誰もゴールドの話をしなくなった今こそ知っておくべき投資の真実
誰もゴールドの話をしなくなった今こそ知っておくべき投資の真実
誰もゴールドの話をしなくなりましたよね。
2026年の1〜2月頃はSNSもYouTubeもゴールド一色でしたが、今はすっかり話題が消えました。
これは単なる「熱が冷めた」話ではなく、投資家として知っておくべき重要なパターンです。
今日の結論:「誰も話さなくなった」は重要なサイン
ある資産クラスがSNSやYouTubeで急に盛り上がる時期は、その価格の天井に近いことが多いです。
逆に言えば、誰も話さなくなった時はフェーズが変わる手前かもしれない。
ただし、だからといって「今すぐ買いだ」と断言するつもりはありません。
投資判断は自己責任です。
ただ「誰も話さなくなった」という事実は覚えておく価値があります。
今日の記事では、その背景にある構造と考え方をまとめます。
2026年1〜2月、SNSはゴールド一色だった
今年の1〜2月頃は本当にゴールドの話ばかりでした。
YouTubeを開けばゴールドの解説動画、SNSを見ればゴールドが上昇中という投稿ばかり。
投資系の発信者だけでなく、普段は別のテーマで発信している人まで「金が熱い」と語り始めていました。
あの時期は急激なピッチで価格が上昇していた局面でした。
振り返ると、2025年からの大きな流れがあった
ここで少し時間を巻き戻します。
2025年、金(ゴールド)は1年で約65%も上昇しました。
これは1979年以来、実に46年ぶりの大きな上昇率です。
背景にあったのは「ドル離れ」です。
トランプ政権以降、関税政策や米国そのものへの不安が広がり、ドルから資金が逃げ出す動きが加速しました。
ドル安は金にとって追い風です。
さらに米国の利下げ観測が重なり、利息を生まない金でも相対的に持ちやすくなりました。各国の中央銀行が米国債を減らして金を買い増す動きも続き、新興国を中心に金が買われ続けたのです。
2026年1月末、エベレスト級の急騰と一日での暴落
この上昇は2026年に入っても止まりませんでした。
1月だけで約30%という、もはや異常な急騰です。
世の中も個人投資家も金に熱狂し、「次は6,000ドルだ」という声まで出ていました。
金先物は1月29日に過去最高値の5,500ドル超をつけました。
ところが、その翌日です。
たった一日で約10%という暴落が起きました。
これは1983年以来、約40年ぶりの一日下落幅でした。
何があったのか。大きく2つです。
1つは、トランプ大統領がFRB(米連邦準備制度)の次期議長にケビン・ウォーシュ氏を指名したこと。
タカ派とされる人物で、「簡単には利下げしないだろう」という見方からドル高観測が強まりました。
もう1つは、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が金先物の証拠金を6%から8%へ引き上げたことです。
「山高ければ谷深し」です。
証拠金の引き上げでレバレッジをかけていた短期勢が一斉に投げ売りを迫られ、強制決済が連鎖しました。
急騰していた分だけ、反動の下落も激しかったわけです。
暴落後、移動平均線の間でのもみ合いへ
ただ、これは一撃的なショックでした。
このとき価格は50日移動平均線まで一気に売られましたが、200日移動平均線まではタッチしませんでした。
市場は「さすがにそこまでは下がらないだろう」と判断し、いったん買い戻されています。
その後は楽観で買い戻され、横ばいで少し上がっては、大きな資金(いわゆるクジラ)が売っていく。
そんな攻防が続きました。
そして2月終わり頃からはイラン情勢の緊迫が重なります。
原油高でインフレが再燃するのではという見方から、米国に資金が回避する「ドル高」局面となり、金はじわじわと下落していきました。
3月にも200日移動平均線にタッチして一度反発する場面がありましたが、4月中旬に上昇を試みても50日移動平均線の上値に押し返されました。
結局そこからは、50日と200日の移動平均線の間を行ったり来たりしながら、調整局面が続いているという状況です。
今のゴールドの状況(移動平均線から見ると)
配信時点でのデータをもとに整理します。金先物は最高値(5350ドル前後)から一時4100ドル台まで下落し、現在は4500ドル前後で推移しています。
高値からは約16〜20%下の水準です。
テクニカル的には次の状況です。
- 50日移動平均線:頭が重く、価格がこれを上回れていない
- 200日移動平均線:じわじわと切り上がりを継続している
- 現在地:2つの移動平均線の間でふわふわと推移中
値幅という観点では20%超の調整が一度入りました。
ただ日柄(時間的な調整)はもう少しかかるかもしれません。
50日移動平均線をしっかり上回るような動きが出ない限り、日柄的な調整はまだ途中の可能性があります。
メディアと専門家が取り上げなくなった本当の理由
今、大手メディアも証券会社も、ゴールドをほとんど取り上げなくなりました。
