大暴落で狼狽売りしない3つの問い|長期インデックス投資の心構え

オルカンやS&P500を積み立ててきて、もし明日から株価が30%落ちたら、あなたは売らずにいられますか。

結論から言います。

大暴落が来ても、積立をやめる理由も、売る理由もありません。

理由は3つの問いで説明できます。

①その下落はあなたのせいですか?

②あなただけが下落していますか?

③そこは売却するタイミングでしたか?

この3つに全部「いいえ」なら、やることは一つ、続けるだけです。

この記事では、金融機関に18年いて40歳でセミリタイアした僕が、暴落局面で心を守るための考え方と、今日からできる一歩をお伝えします。

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大暴落は「来ない」ではなく「いつか来る」前提で持つ

ここ数年、リスク資産は好調でした。

僕も含めて、順調に資産が増えた人は多いはずです。

ただ、10%程度の調整は日常で、20%超、30%以上の大暴落も、いつかは必ず来ると僕は思っています。

分からないのは「いつ来るか」だけです。

数字にすると重みが分かります。

含み益も含めて評価額100万円の人が最高値から30%落ちれば、30万円が消えます。1,000万円なら300万円、1億円なら3,000万円です。

ここで大事なのは、この話がパッシブ投資、つまりオルカンやS&P500、先進国株のようなインデックスファンドを長期で愚直に積み立てている人向けだということです。

個別株やFX、暗号資産の短期売買の話ではありません。

長期の資産形成をしているなら、そもそも短期で勝負していないはずです。

その前提で、3つの問いを見ていきます。

問い1:その下落は、あなたのせいですか

一発でドカンと落ちて、すぐ戻る暴落は実はまだ楽です。

本当にきついのは、ダラダラと1年、1年半、2年と下がり続ける相場です。

毎月、給料から大事に捻出したお金を入れても入れても評価額がプラスにならない。

「貯金ならプラスなのに」と言う人が出てきて、「株なんかやるから資産形成できない、保険で資産形成しましょう」と保険業界が盛り上がる。

僕は保険を15年売っていた側なので断言しますが、この空気は必ず出ます。

そして、みんなが弱気になっている時こそ、本当は一番安く仕込めるタイミングです。

保険で資産形成しても、インフレに勝つ力は株式の集合体には及びません。

空気に流されて乗り換える人は、一番安い時に一番安い商品を手放しているだけです。

さて、その下落はあなたのせいでしょうか?

