取締役も歴任。
さらにハーバードやイェールの大学院で運用理論を教えてきました。
そして、インデックス投資のバイブルと呼ばれる名著「敗者のゲーム」の著者でもあります。
そんなレジェンドが「紙の資産は、基本は株だけでいいんじゃないか」と言っている。
これは聞く価値がありますよね。
債券が必要ない5つの理由
エリスが挙げる「ふつうの人に債券がいらない」理由は、大きく5つあります。
理由①:長期では株の成長率が圧倒的
1つ目は、長い目で見たときの成長率の差です。
約200年の歴史データ(名目・米国)では、株式のリターンはおよそ年8%前後、債券は年4〜5%程度とされています。
この差が、長期では雪だるま式に効いてきます。
ただしこれは過去の実績で、将来を保証するものではありません。
200年データそのものへの懐疑論もあります。
あくまで「長期では株が有利だった」という歴史的な傾向として押さえておきましょう。
理由②:公的年金という”見えない債券”がある
2つ目は、公的年金です。
2025年度のモデル夫婦世帯の標準的な年金額は、月およそ23万円・年間にして約279万円(※2025年度時点)。
仮にこの年279万円を利回り4%の運用で作ろうとすると、約7,000万円の元手が必要になります。
つまり年金をもらえること自体が、約7,000万円ぶんの債券を持っているのと同じ。
しかも公的年金は生きている限り受け取れて、物価や賃金の変動にもある程度連動します。元本が決まっている民間の債券よりも、むしろ頼もしい”守り”だと言えます。
これは見落としがちですが、とても大きな安心材料です。
理由③:持ち家という安定資産がある
3つ目は持ち家です。
ローンを返し終えた持ち家があれば、毎月の家賃を払わずに済みます。
これは「払わなくていい支出」という形の安定収入で、利回りは高くないものの、債券に近い性格を持っています。
理由④:遺産を受け取れる可能性がある
4つ目は相続です。
将来まとまった資産を受け取る可能性があるなら、それも総資産の一部として見込める、という考え方です。
ただし、親のお金を当てにする前提で計画するのは、ぱぐお個人としてはおすすめしません。
理由⑤:給料という収入=自分が「債券マシーン」
5つ目は、いま働いて得ている給料です。
毎月確実に入ってくる収入は、いわば自分自身が”債券”のような存在だということ。
たとえば年収500万円を年率5%で割り戻すと、約1億円。
あなたにはすでに1億円ぶんの価値がある、という見方です。
エリスは「債券がゴミ」と言っているわけではありません。
目的に合った比率で持つなら、債券は素晴らしい投資対象です。
ただ、年金・持ち家・安定収入がある日本のふつうの会社員や公務員は、すでに守りができている。
だから「株だけでいい」、債券が必要な人は例外、という結論なのです。
ぱぐお自身は債券ではなく「株+ゴールド」を選ぶ理由
ここからはぱぐお自身の話です。
結論から言うと、エリスの考え方には賛成です。
一生懸命働いている人は、自分がマネーマシン=債券。
だったらオルカン(全世界株)を1本持って、リスクを取っていけばいい。
15年・20年使わないお金なら、複利で雪だるま式に増えていきます。
早く始めるほど有利。
これは何度でも言いたいところです。
ただし途中の大暴落は必ず来ます。
「今年の株価はいくらになる」といった予想を出している人もいますが、ぱぐおは正直あてにしていません。
あれは仕事として出しているだけで、当たらないからです。
先のことは誰にもわからない。
だからこそ、相場を読もうとせず淡々と積み立てる、というのがぱぐおのスタンスです。
ただし、ぱぐおはすでに40歳でリタイアしている身。
さきほどの5つの理由が、自分にはあまり当てはまりません。
公的年金は早期リタイアぶん少なめ、持ち家はなし(賃貸)、給料という定期収入もなし。資産の取り崩しで生活しています。
だからぱぐおは、債券ではなくゴールドを混ぜています。
理由は、200年データを鵜呑みにしていないこと、ゴールドは暴落時に一緒に下げても回復が早いこと、そしてドル安・ドル高どちらに転んでも対応できるようにしたいこと。
もちろん、暴落時にすぐ投げ売りしなくて済むよう、生活防衛費を3〜5年分は別で確保したうえでの話です。
ぱぐおのポートフォリオは基本オルカン+ゴールドが中心。
ただしゴールドの比率は今後変える前提です。
これはあくまでリタイア後のぱぐお個人の選択であって、誰にでも当てはまる正解ではありません。
自分の年齢・年金・住まい・リスク許容度によって、最適解は変わります。
判断に迷うときは、ぱぐおも参加しているリベシティのような場で、お金の専門家に相談してみるのも一つの手です。
資産形成中の人がやるべきこと【まとめ】
最後にまとめます。
結果論ではありますが、過去のデータを見ても、長期で資産が増えやすいのはやはり株です。
リスクを取っていかないと、資産は増えていきません。
だから資産形成中の人は、オルカンを淡々と積み立てて、ほったらかしにしておけばいい。正直、地味でつまらない投資です。
でも、投資に感情を入れたら基本は負けます。
コア(中心の資産)はいじらない。
遊びたいならサテライト(一部の余裕資金)で好きにやればいい——
これはぱぐおの経験からのアドバイスです。
世界のプロが運用するアクティブファンドでさえ、ほとんどがインデックスファンドに勝てないのですから、素人が勝とうとしないのが正解です。
ちなみに、自分の場合は毎月いくら積み立てて、取り崩し期にどう減っていくのか。
気になる方は新NISAつみたて&取り崩しシミュレーターで一度試算してみてください。
数字で見ると、「株だけで十分」という感覚がつかめると思います。
ぱぐおがいつも言っているのはこれです。
「投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ、ギャンブルはネガティブ」。
そして、リタイアよりも大事なのは経済的自立。
お金に困らない状態を作れれば、嫌な仕事は減らせるし、働き方も自分で選べるようになります。
たとえば週5がきついなら、思いきって会社に相談して週3に減らす。
同じ仕事でより給料の高い会社に移る。
そういう選択ができるようになることこそが、経済的自立の本当の価値です。
それが一番大事なことだと、ぱぐおは思います。
※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。
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