投資雑誌の特集もこの1ヶ月ほどでほぼゼロになった印象です。
理由はシンプルです。
再生回数が稼げないからです。
メディアに出演する専門家は出演料をもらって話します。
価格がパッとしない資産クラスを取り上げても視聴者が集まらない。
だから扱わない。
これは知識の問題ではなく、ビジネスの構造です。
「専門家が話していないから問題ない」と思うのは危険です。
盛り上がってきたらまた専門家が出てきます。
その「出てきたタイミング」こそが注意すべき局面かもしれません。
バフェット格言から見る「今のフェーズ」
ウォーレン・バフェットはこう言っています。
「群衆が欲に突っ走っている時は売り、群衆が恐怖に陥った時は買い。」
今のゴールドはどのフェーズでしょうか。
- 1〜2月の盛り上がり → 欲フェーズ
- 高値から25%近く急落した局面 → 恐怖フェーズに近い状態
- 現在 → 誰も話さない、誰も気にしない「無関心フェーズ」
無関心というのは恐怖よりも一段落ち着いた状態です。
市場参加者の多くが「もう興味なし」と離れた状態とも言えます。
今後どう動くかは正直わかりません。
ただ「誰も話さなくなった」という事実を頭の片隅に入れておくことには価値があります。
ゴールドに複利効果はない──基本を確認しよう
ゴールドには利息が発生しません。
そして複利効果もありません。
たまに「ゴールドにも複利の力が働く」という発信を見かけますが、これは完全な誤りです。
金の重さは変わりません。
価格だけが変動します。
配当や利息を再投資して資産が雪だるま式に増えていく株式とは、根本的に仕組みが違います。
このような誤情報を発信しているアカウントは、フォローを外した方がいいと思います。
資産形成中の人はオルカン一択でいい
資産を増やしていくフェーズの人は、オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)を積み上げていくのが基本です。
世界中の優良企業に分散投資でき、企業の利益が積み上がることで複利効果が働きます。
世界経済の成長にそのまま乗っかれる仕組みです。
ゴールドは「インフレヘッジ」として一定の役割はありますが、利息を生まない・複利がないという性質は変わりません。
資産を増やすエンジンにはなりにくいんです。
ボラティリティを受け入れながら長期で資産を育てたいなら、オルカン株式一択です。
ゴールドプラス商品・レバレッジ商品への注意
具体的な注意点を2つ確認しておきます。
①ゴールドプラス商品:「株式とゴールドが同時に上がる」設計の商品があります。
ただし両方が同時に上昇するケースは稀です。
そういう局面を前提にした長期保有は幻想が入りやすいので要注意です。
②デイリー型レバレッジ商品:「デイリー」という名称のついた商品は1日単位のレバレッジです。
米国ETFの3倍・5倍も同様です。NISAでは購入できません。
NISAで買えない=長期投資に向いていないということです。
楽天証券などでも「レバレッジ商品・短期向け」と明記されています。
投資に慣れた人がやるならいいですが、普通の投資家ならば触れないのが賢明です。
ぱぐ男のポートフォリオ:FIRE後の分散保有
僕自身は今、オルカン+ゴールドを中に分散保有しています。
40歳でFIREして資産取り崩し生活なので「増やす」よりも「インフレに負けない」ことが目標です。
ドル高局面ではオルカンが恩恵を受け、ドル安局面では金利低下が視野に入りゴールドが追い風になる可能性があります。
どちらに転んでも対応できる構成が、今の自分の最適解です。
ただしこれはFIRE後の守りのポートフォリオです。
資産形成中の人に同じことをすすめるつもりはありません。
増やすフェーズと守るフェーズでは、最適解が違います。
まとめ
- 2026年1〜2月に盛り上がったゴールドが、今はほぼ話題から消えた
- 「みんなが話す時は天井に近い」という逆指標パターンを意識する
- メディアが扱わないのは再生回数の問題、構造を理解しておく
- ゴールド相場、今は「恐怖」を超えて、「無関心」フェーズ
- ゴールドに複利効果はない、資産形成中はオルカンが基本
- デイリー型レバレッジ商品・ゴールドプラス商品には注意が必要
今日の配信でゴールドが今すぐ買いだとは言いません。
ただ「誰も話さなくなった」という事実は、投資判断の参考として頭に入れておく価値があります。
投資は自己責任で、でもその責任を果たすための視点は持っておきましょう。
ぱぐ男格言
投資も人生も正解はなく、最適解はある。
投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ、ギャンブルはネガティブ。
※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。
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