王様なら変える日本のお金の制度5つと今日からできる家計防衛術
王様なら変える日本のお金の制度5つと今日からできる家計防衛術
「年収は上がったはずなのに、手取りが増えた実感がない」。
そう感じたことはありませんか。
結論から言います。
それはあなたの努力不足ではなく、日本のお金の制度が「気づいた人だけが得をする」ようにできているからです。
郵便局で15年、保険を売ってきた元金融マンとして断言します。
制度は個人の悪意でゆがんでいるのではなく、構造でゆがんでいます。
今日は「もし僕が”ぱぐ男王国”の王様なら、この制度を直す」という、半分パロディの雑談です。
ただ持ち帰ってほしいのは王国の話ではありません。
制度が変わるのを待たなくても、あなたの家計は今日から変えられる、という一点です。
累進課税の「区分」が何十年も変わっていない問題
まず直したいのが、累進課税の所得区分です。
ここは税率を下げろという話ではありません。
区分がインフレに合っていない、という話です。
初任給が200万円ほどだった時代の区分が、今もほとんど動いていません。
ところが今の初任給は300万円台、400万円台の人も出てきています。
物価も給料も上がっているのに、税率の当てはめだけが昔のまま。
だから名目の年収が上がっても、上がった分がより高い税率に食われて、手取りが増えた実感がわかないのです。
アメリカは、この区分を毎年の物価に合わせて動かしています。
王様なら僕も同じことをします。
税率そのものより、区分を毎年インフレに合わせて上げていく。
たくさん取るところはたくさん取ればいい。
ただ、全体の底を上げないと、頑張った人ほど損をした気持ちになってしまいます。
頑張って稼いだ人がちゃんと報われれば、働く意欲が増し、みんなが稼げば経済も回り、結果として税収も自然に増えます。
インデックスファンドが純資産を集めるほど低コストでやっていけるのと、少し似た発想です。
取り分を増やすより、母数を増やす。
そちらのほうが、みんながハッピーになります。
とはいえ、この制度は個人では変えられません。
だからこそ、変えられる部分に集中してください。
手取りを守る一番確実な方法は、増税を待つことではなく、固定費を削ることです。
生命保険料控除と住宅ローン控除は「負債と貯蓄型保険」を後押しする制度
次に、生命保険料控除と住宅ローン控除。
王様なら、この2つは廃止します。
その代わり基礎控除を上げます。
なぜこの2つに控除がつくのか。住宅は高い買い物で、売れれば経済が大きく回るからです。
生命保険は、会社が潤い、票やお金も集まりやすい。
控除には、そういう裏の事情も透けて見えます。
でも冷静に考えてください。
住宅ローンは、要するに負債です。
負債を持つことを国が控除で後押しするのは、少し変な話です。
貯蓄型の生命保険も、薄い保証に手数料の高い投資信託がくっついたような中身のものが少なくありません。
それを控除で勧めるのはおかしい。
特定の商品に人を誘導するのではなく、全員の基礎控除を上げて手取りを底上げするほうが、よほど公平です。
個人にできることは、はっきりしています。
控除がもらえるからという理由だけで、要らない保険や身の丈を超えたローンを持たないこと。
控除は「割引券」ではなく「誘導のエサ」だと思って、冷静に見てください。
社会保険料の「会社が半分」は、実はあなたの給料から出ている
ここが今日、一番気づいてほしいところです。
社会保険料は会社が半分負担している、とよく言われます。
王様なら、この「会社負担」という表示をなくして、給料から直接引く形にします。
なぜか。
あなたが会社を辞めたあとの年金まで面倒を見てくれる会社は、ほとんどありません。
会社は今の利益を出せればいい。
国に半分負担しろと言われたから、あなたの報酬の中から出しているだけ、というのが実態に近いのです。
もし全額が給料明細に「あなたが払った額」として並べば、多くの人が「この保険料、高すぎないか」と気づくはずです。
そして気づいた人は、次の問いにたどり着きます。
民間の医療保険は本当に要るのか、と。
日本の公的な健康保険は、病気でも健康でも一生使えます。
しかも日本の医療は世界最高水準です。
一方の民間医療保険は、入院しないと基本的に出ません。
