オルカン下落の7割は円高|ゴールド10.24%安の月も売らなくていい

9月の評価額を見て、「ゴールドもオルカンも下がった。売ったほうがいいのかな」と不安になっていませんか。

先に結論を言います。

上がった月に追いかけなくていいし、下がった月に売らなくていいです。

9月はゴールドが1ヶ月で10.24%下げて、8月の上げをほぼ全部戻しました。オルカンも2.9%下げましたが、下げの7割以上は円高で、株そのものの下げは小さかったんです。

この記事では、2026年9月30日基準の月次レポートを先月の数字と並べて読みます。読み終わるころには、値動きに慌てず積み立てを続ける理由がはっきりするはずです。

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ゴールドは1ヶ月で10.24%下落|8月の上げを2ヶ月でほぼ全部戻した

ゴールドは、たった1ヶ月で8月の上げをほぼ帳消しにしました。

僕が持っているSBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)の基準価額は、8月末が26,129円、9月末が23,454円。1ヶ月の騰落率はマイナス10.24%です

(出典:SBIアセットマネジメント 月次レポート・2026年8月31日基準/9月30日基準)

8月はプラス10.63%だったので、2ヶ月を掛け合わせるとマイナス0.7%で、ほぼ元の位置です。8月末に100万円分を買った人は、9月末には89万7,600円になっています

(出典:鼻つぶれぱぐ男の試算・手数料と税金は考えていません)

先月、僕は「ゴールドが1ヶ月で10.63%上がっても追わない」と話しました

(出典:鼻つぶれぱぐ男 音声配信・ブログ『オルカン1本で十分|ゴールドが1ヶ月で10.63%上げても追わない理由』)。その翌月がこれです。

上がった月に飛びついていたら、次の1ヶ月で1割を失っていたわけです。

為替ヘッジありのほうもマイナス8.91%でした(出典:同レポート)。ヘッジなしとの差は1.33ポイントだけなので、下げの大部分は円高より、金の値段そのものです。

報道では、9月は米国の利上げ観測が強まって米長期金利が上がり、原油高によるインフレ懸念も重なって、金利のつかない金が売られたと説明されています

(出典:OANDA証券 市況ニュース・2026年9月2日、9月15日)。金利がつく資産にお金が移る、セオリーどおりの動きです。

ゴールドは、短期でガチャガチャ売り買いする資産ではありません。資産全体を安定させるために持つもので、途中の上げ下げを当てにいくものじゃないんです。

だから1ヶ月の値動きを見て、慌てて買い足す必要も、売る必要もありません。

オルカン-2.9%の7割以上は円高|値段ほど純資産は減っていない

9月のオルカンの下げは、株が崩れたというより円高です。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基準価額は、8月末の38,905円から9月末は37,791円へ。1,114円、率にしてマイナス2.9%でした。ベンチマークはマイナス3.0%で、指数にほぼぴったりついていけています(出典:三菱UFJアセットマネジメント 月次レポート・2026年9月30日基準)。

レポートに載っている値動きの内訳(概算)を見ると、1,114円の下げのうち為替が808円で、7割以上が円高です。外国の株はマイナス278円、新興国の株はマイナス27円で、日本の株はほぼゼロでした(出典:同レポート)。

8月は株で上がった月、9月は為替で下がった月です。7月末から見れば、2ヶ月でプラス0.72%とほぼ横ばいでした(出典:同レポートの基準価額から鼻つぶれぱぐ男が計算)。

オルカンは為替ヘッジをしないファンドなので、円高の月は円で見ると目減りします。日本人なので、これは仕方ありません。

むしろ、日本円で給料をもらって暮らしている時点で、僕らはもう日本円に大きく偏っています。そこにオルカンを足して、初めて為替の分散になるんです(出典:鼻つぶれぱぐ男『コアはオールカントリー1本でいい』)。

そして見てほしいのが純資産総額です。8月末の13兆8,964億円から、9月末は13兆8,794.5億円でした(出典:同レポート・2026年8月31日基準/9月30日基準)。

