AI半導体ブームに乗らない3つの理由|オルカンは予想しない投資
AI半導体ブームに乗らない3つの理由|オルカンは予想しない投資
AIと半導体の話ばかりが流れてきて、コツコツ積み立てているオルカンが置いていかれている気がする。
そんな不安、ありませんか。
結論から言います。
トレンドからズレていて、いいんです。
オルカンは、そもそも未来を予想しない投資だからです。
トレンドを追いかける必要は、最初からありません。
私は信用金庫と郵便局で18年働き、40歳でセミリタイアした鼻つぶれぱぐ男です。
毎朝の音声配信でお金の話をしていますが、正直、私の話はいつも市場のトレンドからズレています。
でも、それでいいと本気で思っています。
今日はその理由を3つ、お話しします。
YouTubeを開けばAI・半導体ばかり──騒がしい時ほど終盤に近い
私は証券会社さんのチャンネルを中心に、投資系の発信を10社ほど登録して毎日見ています。
登録画面をバーンと開くと、何が並んでいるか。
AI投資でビッグテックに異変、半導体ETF、原油価格の行方、防衛テック、宇宙関連株はそろそろ買いか。
ほとんどこればっかりです。
ここで、経験から一つ言えることがあります。
同じテーマの話題が一斉にあふれ返っている時というのは、だいたい盛り上がりの終盤に近いことが多い、ということです。
もちろん大前提として、いつ天井を迎えるか、いつ暴落するかは誰にもわかりません。
ここは絶対に外せない前提です。
ただ、みんなが同じ話を始めてから慌てて乗るのは、順番として遅いんです。
ニュースや動画で特集が組まれ始めた時、株価はもうかなり上の方にいることが多い。
ちょっと前の韓国株も、日本の半導体株も、同じ構図でした。
半導体の有名銘柄を、話題の絶頂で買った人がたくさんいたはずです。
それがいかんとは言いません。
ただ、感情を一度抑えて、画面に並ぶ話題の偏り方を冷静に見てほしいんです。
理由①オルカンは「予想しない投資」──ドル高でもドル安でも降りない
1つ目の理由です。オルカン、つまり全世界株式インデックスは、未来を予想しない投資です。
ドル高になると、米国に資金が集中しやすくなります。
なぜかといえば、ドルが基軸通貨だからです。
米国債はなんやかんや言っても世界で一番信用されている債券で、中央銀行のようなクジラや大きな機関投資家が一番買いやすい。
だから資金が米国に寄る。
でも、歴史を見ればドル安の局面に動く時も多々あります。
オルカンの中身は、収録時点でおよそ4割が米国以外の株式です。
米国が絶好調の時はS&P500に対してどうしても劣後します。
そこは目をつぶるところです。
そのかわり、ドル高だろうがドル安だろうが、どちらに転んでも降りずに済む。
世の中の流れがどうなるかわからない、という前提に立つなら、まとめて分散してくれるオルカンでいいじゃないですか。
誤解しないでほしいのは、S&P500への投資がいかんとは全く思っていないことです。
私も持っています。
多国籍企業が中心で、基準をクリアした黒字企業の詰め合わせパックですから、優秀です。ただ「予想しない」を徹底するなら、オルカンが一番シンプルなんです。
ちなみに私の新NISAの中身は、eMAXIS Slimシリーズのオルカンが中心です。
個別株は新NISAには入れていません。
オルカンは配当が出ないぶん、ファンドの中で自動的に再投資してくれる。
そして自分の好きなタイミングで、好きな分だけ取り崩せる。
最後まで取っておくお金の置き場所として、めちゃめちゃ便利なんです。
だから買ったら、そのまま持ち続けています。
理由②株価はPER×EPS──「残る会社」と「上がる株」は別物
2つ目の理由です。
未来永劫、残り続ける会社はあると思います。
なくならないとは言いません、あると思う。
でも、その会社の重要性と、株価が上がり続けることはイコールではありません。
難しく考える人が多いんですが、株価はPER×EPSです。
企業の成長が鈍化すれば、株価は上がらなくなる。
単純な話です。
企業も人間と一緒で、だんだんおじいちゃん、おばあちゃんになっていきます。
老舗になっていくんです。
そして新しい技術、新しいイノベーションは、次々と生まれてきます。
