オルカン投資に情報収集はもう不要|年1回の運用報告書と月次で十分

SNSやYouTubeの投資情報、毎日追いかけて疲れていませんか。

結論から言います。

読むべきものは、自分が投資しているファンドの月次レポートと、年1回の運用報告書。

この2つだけです。

値動きも、コストも、中身の銘柄も、全部ここに書いてあります。

他人の予想やランキングをあくせく追いかけるより、まず自分の持ち物を知る。

これが投資の情報収集の最適解です。

私はコア投資の中心をオルカン(eMAXIS Slim全世界株式・オール・カントリー)とゴールドに置いて、超長期で持ち続けています。

今回は2026年6月30日基準の月次レポートと、初めて出たオルカンの運用報告書を、私が実際にどう読んでいるかそのままお見せします。

投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ、ギャンブルや借金はネガティブ。

情報を追う時間は、稼ぐ力に回しましょう。

SBI証券 iDeCo

投資の情報は月次レポートと年1回の運用報告書で十分な理由

運用会社が毎月出す月次レポートには、基準価額、純資産総額、期間収益率、組入銘柄、国別・業種別の比率まで載っています。

さらに年1回(ファンドによっては半年ごと)に出る運用報告書には、1年間の運用経過と、実際にかかった費用の明細まで出てきます。

つまり「自分のお金がどう運用されているか」は、無料の公式資料に全部書いてあるんです。

証券会社からメールでURLが届いていますから、探す手間もありません。

配信のタイミングを考えると1カ月ほど前の情報にはなりますが、長期投資ならそれで十分。

ガチガチに追いかける必要はありません。

大事なのは、自分の投資先がどう運用されているか、純資産総額がどれくらい集まっているかを、自分の目で把握することです。

この習慣があるだけで、暴落が来ても狼狽しにくくなります。

中身を知らないものは、下がると怖くなって手放したくなる。

中身を知っているものは、持ち続けられる。

長期投資の成否を分けるのは、案外こういう地味な差です。

サクッと純金の月次レポート:短期のマイナスに動じない

SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)

(愛称:サクっと純金(為替ヘッジなし)

https://www.sbiam.co.jp/fund/pdf/360006_ish_gold_mr_2606.pdf

まずゴールドから。

私が持っているのはSBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)、愛称サクッと純金です。

中身はブラックロックのiシェアーズ・フィジカル・ゴールドETCに投資するファンドで、2026年6月30日基準の月次レポートでは、基準価額23,410円、純資産総額は約3,105億円でした。