値段は2.9%下がったのに、純資産は0.1%しか減っていません。

投資信託は1日1回しか値段がつかず、売っても当日には現金になりません。下がった日に慌てて売るような商品じゃないんです。

それでも純資産がほとんど減らないのは、下がった月も積立でコツコツ買っている人が多いからだと僕は見ています。7月も同じで、値段が下がった月に純資産は増えていました。

その回は

オルカン下落月も純資産2717億円増|月1回の定点観測で十分

にまとめています。

円高で評価額が減った月こそ、積立の金額は変えずにそのまま続けてください。

1ヶ月で5つの期間のうち3つが逆転|どっちが強いかは予想しない

「オルカンとゴールド、どっちが強いのか」は、切り取る期間で答えが変わります。

9月末で比べると、1ヶ月・6ヶ月・1年はオルカンが上、3ヶ月と3年はゴールドが上です。1年ではオルカンがプラス24.3%、ゴールドがプラス14.40%でした(出典:両社の月次レポート・2026年9月30日基準)。

先月の8月末時点では、1ヶ月・1年・3年でゴールドが上でした(出典:両社の月次レポート・2026年8月31日基準)。たった1ヶ月で、1ヶ月・3ヶ月・1年の3つがひっくり返ったんです。

どの期間で切るかで、「最強」はいくらでも作れます。

短期間でどっちがいいかなんて、正直わかりません。だから「最近はゴールドが強い」「やっぱり株だ」という話を聞いても、乗り換えなくていいんです。

NVIDIA1社で日本株全体とほぼ同じ5%|オルカンの中身は勝手に入れ替わる

オルカンは何もしなくても、毎月中身の比率を入れ替えてくれます。

8月末から9月末で、アメリカの比率は62.8%から63.4%へ、日本は5.0%から5.2%へ上がりました。業種では情報技術が30.5%から32.4%へ増え、9月はAI・半導体がまた盛り返した形です。組み入れ銘柄数も2,409から2,359に減りました(出典:三菱UFJアセットマネジメント 月次レポート・2026年8月31日基準/9月30日基準)。

上位10銘柄のうち9つがアメリカの企業で、1位のNVIDIAは4.7%から5.0%に上がりました。2位のAppleが4.6%、3位のMicrosoftが3.4%です。一方で国別を見ると、日本が5.2%、台湾が3.3%、イギリスが3.0%です(出典:同レポート)。

NVIDIA1社だけで、オルカンに入っている日本株全部とほぼ同じ重さなんです。

Microsoft1社でも台湾1か国分を上回るので、集中しすぎという声もその通りです。

でも、この比率はあなたが決めたものじゃありません。世界中の投資家が毎日売買した結果が指数になり、オルカンはそれに合わせて勝手に比率を変えていきます(考え方の出典:鼻つぶれぱぐ男『コアはオールカントリー1本でいい』)。僕も含めて毎月コツコツ買っている個人は、いい意味でそこにタダ乗りしているだけです。

言い換えると、インデックス投資は「強いところに乗る順張り」と同じです。落ちるときは一緒に落ちますが、それは仕方ありません。

主役も毎月変わります。8月の1ヶ月は新興国株式がプラス9.6%で一番でしたが、9月は日本株式がマイナス0.0%で一番マシでした(出典:同レポート・各マザーファンドの騰落率)。

次の主役を予想する必要はありません。入れ替えはファンドに任せてください。

ゴールドを持つかは給料で決まる|僕が売らずに持ち続ける理由

ゴールドは、皆さんにはおすすめしていません。

働いて円を稼いでいる資産形成中の人は、オルカン1本で十分です。

ゴールドを混ぜるのは、リタイアが近くて給料というキャッシュマシンがなくなる人などが、自分で管理できる範囲でやればいい話です。

ゴールドは実際には何も生みませんが、世界中の人が価値を認めている資産です。考えてみれば、お札も同じで、1万円札に1万円の価値があるのは国がそう言っているからです。

