オルカン下落月も純資産2717億円増|月1回の定点観測で十分
オルカン下落月も純資産2717億円増|月1回の定点観測で十分
相場がこの先どうなるか、気になって仕方がない。
そんな方に、結論から言います。
予想は要りません。
月に1回、自分が保有しているファンドの月次レポートを見る。
これだけです。
オルカンは2026年7月、基準価額が1か月で1.3%下がりました。
それでも純資産総額は、1カ月で2,717億円増えています。
下がった月も、みんな淡々と積み立てている。
この事実さえ自分の目で確認できれば、狼狽する理由がなくなります。
私はコア投資としてオルカン(eMAXIS Slim全世界株式・オール・カントリー)とゴールドを超長期で持ち、毎月この定点観測を続けています。
今回は2026年7月31日基準の月次レポート2本と、サクッと純金の運用報告書(第3期)を、先月の数字と比較しながら読んでいきます。
先月分はオルカン投資に情報収集はもう不要|年1回の運用報告書と月次で十分で解説していますので、あわせてどうぞ。
オルカン7月の月次レポート:下落した月も2,717億円の資金流入
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
https://robotfund-roborepo.s3.amazonaws.com/g/report-03-JP90C000H1T1.html
(出典:三菱UFJアセットマネジメント)
2026年7月31日基準で、基準価額は37,521円。
前月末比マイナス496円、マイナス1.3%です。
6月末は38,017円でプラス0.7%でしたから、上げから下げに転じた1カ月でした。
ところが純資産総額は13兆157億円と、ついに13兆円の大台に乗りました。
6月末時点の12兆7,439億円から、1カ月で2,717億円の増加。
基準価額が下がった月に、これだけの資金が入り続けているわけです。
騰落率は1年でプラス29.5%、3年でプラス87.5%、設定来ではプラス275.2%。
積立投資にとって、下がった月は安く買える月です。
純資産総額が積み上がっているなら、みんなコツコツ買っている証拠。
変な動きは何もしていません。
ちなみに収録日の8月19日時点では、基準価額は38,525円、純資産総額は13兆6,691億円まで戻していました。
1年のどこが高値でどこが安値かは、後にならないとわかりません。
だから予想しない。
これに尽きます。
オルカンの中身の変化:アップルが首位、新興国は1カ月で9%下落
組入銘柄数は2,414銘柄、47カ国。
6月の2,416銘柄からほぼ横ばいです。
国別では米国63.1%、日本5.0%、イギリス3.2%、カナダ3.0%、台湾2.8%。
業種は情報技術が29.6%でトップですが、6月の31%からは少し下がりました。
面白いのは組入上位です。
アップルが4.8%まで比率を上げて、エヌビディア4.4%を抜いて首位に立ちました。
6月はアップル4%、マイクロソフト2.5%でしたから、順位が入れ替わっています。
マザーファンド別の1カ月騰落率は、国内株式マイナス1.0%、先進国株式マイナス0.2%、そして新興国株式はマイナス9.0%。
6月はプラス0.9%だった新興国が、一転して大きく下げました。
ドル高局面では新興国から資金が抜けやすいんですね。
ただ、慌てる必要はありません。
オルカンの米国比率は63.1%。
裏を返せば、37%は米国以外です。
この先どこが強くなっても、指数に沿って比率を勝手にリバランスしてくれる。
予想せずに世界へ丸ごと乗れることが、オルカンの価値です。
サクッと純金の月次レポート:3カ月マイナスでも1年でプラス33%
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)月次レポート
https://www.sbiam.co.jp/fund/pdf/360006_ish_gold_mr_2607.pdf
(出典:SBIアセットマネジメント)
次はゴールドです。
私が保有しているのはSBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)、愛称サクッと純金です。
2026年7月31日基準で、基準価額は23,619円。
6月の23,410円から小幅に上げました。
純資産総額は3,171億円と、6月の約3,105億円からこちらも増加しています。