ここは順番として、公的保険が最強という土台を先に押さえてください。
保険営業を15年やってきた人間として正直に言います。
昔は店頭にろくな投資信託がなく、保険を売るのが仕事でした。
「全世界株を愚直に積み立てれば正解」というルートが、当時は存在しなかったのです。
しかも高い手数料の商品を売っている自覚は、当時ゼロでした。
「お客さんのため」と本気で動いていた。
気づかないというのは、怖いんです。
これは個人の悪意ではなく、構造の話です。
だから今は逆に、うるさく言い続けています。
僕自身、月5〜6万円払っていた医療・貯蓄型保険を全部解約し、その分をNISAに回しました。
両親をガンで亡くしていますが、それでも医療保険は全部解約しました。
それくらい、公的保険の土台は分厚いということです。
ついでにもう一つ。
王様なら、医療費の自己負担は3割にこだわりません。
4割にしてもいい。
負担が見えるからこそ、人は正しく使うようになるからです。
健康寿命が延びている今、負担率を少し上げてでも、本当に困っている人のために制度を残すほうが健全だと考えています。
安ければいいという発想は、そろそろ卒業していい頃です。
保険の総経費率も、投資信託のように開示させるべき
もう一つ、王様として絶対にやりたいのが、保険の総経費率の開示義務化です。
投資信託の世界では、2024年4月から、買う前に見る交付目論見書に「総経費率」を載せる流れが定められました。
運用にかかるコストが、買う前から丸見えになったのです。
ところが保険、特に変額や外貨建ての商品は、コストが中に埋め込まれていて、横並びで比べられません。
同じ「お金を増やす目的」の商品なのに、投資信託は丸見え、保険は霧の中。
この非対称は、そろそろ終わらせるべきです。
投資信託ですら、信託報酬は低いのに実際のコスト(実質コスト)が何倍にもなっていた、という例があります。
信託報酬という表示だけで選ぶ時代は、もう終わりました。
ましてやコストが埋め込まれた保険を、開示なしで勧めるのは筋が通りません。
個人でできる自衛はシンプルです。
コストがいくらか分からない金融商品は、買わないこと。
中身が見えない商品は、たいてい見えないほど高い、と考えて差し支えありません。
担当者を通さず、まず自分でコストを確認する。
これだけで、あなたは「客」から一歩抜け出せます。
新NISAは「インデックスだけ」でいい──制度を待たず今日からできること
最後に、王様なら新NISAの対象を、低コストのパッシブ、つまりインデックスファンドだけに絞ります。
手数料の高い商品は外し、いっそ国営の超低コストファンドを一本用意してもいい。
年間の枠は少し絞っても、生涯枠は大きく残す設計にします。
ただ、ここが今日の結論です。
この「インデックスだけ」は、制度が変わるのを待たなくても、あなたは今日から自分でできます。
証券口座で、低コストのインデックスを淡々と積み立てる。
多くの人にとっては、全世界株のオルカン1本で十分です。
毎月いくらを何年続けたらどうなるか、数字で確かめたい方は、新NISAつみたて&取り崩しシミュレーターで一度試算してみてください。
新NISA つみたて&取り崩しシミュレーター|鼻つぶれぱぐ男の計算機
投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ、ギャンブルや借金はネガティブ。
利回りに頭を使うより、仕事と収入をアクティブにして、インデックスに回すお金の量を増やすほうが、経済的自立にはずっと近い。
制度に文句を言う客ではなく、市場に乗る株主になってください。
今日の話は、半分以上がパロディです。
でも本質は本気です。
制度は「気づいた人」が得をするようにできている。
王様が現れるのを待つ必要はありません。
給料明細を見る、控除に踊らされない、要らない保険を解約する、低コストのインデックスに回す。
これだけで、あなたの家計は確実に変わります。
今日が、あなたの人生で一番若い日です。
※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。
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