米国株23時間取引が12月開始 それでもオルカン積立は変えません
米国株23時間取引が12月開始 それでもオルカン積立は変えません
今年の12月から「米国株が23時間取引できる」と聞いて、自分も何かしたほうがいいのかなと、そわそわしていませんか。
結論から言います。
オルカンなどのインデックスファンドをコアにコツコツ積み立てている人は、何も変えなくていいです。
気にしない、見ない、無視でいいです。
制度や仕組みが使いやすくなること自体はいいことです。
ただ、周りに振り回されないように注意してくださいね。
これが今日一番言いたいことです。
金融18年、セミリタイア丸4年のぱぐおが、理由を順番に話します。
12月6日、米国株がほぼ一日中取引できるようになります
2026年12月6日から、米国市場で平日23時間の取引が始まる予定です。
今までの米国株取引は、日本時間だと夜が中心でした。
夏時間と冬時間で開始もずれて、22時30分からだったり23時30分からだったり。
眠い時間に起きて注文して、夜の間に決済して、という世界です。
同じ業種の会社が日米それぞれに上場している場合、値動きをリアルタイムで見比べられるようになる、という使い方も出てくるようです。
それが23時間取引になれば、日本の昼間や夕方でも、リアルタイムの株価を見ながら落ち着いて注文できるようになります。
たしかに便利です。
アップル、アマゾン、マイクロソフト、グーグル。
僕たちの生活はアメリカ企業だらけで、イノベーションの中心は今もアメリカです。
だから投資マネーもアメリカに集まりやすい。
取引時間の拡大は、その流れをさらに後押しする話ではあります。
ただし、です。「市場が便利になる」と「あなたが動くべき」は、まったく別の話です。
日本の証券会社は、まだ23時間ではありません
ここが一番勘違いしやすいポイントです。
12月6日は「米国市場が23時間になる予定日」であって、「日本の証券会社が23時間対応する日」ではありません。
たとえば楽天証券は、プレマーケット・通常取引・アフターマーケットを合わせて最長16時間の取引に対応しています(2026年8月時点)。
各社とも取引時間は拡大の方向ですが、日本の証券会社で23時間取引がいつ始まるかは未発表です。
つまり12月6日にスマホの証券アプリを開いても、いつも通りの画面である可能性が高い。ニュースの話と、自分の証券口座の話は別物なんです。
SNSの又聞きではなく、使っている証券会社の公式サイトを自分の目で確認してください。
そしてもう一つ。
物事は表裏一体です。
取引時間が延びて取引が増えるほど、手数料で儲かるのは取引所と証券会社の側です。
一方で、米国株の取引手数料を無料にする動きも出てきていて、引き下げ競争はこれから進む可能性があります。
イノベーションが起きるとサービスはコモディティ化して、価格が下がる。
AIの世界で各社が競争して料金プランが二転三転しているのと同じ構図です。
手数料が下がること自体は僕たちに有利ですが、そのしわ寄せが見えないところに来る可能性もあります。
「この仕組みで誰が得をするのか」という視点は、いつも一枚かませておいてください。
パッシブ投資の基本は「見ない」です
ここからが本題です。
オルカンやS&P500のようなインデックスファンドで一番大事なことは何か。
バイ・アンド・ホールド、何があっても持ち続けること。
そして一番は、見ないことです。
今回のニュースは「23時間いつでも見れるよ」という話です。
見ないことが大事な投資に対して、真逆、完全に逆行する話なんですよ。
だからパッシブ投資をコアにしている人にとって、行動を変える理由には一切なりません。
そもそも投資信託は1日1回しか値動きしません。
日中に買い付けできて、100円から積み立てられます。
毎月コツコツ買って、あとは寝て待つ。
稲妻の輝く瞬間は、市場が一番暗いときの直後に来ます。
毎月の積立額でどこまで育つか気になる方は、新NISAつみたて&取り崩しシミュレーターで一度試算してみるのもおすすめです。
シミュレーターはあくまで試算ですが、必要な積立額の目安が見えるだけで、日々の値動きを見る理由はさらになくなります。
それでも成績が年初来マイナスになる年は必ず来ます。
でも、指数に乗ってバイ・アンド・ホールドしているなら、それはあなたのせいではありません。
相場が悪いときは、みんな悪い。
あなた一人が損しているわけじゃないんです。
