議員の平均資産3278万円はどうでもいい|見るべきは自分の設計

衆議院議員の平均資産3278万円というニュースを見て、「自分より全然多いな」と思った方へ。

結論から言います。

この数字はどうでもいいです。

普通預金も株の金額も入っていない、しかも平均という一番当てにならない物差しで測った数字だからです。

他人の財布を覗いている時間があるなら、自分の設計を見直したほうが、お金に困らない人生に確実に近づきます。

この記事では、3278万円の中身と平均のカラクリ、そして自分の資産で本当に見るべき1点をお話しします。

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議員の平均資産3278万円に入っていないもの

2026年7月21日、2月の衆院選で当選した衆議院議員465人の資産等報告書が公開されました。

報道各社の集計で、資産総額の平均は3278万円。

前回2025年4月の公開から609万円増えています(音声では4月21日と言いましたが、正しくは7月21日です)。

で、この3278万円が何の合計か。

ここが全部です。

入るものは、土地・建物(固定資産税の課税標準額)、定期預金、貸付金、取得価額100万円超の車や美術品、ゴルフ会員権。

入らないものは、現金、普通預金、当座預金です。

株は「銘柄と株数」を書く欄はあるのに、金額に直す欄がありません。

だから合計には乗ってこない。

金地金と暗号資産は、そもそも法律の一覧に名前がなく、書く欄自体がありません。

これは国会議員資産公開法第2条にそのまま書いてあります。

不動産も売れる値段ではありません。

固定資産税の課税標準額なので、実際に売れる価格とは別物です。

報告は議員本人名義のみで、家族名義は対象外。

しかも記載が間違っていても罰則がありません。

つまり、いちばん動かしやすい普通預金と株を外して、不動産を税金の基準額で足した数字。

これが3278万円の正体です。

「公開された」と聞くと全部見えているように感じますが、見えているのは制度が見せると決めた部分だけです。

制度の本来の目的は政治への信頼を高めることのはずですが、この作られ方では、見る必要がない数字だと私は思っています。

平均は誰のことも表していない

平均値は参考になりません。

いつも言っていることです。

5人が全員300万円の資産を持っていれば、平均は300万円です。

ここに資産10億円の人が1人入るだけで、6人の平均は約1億6900万円に跳ね上がります。元の5人の生活は何ひとつ変わっていないのに、です。

今回の中身がまさにこれです。

報道各社の集計では、資産ゼロと報告した議員が84人、1億円超が27人。

前回と比べてゼロが10人減り、1億円超が5人増えました。

465人の平均が3278万円でも、3278万円あたりに実際にいる議員はそんなにいません。

上と下にバラけているだけ。

平均は真ん中ではありません。

家計の話でもまったく同じ構造です。

平均貯蓄額、平均年収、平均老後資金。

全部、一握りの大きい人が数字を引っ張っています。

平均ではなく中央値で見る話は平均資産1.7億に焦らなくていい中央値で見る本当の実態で書いています。

他人の財布を覗いても自分の資産は1円も増えない

議員の資産もそうですが、インフルエンサーのキラキラ投稿、投資系の人のポートフォリオ公開、年収の話。

全部どうでもいいです。

私のことも含めてです。

他人がいくら持っていようが、自分のお金は1円も増えません。

見て妬みを抱えたり、イライラしたりするのは、あなたの時間がもったいない。

逆に、比べて優位な気持ちになれるかというと、それもなりません。

何も思わない、が正直なところです。

若い頃は「早くお金持ちになりたい」と思っていましたが、今はそういう欲があまりありません。

良いのか悪いのかは分かりませんが、他人の資産を見ていても仕方がない、というのが4年セミリタイアをやってきた実感です。

ひとつだけ言っておきます。

「自分が間違っているかもしれない」とちゃんと言う発信者は少ないです。

リベシティの両学長も、税理士の大河内薫先生も、「間違っていることもあるから自分で確認して」と言います。

私も言います。

でも大抵の投資系の発信は自分の非を認めません。

認めると叩かれるからです。

案件で紹介した商品に後から問題が出ても、「もう紹介しません」とは言わない。

個人の悪意じゃない、ビジネスの構造の話です。

彼らも稼がないと食べていけません。

資産が1億になろうが3億になろうが不安は消えない、という話は資産1億でもお金の不安は消えない|今から使う癖をつける3つの理由にも書きました。