株価はものすごく単純に言えば、EPS(1株あたりの利益)にPER(将来への期待)を掛けたものです。

企業の利益が減るか、期待が下がるかで株価は下がります。

そして株価はどんな経済指標よりも早く不景気を織り込みます。

他人のお金を預かって運用しているプロの投資家は、「何もしなかった」と責められるわけにはいかないので、危険を感じたら先に売ります。

だから全体がズリズリ下がる。

あなたは自分のお金を自分で運用しています。

どの企業が強いかを予想しなくていいからパッシブ投資をしているのではなく、予想しても仕方がないからパッシブ投資をしているのです。

一国の首相でもない限り、この下落の原因はあなたにありません。

自分のせいでない下落に、わざわざ乗る必要はありません。

売る必要もありません。

そもそも、なぜ長期で資産形成をしているのか。

世界がインフレで成長し、インフレに負けないように企業が成長していくからです。

企業体の全体を買うということは、その経済に乗るということです。

安くなったタイミングでコツコツ買えるなら、続けるべきです。

個人の悪意じゃない、構造の話です。

問い2:あなただけが下落していますか

投資は一人でやるものです。

自分のお金ですから、自分が一番大切だし、誰もあなたのお金を守ってくれません。

下手をすると財布に手を突っ込んでくる人がいる世界です。

悪い人だけではなく、あなたの利益を手数料として持っていく人もたくさんいます。

それでも、暴落であなただけが下落しているわけではありません。

みんな下落しています。

損している人が目立たないのは、誰も自分の損を発信しないからです。

良いことは言うけれど、悪いことは言わない。

それが人間です。

下落相場が続けば、案件中心で発信してきた人たちは再生回数が伸びず、軒並み発信をやめるかもしれません。

僕はどう言われても配信を続けます。

関係ないからです。

みんなが疲弊している時に、給料や定期的な収入がある人は積立を続けられます。

ここからパッシブ投資とは長い付き合いになります。

雨の日も嵐の日も、雷の日も晴れの日も、いろんな局面が来ます。

他人の下落を見ても面倒なだけです。

「僕のせいじゃない。僕だけじゃない」。

ここで降りるのは、逆に損です。

問い3:そこは売却するタイミングでしたか

20年後に使うと決めていたお金なのに、この1年で30%落ちたから積立をやめる。

新NISAに入れたお金も怖いから一度引き出す。

それは、もともと何の目的で始めたのかを忘れています。

僕はずっと言っています。

最初の目的を忘れてはいけません。

でも下落が来ると、忘れる人が本当に多いのです。

見てほしいのは一番良かった時の数字ではなく、自分が入れた元本です。

例を出します。

自分で入れた元本が50万円で、利益を含めて100万円になったとします。

ここから30%の大暴落が来て70万円になった。

「マイナス30%だ」と叫びたくなりますが、元本は50万円です。

50万円が70万円になっている。

ちゃんと増えています。

心を乱されるなら、最高値ではなく、自分が最初に投資したタイミングと比べてください。超長期で見れば右肩上がりで、途中の下落は関係ありません。

自分の元本を思い出せない人は、証券会社の画面で「投資元本」の欄だけを見てください。評価額の赤い数字ではなく、その一段下の数字が、あなたの本当のスタート地点です。

むしろ毎月積立の人にとっては、高値で買い続けるより安いところで口数を仕込める、ドルコスト平均法のラッキーな局面です。

40代・50代の資産形成中の方なら、暴落のタイミングが売却のタイミングだったはずがありません。

目的がずれています。

暴落時に積立を続けた場合と止めた場合で数字がどう変わるかは、新NISAつみたて&取り崩しシミュレーターで暴落局面を試算してみると、頭ではなく数字で納得できます。

取り崩し世代は「暴落が来る前提のポートフォリオ」を持つ

僕の配信は40代、50代、60代の方が多く聴いてくださっていて、もうすぐ取り崩す、すでに取り崩している、

年金をもらっているという方もいます。

この層は話が少し変わります。

暴落が来る前提で、ポートフォリオを整えておくべきです。

具体的には、ここから30%、40%、50%落ちても大丈夫なように、リスク資産とは別に現金や、すぐ現金にできるものをある程度持っておくことです。

暴落の時に株式から生活費を出すと、口数や株数が減ってしまいます。

落ちている時に下ろすと、すごく減ります。

だから調整しながら出せる形にしておく。

毎日の生活を変えるのは難しいので、出す場所を選べるようにしておくのが現実的です。

うちは夫婦でセミリタイアして丸4年ですが、半年に一度、妻に資産報告会をしています。見るのは「今月いくら増えたか」ではなく「資産全体でインフレ率に勝てているか」の一点だけです。

取り崩し世代は、増やすフェーズではなく実質価値を守るフェーズだからです。

僕も同じです。

退職後の4年間は、現金を厚めに持って「買い場だ」と思ったところでドンと入れる、トレンドを追いかける短期売買を散々やりました。

正直に言うと、マイナスではなかったけれど、あまり意味はなかったと思っています。

最初からS&P500やナスダック100のような指数にまるっと入れて寝かせておけば良かった。

買い場だ、底値だとごちゃごちゃ考えていた自分の大切な時間を思うと、その時間はいらなかった。

今は株式の超長期コアはオルカンで、毎月淡々と積み立てています。

まとめ:暴落の日にやることは「続ける」だけ

3つの問いをもう一度だけ並べます。

①その下落はあなたのせいですか?

②あなただけが下落していますか?

③そこは売却するタイミングでしたか?

全部「いいえ」なら、続けるだけです。

今日からの一歩は一つだけ。

証券口座のアプリを開かずに、投資を始めた時の目的を紙に1行だけ書いてください。

「20年後の生活費」でも「子どもの教育費」でもいい。

暴落の日に見るのはチャートではなく、その1行です。

投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ、ギャンブルはネガティブ。

稲妻の輝く瞬間は、市場が一番暗い時の直後に来ます。

寝て待つ。それだけです。

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※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。

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はじめまして、鼻つぶれぱぐ男です。 「一人でも多くの人がお金に困らない人生を送れるように」をコンセプトに、新NISA・インデックス投資・固定費削減・保険の見直しなど、シンプルで再現性の高いお金の話を発信しています。 40歳でアーリーリタイアを達成。難しい金融知識ではなく、普通の人が実践できる方法にこだわってお伝えしています。ブログ・YouTube・音声配信・noteでも情報発信中です。ぜひあわせてご覧ください!
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