お金の話は周りにできないから、投資は本来、孤独な戦いです。
だからこそ一人で「自分だけ失敗した」と勘違いしないでください。
逆に、毎日株価を見て予想して売り買いした結果のマイナスなら、それは予想した自分の責任です。
この違いだけは、はっきり分けてください。
予想の当てにならなさを確かめたい人は、普段よく見ている発信者の「年初の株価予想」と「年末の結果」を見比べてみてください。
直前に予想を修正していたら、それも含めて。
明日のことも分からないのに、1年後が分かるはずがないんです。
これから「23時間取引で爆益」みたいな発信がSNSにたくさん出てきます。
気にしない。
見ないほうがいいです。
個別株で遊ぶなら、先にルールを決めてください
それでも「23時間見れるなら個別株に挑戦したい」という欲が出てくる人はいると思います。
やるなとは言いません。
ただし、注文より先にルールを決めてください。
たとえば資産1000万円なら、遊びに使うのは10%の100万円だけ。
この枠が増えても減っても、残り90%のコアには絶対に手を付けない。
仮に100万円がゼロになっても900万円が残るので、人生は破綻しません。
買い方にもルールを決めます。
たとえば決算で、売上高・EPS・来期ガイダンスの3つがすべて予想を上回った銘柄だけ買う。
決算が悪化したら、どれだけ人気でも必ず売る。
ブレイクアウトや新値で買う手法を使うなら、買った後に何%下がったら損切りするか、何%上がったら利益確定するかまで、先に数字で決めておく。
ここまで決めて、勉強として楽しむならいいと思いますよ。
ルールなしで欲だけで入ると、株中毒になります。
仕事の休憩時間も株価、プライベートの時間もそわそわ。
人生の時間を溶かすのが一番もったいないです。
私が短期売買をやめた理由は、損失ではありません
ぶっちゃけ言いますけど、僕自身もトレンド追いかけ型の短期売買を散々やって、やめました。
白旗を揚げました。
勘違いしてほしくないのは、大きな損失を出して撤退したわけではない、ということです。資産は減っていません。
やり切って分かったのは「時間がもったいない」でした。
アクティブファンドのプロでさえインデックスに勝ち続けられない世界で、個人が予想を続ける意味がどれだけあるのか。
発信する立場として、自分の身で確かめたかったから勉強としてやった。
その上での結論です。
明日の株価が分かる人間はいません。
もし本当に分かる人がいたら、その人は情報発信なんてしていません。
明日上がる銘柄が分かるなら、黙って自分のお金で買えば儲かるんですから。
わざわざリスクを取って発信する理由がない。
僕がそれでも毎日発信しているのは、予想では稼げないと分かっているから、そして一人でも多くの人にお金に困らない人生を送ってほしいからです。
だから僕は、相場を予想する時間を、AIを使った発信やビジネスに全振りしました。
投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ、ギャンブルはネガティブ。
投資戦略が変わったというより、人生の時間の使い方が変わった、という話です。
航路を守る人に、23時間取引は関係ありません
長期の資産形成は航海と同じです。
アメリカ大陸に行くと決めたのに、途中で「やっぱり日本に行こう」と航路を変えたら、絶対に着きません。
取引時間が何時間に延びようが、あなたの航路は変わらないはずです。
12月に向けて「ついに23時間取引」というニュースや、「爆益が出た」という投稿は、これから何度も目に入ります。
そのたびに考え直す必要はありません。
決めるのは一度だけ。
あとは航路を守るだけです。
今日の一歩はこれだけ。
証券アプリのプッシュ通知を、今日ひとつオフにしてください。
見ない環境は、意志ではなく設定で作るものです。
投資も人生も、正解はなく、最適解はあります。
オルカン中心の人は気にせず淡々と、今まで通りいきましょう。
今日が、あなたの人生で一番若い日です。
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増やすちから
※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。
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