期間収益率は1カ月でプラス0.89%、3カ月でマイナス9.56%、6カ月でマイナス18.76%。
一方で1年ならプラス33.18%、3年でプラス133.74%、設定来はプラス136.19%です。
先月は1カ月でマイナス8.51%と大きく下げていましたが、7月は下げ止まりました。
それでも半年では2割近いマイナス。
切り取る期間で、見える景色がまるで違う。
短期の数字で判断してはいけない理由が、この1枚に詰まっています。
ゴールド運用報告書:1年で41.3%上昇、高値づかみなら15%マイナス
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)運用報告書(全体版)第3期
https://www.sbiam.co.jp/fund/pdf/360007_ish_gold_%20unpou_20260610.pdf
(出典:SBIアセットマネジメント)
今回の目玉、サクッと純金の運用報告書です。
第3期(2025年6月11日から2026年6月10日)の基準価額は、期首17,382円から期末24,564円へ。
騰落率はプラス41.3%でした。
期中騰落率は第1期31.4%、第2期32.3%、第3期41.3%。3年連続で30%超という、正直、出来すぎの成績です。
ドル建ての金相場は期初3,300ドル付近から、2026年1月に史上最高値となる1オンス5,400ドル付近まで上昇。
その後は金融引き締めへ転換する国が増えて売りが優勢となり、期末は4,300ドル台。
期間を通じては約1,000ドルの上昇でした。
為替も期初の144円台から期末は160円程度まで円安が進み、上昇に効いています。
ここで注目してほしいのが値動きの中身です。
1月末の基準価額29,074円に対して、期末は24,564円。
つまり高値で飛びついた人は、15%超のマイナスを抱えた計算になります。
頭と尻尾はくれてやれ、です。
費用のページも見ておきましょう。
信託報酬の表示は年0.0638%ですが、投資先ファンドの費用まで含めた総経費率は0.19%。
運用報告書でしか確認できない数字です。
ゴールドの投資信託としては低コストの部類だと思います。
中央銀行が金を買い続けている:クジラについていくだけ
私がゴールドの短期の値動きを気にしない理由は、シンプルです。
世界の中央銀行が、買い続けているからです。
World Gold Councilによると、2026年第2四半期の中央銀行による金購入は289トンで、前年同期比62%増。
さらに同調査では、45%の中央銀行が今後12カ月で金準備を増やす意向と回答し、過去最高となりました(出典:World Gold Council)。
個人投資家とは桁違いの資金を動かすクジラが、安くなった局面で買い増している。
であれば、途中の上げ下げに一喜一憂せず、ついていけばいい。
ただし誤解しないでください。
ゴールドはキャピタルゲインを狙いに行く資産ではありません。
資産全体の目減りを防ぐ、分散の一角です。
資産形成中の方は、基本はオルカンと現金で十分。
現金の置き場としては、元本割れしない設計の個人向け国債(変動10年)という選択肢もあります。
自分の積立が将来いくらになるかは、新NISAつみたて&取り崩しシミュレーターで試してみるのもおすすめです。
まとめ:予想しない。月1回の定点観測で十分
月次レポートで確認することは3つだけです。
基準価額が崩れていないか。
純資産総額が増えているか。
中身に大きな変化がないか。
下がった月も資金が流れ込んでいると知っている人は、暴落が来ても持ち続けられます。
予想を追いかける人ほど、いちばん安いところで手放してしまう。
今日できる一歩は、証券会社から届いているメールの月次レポートURLを、1本だけ開いてみることです。
そして浮いた時間は、仕事とプライベートに全力を注ぎましょう。
投資はパッシブ、ビジネスはアクティブ、ギャンブルや借金はネガティブ。
入金力を上げて、オルカンに淡々と積み立てて、寝て待つ。
今日が、あなたの人生で一番若い日です。
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増やすちから
※ぱぐおはリベシティ応援会員です。資産形成の原点は両学長(リベラルアーツ大学)の考え方から学びました。
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