
楽天証券で金のETFと純金積立を両方持つ理由とは?税金面での違いを徹底解説!
はじめに
こんにちは、「鼻つぶれぱぐ男」です。
このブログでは、金融機関や周囲の人があまり教えてくれない、お金に関する身近な話を、40歳でリタイアした私の視点からお届けしています。
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今日のテーマ:金のETFと純金積立を楽天証券で両方持っている理由
さて、本日は「楽天証券で金のETFと純金積立を両方持っている理由」についてお話しします。
なぜ両方を使い分けているのか?
その最大の理由は**「税金の取り扱いの違い」**にあります。
金のETF(GLDM)とは?
私が楽天証券で購入している金のETFは「GLDM(スパイダー・ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト)」という商品です。
これは、買い付け手数料が無料で、信託報酬も**年率0.1%**と非常に安いのが特徴です。
長期保有に向いているコストパフォーマンスの良い商品だと思います。
GLDMは特定口座で管理しているため、
売却益には**20.315%の(源泉分離課税)**が自動で課税されます。
純金積立(現物資産)とは?
一方、楽天証券の「純金積立」は現物資産に近い形で、金やプラチナ、銀を積み立てていく投資方法です。
購入時に**1.65%の手数料(税込)**がかかりますが、売却手数料は0円です。
また、信託報酬のような維持コストはかかりません。
このタイプは、税金の面で「総合課税の譲渡所得」として扱われます。
税金の違いを比較
では、なぜこの税制の違いが重要なのでしょうか?
ポイントは以下のとおりです。
ETF(GLDM)の場合
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売却益に対して**20.315%**の税金が即時に引かれます(特定口座)。
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少額の利益でも課税されます。
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管理が簡単で、手軽に売買できます。
純金積立(現物)の場合
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売却益は譲渡所得として扱われます。
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譲渡所得には年間の利益に対して、50万円の特別控除があり、それを超えると課税対象になります(超える場合は、確定申告必須)。
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保有期間が5年以上になると、税金の対象になる利益を50万円の特別控除差し引いた後、さらに1/2に圧縮できる制度があります(長期譲渡所得)。
たとえば、100万円分の金を売却して利益が50万円出たとします。
ETFならその50万円全額に対して20.315%の課税。
純金積立なら、特別控除で50万円まで非課税、長期保有ならさらに有利な課税になります。
出口戦略としての活用法
私は金の現物(純金積立)を頻繁に売買するつもりはなく、20年〜30年の長期保有を想定しています。
出口戦略として、リバランス時や生活費補填時に、少額ずつ取り崩す方針です。
このような「ちょこちょこ出す」戦略をとると、年間50万円以内の特別控除をフル活用でき、課税されない可能性も出てきます。
税制が変わらなければ、非常に有利な方法です。
手数料を長期で見たコスト比較
確かに純金積立は購入時に1.65%の手数料がかかりますが、
GLDMの年間0.1%の信託報酬を17年間払い続けたら、純金積立の手数料とほぼ同等になります。
さらに購入時の手数料なので、金価格の上昇で資産が増えても信託報酬などの管理手数料は余分にかかりません。
つまり、「長期保有を前提にするなら、純金積立もコスト的に悪くない」ということです。
まとめ:ETFと現物、使い分けがカギ
結論として、楽天証券で金のETF(GLDM)と純金積立の両方を持っている理由は、税制と戦略の使い分けです。
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手軽さ重視 → GLDM(ETF)
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税金対策・長期保有 → 純金積立
税制の仕組みを理解すると、出口戦略まで含めた投資がしやすくなります。
少額で始める方はまずETFでも良いと思いますが、現物積立も視野に入れてみると、より柔軟な資産運用が可能になります。
最後に
今回の内容が、皆さんの「お金との付き合い方」のヒントになれば幸いです。
税制は難しい部分もありますが、知っているか知らないかで将来の手取りが大きく変わることもあります。
ということで、今日もどうぞお気をつけていってらっしゃい!