挑戦を遮る障害が少なく、どんどんやれという精神が強い米国は、これからも強い力を持ち続けると私は思っています。
だからこそ、今の有名企業に一点張りするより、次の主役を自動で取り込んでくれる指数に乗る。
これが、予想しない投資の考え方です。
理由③新発売のテーマ型ETFは、盛り上がりの最終局面のサイン
3つ目は、覚えておいてほしい断言です。
証券会社さんが新発売するテーマ型のETFや投資信託は、みんなが盛り上がってきた最終局面だと思ってください。
商品というのは、売れそうな時に作られます。
つまり、話題が十分に温まってから世に出てくる。
ニュースで特集が始まり、新商品が並び始めた頃には、宴はだいぶ進んでいるわけです。
じゃあ個別株は全部ダメなのかというと、そうではありません。
詰め合わせで少しずつ、バランスよく、長期で持つつもりなら、いいと思います。
実際、私も自分の私的年金を作る目的で、日本の中小型の連続増配株を特定口座で長期保有しています。
これこそ今のトレンドから思い切りズレた投資です。
でも、ズレていることと、間違っていることは違います。
ここで一つ、税金の話も添えておきます。
将来の社会保険料や税金を安くするために、大事に育てたお宝銘柄のポジションを手放すのは、ものすごく筋が悪い。
税金を払えているということは、それだけ儲かっているということです。
節税ありきになると、手段と目的がひっくり返ります。
そこは勘違いしないでくださいね。
誰も話さない資産こそ見ておく──ゴールドが教えてくれること
逆に、誰も話さなくなった資産の側で、物事は静かに動いています。
収録時点で、ニューヨーク金先物は4000ドル前後。
ピークの5600ドル台からおよそ3割下げて、1カ月ほど横ばいのレンジが続いています。
それでも、金の話をするチャンネルはまだ少ない。
「そろそろゴールドどうですか」と言う人が少し増えてきた、その程度の段階です。
本当に注目すべきなのは、金の話をしても再生回数が全然回らなくなった時です。
発信者もビジネスですから、回らないテーマは配信しなくなります。
つまり、みんなが忘れた時。
実際、私がいつも見ているコモディティに強い発信者の方も、トレンド投資の話よりゴールドの話の方がまだ再生されている状態です。
ということは、忘れられるまでにはまだ距離がある。
トレンドの逆側は、いつも静かなんです。
念のため言っておくと、ここでゴールドの買いを推奨しているわけではありません。
先のことは誰にもわかりません。
ただ、賑やかな場所だけを見ていると、静かな場所で起きていることを必ず見落とす。
この視点だけ、持っておいてください。
まとめ──投資はパッシブ、仕事はアクティブ。ズレて勝つ
私はいい意味で、皆さんの頭の中を洗脳しようと思っています。
オルカン、オルカン、オルカン。
基本はこれでいいんです。
AIや半導体にレバレッジをかけた人たちが焼かれる相場が来ても、予想せず淡々と積み立ててきた人には関係ありません。
相場を読むことに頭と時間を使うくらいなら、仕事をアクティブにこなして種銭を作り、パッシブ投資にバンバン入れていきましょうよ。
投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ、ギャンブルはネガティブ。
これだけです。
そして、今の生活も楽しんでください。
私も最近は、自分の中で「ちょっと使いすぎかな」くらいお金を使っています。
積立をやりすぎて今が楽しくないのは本末転倒ですからね。
毎月いくら積み立てると何年後にどうなるのか、気になる方は新NISAつみたて&取り崩しシミュレーターで一度試算してみてください。
トレンドからズレていて、いいんです。
むしろ、ズレている人が最後に笑うんです。
今日が、あなたの人生で一番若い日です。
焦らず、淡々といきましょう。
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増やすちから
※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。
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