だから、他人の公開ポートフォリオを見て正解を探すのは、やめたほうがいいです。

正解はそこにありません。

2〜3年の運用成績より「いつ使うお金か」

「オルカンを2年やってみた結果」「毎月積立3年目の成績公開」。

これも本当にどうでもいいです。

パッシブ投資で2〜3年の成績は関係ありません。

40代・50代の人がオルカンを使うのはいつですか。

65歳ですと言うなら、20年以上先です。

2年の成績に一喜一憂する意味がない。

年初一括か毎月か毎日か、そんなこともどうでもいいです。

むしろ逆で、2〜3年後に使うお金をパッシブ投資に入れている人は気をつけてください。株式は指数でも、短期間で20〜30%落ちるときがあります。

たとえば学費です。

あと3年で大学に行くお子さんがいて、必要額はもう貯まっている。

でも「少しでも増やしたい」と欲が出て、18歳近くまで株に置いたまま。

そこに大暴落が来たら、行けなくなります。

学資保険をやめてパッシブ投資に切り替えたこと自体は正しいです。

でも、目標額に達したら、現金か期間の短い債券に置く。

目的を達成した資金は、そこで区切りです。

リタイア資金も同じです。

大事なのは、目的と手段を分けること。

パッシブ投資は手段であって、目的は「その時にお金に困らないこと」です。

設計は1回作ったら終わりじゃない

ライフプランを1回作ったらそれでゴー、と思っている人がいます。

1回作ったら終わりじゃないです。

人生は思ったとおりにいきません。

身近な話で言うと、家電や車や住宅です。

自分が思っていたタイミングで壊れますか。

壊れないでしょう。

体もそうです。

好きな時に風邪をひけますか。

ひけないでしょう。

だから私は、エアコンも電子レンジもパソコンもスマホも、動きが悪くなったら壊れて使えなくなる前に替えています。

計画の外から必ず何かが来る前提で動いています。

生活の設計も、年1回は見直してください。

「変わっていないかな」と確認するだけでいいです。

私は半年に1回、妻に資産報告会をやっています。

定点観測です。

資産がどう動いたか、生活費がいくらだったか、家計簿アプリの数字を見ながら話します。見ているのは資産額の増減だけではなく、資産全体でインフレ率に勝てているか、つまり実質の価値を守れているかです。

増やすより守るフェーズに入っているので、お金が余り過ぎるのも良くない。

最近は使うほうに舵を切ったので、次の10月末の報告会では、半年でいくら使ったかを見るつもりです。

議員の報告書には、普通預金も株の時価も載りません。

でも自分の資産管理表には、普通預金も株も金も暗号資産も、全部時価で載せられます。

精度の高い数字を持っているのは、自分だけです。

まとめ:見るべきは自分の資産管理表だけ

要点は3つです。

議員の平均資産3278万円は、普通預金も株の金額も入っていない、作られ方の偏った数字です。

平均は真ん中ではなく、一握りの大きい人が引っ張った数字で、家計の平均も同じです。

そして、他人の財布や公開ポートフォリオを見ても自分の資産は増えません。

見るべきは自分の生活費と設計です。

投資も人生も、正解はないけれど最適解はあります。

パッシブ投資は最適解になりやすい投資だと思っています。

ただし、最適解だとは言っていません。

なりやすい、です。

好きなように組み合わせたい人はそれでいい。

あなたの資産を一番大切に思っているのは、あなた自身だからです。

私はリタイアしていますが、リタイアは勧めません。

それがあなたにとって最適かどうかは、私には分からないからです。

今日からの一歩は1つだけ。

自分の資産を、普通預金も株も全部時価で1枚に書き出してください。

それが議員の報告書より精度の高い、あなただけの数字です。

▼お金に困らない人生をつくる5つの力の話をもっと読みたい方はこちら
お金の5つの力

※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。

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はじめまして、鼻つぶれぱぐ男です。 「一人でも多くの人がお金に困らない人生を送れるように」をコンセプトに、新NISA・インデックス投資・固定費削減・保険の見直しなど、シンプルで再現性の高いお金の話を発信しています。 40歳でアーリーリタイアを達成。難しい金融知識ではなく、普通の人が実践できる方法にこだわってお伝えしています。ブログ・YouTube・音声配信・noteでも情報発信中です。ぜひあわせてご覧ください!
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