そのうえ量に限りがあり、たくさんは掘れません。お金への不信感も、情報が増えた今のほうがむしろ強まっていると僕は感じています。

僕自身、ガラケーからスマホに替えて情報が一気に入ってくるようになり、トレンドを追いかける売買にあれこれ手を出しました(今はやめています)。今はClaudeでいろいろ作っていますが、新しいモデルが出るたびに前のモデルでは物足りなくなる。人間の欲と不安は止まらないんです。

だから、形のある資産としてのゴールドの価値はこれからもなくならない、というのが僕の持論です。中央銀行の買い支えもあると見ているので、方針は変えていません。

僕自身の保有は、インデックス投資(パッシブ。多くはオルカンなどの全世界株で、S&P500も保有。中身は米国が中心)/ゴールド/東証REIT指数/ビットコイン/米国債/日本の中小型連続増配株(ぱぐ男ファンド)。全部、長く持つコアです。

ゴールドは生活費に必要な分だけ少しずつ売っていますが、下がった今は売っていません。今は手元の現金を少しずつ取り崩して暮らしています。

これは給料が入らないセミリタイア側の事情なので、真似する必要はありません。

まとめ|上がった月に追わず、下がった月に売らない

9月はゴールドがマイナス10.24%、オルカンがマイナス2.9%で、オルカンの下げの7割以上は円高でした。期間でも中身でも、主役は毎月入れ替わります。

オルカンは2018年の設定来でプラス277.9%です。設定時に100万円を入れていたら、手数料や税金を考えなければ約377万9,000円になっています(出典:三菱UFJアセットマネジメント 月次レポート・2026年9月30日基準、鼻つぶれぱぐ男の試算)。

ご自分の積立額で先を見てみたい方は、

新NISAつみたて&取り崩しシミュレーター

で金額を入れてみてください。

AIや半導体の仕事で給料がぐんぐん上がる人もいれば、そうでない人もいます。それでも、給料が上がりにくい仕事が世の中に要らないわけではありません。トレンドを追いかけるより、働いて稼いだ円でコツコツ積み立てるほうが大事です。

淡々と積み立てるという考え方の原点は、2019年に出会った両学長(リベラルアーツ大学)の発信です。

今日やることは1つだけです。

証券アプリを開いて、オルカンの積立設定が「停止」になっていないかだけ確認してください。

▼参考資料(2026年10月15日確認)

三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)月次レポート」2026年9月30日基準

https://robotfund-roborepo.s3.amazonaws.com/g/report-03-JP90C000H1T1.html

三菱UFJアセットマネジメント ファンドページ

https://emaxis.am.mufg.jp/fund/253425.html

SBIアセットマネジメント「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド 月次レポート」2026年9月30日基準(為替ヘッジあり・なし共通)

https://www.sbiam.co.jp/fund/pdf/360006_ish_gold_mr_2609.pdf

SBIアセットマネジメント「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド 月次レポート」2026年8月31日基準

https://www.sbiam.co.jp/fund/pdf/360006_ish_gold_mr_2608.pdf

SBIアセットマネジメント ファンドページ(為替ヘッジなし)

https://www.sbiam.co.jp/fund/report/sa_202306080A.html

報道:OANDA証券 金(XAU)市況ニュース(2026年9月2日、9月15日)

※オルカンの8月31日基準の数字は、三菱UFJアセットマネジメントの同日基準の月次レポートで確認したものです。

※数字は過去の実績で、将来の成果を約束するものではありません。

▼新NISA・インデックス投資の話をもっと読みたい方はこちら

増やすちから

※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。

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はじめまして、鼻つぶれぱぐ男です。 「一人でも多くの人がお金に困らない人生を送れるように」をコンセプトに、新NISA・インデックス投資・固定費削減・保険の見直しなど、シンプルで再現性の高いお金の話を発信しています。 40歳でアーリーリタイアを達成。難しい金融知識ではなく、普通の人が実践できる方法にこだわってお伝えしています。ブログ・YouTube・音声配信・noteでも情報発信中です。ぜひあわせてご覧ください!
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