実質的な負担は0.1838%と、ゴールドの投資信託としては低コストの部類で、3,000億円規模まで資金が集まっているのは立派です。

なお分配金はありません。

期間収益率は1カ月でマイナス8.51%、3カ月でマイナス10.06%、6カ月でマイナス4.01%。

ドル高局面では、ゴールドはやっぱり調子が悪いですね。

ただし1年で見ればプラス36.95%、3年ではプラス131.37%。

設定日の2023年6月8日に1万円で始まった基準価額が、約3年で23,410円と2.3倍以上になっている計算ですから、正直、出来すぎなくらいです。

ここで大事なのは、短期のマイナスを見て慌てないこと。

ゴールドはキャピタルゲインを取りに行く資産ではなく、ポートフォリオを安定させる分散の一角です。

最近は金を取り上げるメディアも少しずつ増えてきましたが、他人が貪欲になっているときこそ慎重に。

私は10年単位の長期で、リバランスをしながら持ち続けます。

オルカンの月次レポートは資金の流れまで見える

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

https://robotfund-roborepo.s3.amazonaws.com/g/report-03-JP90C000H1T1.html

次に本命のオルカン。

資産形成中の方には、株式のコアはオルカン1本で十分だとお伝えしています。

2026年6月30日基準で基準価額は38,017円、前月末比プラス280円(0.7%)。

純資産総額は12兆7,439億円で、前月から約4.1%増えました。

1カ月の増加額だけで、さきほどのゴールドファンド1本分を超えてしまう。

本当に巨大なファンドです。

年初来の騰落率は13.9%。

株式の平均リターンは年6〜7%いけば上出来と考えるべきですから、半年でこれは出来すぎです。

だからこそ言っておきます。

下落局面は必ず来ます。

今のうちから覚悟しておいてください。

ただ、1年のどこが高値でどこが安値かは、予想しても仕方がない話です。

マザーファンド別に1カ月の騰落率を見ると、国内株式がプラス1.8%、先進国株式(除く日本)がプラス0.7%、新興国株式がプラス0.9%。

この月は日本株がいちばん調子が良かったんですね。

半導体やAI関連の追い風もあるのでしょう。

ポートフォリオ全体では先進国株式82.7%、新興国株式12.2%、国内株式5.1%という比率になっています。

中身も見てみましょう。

組入銘柄数は2,416。

国別では米国が63%、日本5.1%、台湾3.1%と続きます。

業種は情報技術が31%でトップ。

そして注目は、エヌビディアの比率が4.4%まで下がっていたことです。

アップル4%、マイクロソフト2.5%と、ビッグテックの比率がじわっと下がっている。

AI関連から少しずつ資金が出ていく様子が、比率の変化から実感できます。

他人が貪欲になっているときは恐れよ、という言葉が見えてくる数字でした。

これが月次レポートを毎月見る面白さです。

初の運用報告書で見るべきは信託報酬より総経費率

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

https://www.am.mufg.jp/pdf/zenunyou/253425/253425_20260427.pdf?_gl=1*1tsyf6s*_gcl_au*NjE4Njk5MDA5LjE3ODE2ODEwNDc.*_ga*MTQ4NDg3MzUxMS4xNzczMTkzMjE1*_ga_3ZNV996Y9H*czE3ODQ1MTEzNjIkbzkkZzAkdDE3ODQ1MTEzNjMkajU5JGwwJGgw

そして今回の目玉、オルカンの運用報告書です。

2026年4月27日決算基準で、この1年の基準価額は24,270円から35,924円へ、騰落率はなんと48%。

あり得ません。

1年で48%も増えるのが普通だと思わないでください。

中身では新興国株式が67.7%、日本株式が47%、外国株式が45.7%と、実は外国株式の成績がいちばん控えめでした。

運用報告書には、この1年の投資環境も整理されています。

日米の関税合意や新政権への期待を背景に国内株式が上昇し、外国株式も政策金利の引き下げや堅調な企業決算を受けて上昇。

中東情勢の緊迫で下落する場面もあったものの、反発して期を終えたという流れです。

そして為替は、期初に比べてドルにもユーロにも台湾ドルにも香港ドルにも円安。

つまり相対的に、円が弱くなっているということです。

ここは強調しておきます。

日本で働いて日本円で給料を稼いでいる人は、いわば日本円のキャッシュマシーンです。

だからこそ外国株式中心のオルカンを持たないと、世界のインフレに負けてしまう。

もちろん日本で生活する以上、円も必要です。

ただ、円の価値がどう動いたかまで、運用報告書1冊で見えてくるわけです。

分配金は出ていませんが、組入企業の配当はファンドの中で自動的に再投資されています。雪だるま式に増える、複利の効果ですね。

いちばん読んでほしいのは費用のページです。

表向きの信託報酬は0.058%。

でも実際は売買委託手数料や有価証券取引税などが上乗せされ、費用明細の合計は0.085%。

参考情報にある総経費率は0.07%です。

ざっくり年0.07〜0.08%かかったと見ればいい。

全世界の株式の詰め合わせをこの値段で持てるのは、めちゃくちゃ安いと思いますよ。

総経費率とトラッキングエラーが投資信託選びの基準

なぜ総経費率まで見るのか。

世の中には、表示されている信託報酬より実際の費用がずっと高くなっているファンドが結構たくさんあるからです。

純資産総額が集まっていないファンドは効率よく運用できず、隠れコストがかさみがちです。

もうひとつがトラッキングエラー。

インデックスファンドにもファンドマネージャーがいて、指数に近づくように買い付けをしています。

資金が集まらないとこの買い付けがうまくいかず、指数と成績が乖離してしまう。

だから選ぶ基準はシンプルです。

総経費率と信託報酬の差が小さいこと。

トラッキングエラーが小さいこと。

純資産総額がしっかり集まっていること。

この3点は、全部月次レポートと運用報告書で確認できます。

自分の積立が将来いくらになるかは、新NISAつみたて&取り崩しシミュレーターで試算してみるのもおすすめです。

まとめ:情報を追うより、自分の持ち物を知る

月次レポートと年1回の運用報告書。

この2つを読むだけで、自分の投資先の値動き、コスト、中身、資金の流れまで把握できます。

他人の予想を追いかける時間があるなら、証券会社から届いているメールのURLを開いてみてください。

読むだけで、投資信託を選ぶ目も自然と養われます。

私もこの月次レポート発表は、毎月の定番として続けていきます。

1カ月遅れの情報でも、定点観測を続けること自体に価値があるからです。

そして浮いた時間は、稼ぐ力に回しましょう。

投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ、ギャンブルや借金ネガティブ。

入金力を上げて、オルカンに淡々と積み立てて、寝て待つ。

それがお金に困らない人生への最短ルートだと、私は考えています。

今日が、あなたの人生で一番若い日です。

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増やすちから

※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。

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hanatsuburepaguo
はじめまして、鼻つぶれぱぐ男です。 「一人でも多くの人がお金に困らない人生を送れるように」をコンセプトに、新NISA・インデックス投資・固定費削減・保険の見直しなど、シンプルで再現性の高いお金の話を発信しています。 40歳でアーリーリタイアを達成。難しい金融知識ではなく、普通の人が実践できる方法にこだわってお伝えしています。ブログ・YouTube・音声配信・noteでも情報発信中です。ぜひあわせてご覧ください!
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