新NISA制度に向けた投資信託選びのポイント
新NISA制度に向けた投資信託選び
こんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。
今日は「新NISA制度対策」と「信託報酬の下げ合戦」についてお話しします。
新NISA制度開始前から、各証券会社や運用会社が競って低コストなインデックスファンドを発表しています。
しかし、このブームに飛びつく前に、冷静に考えることが重要です。
信託報酬の下げ合戦と楽天やSBIの動き
例えば、楽天は2023年12月1日から、楽天S&P500や楽天オールカントリーの投資信託に対して信託報酬をさらに引き下げました。
同様に、SBI証券や他の証券会社も同様の動きを見せており、各社が顧客を囲い込むために信託報酬を引き下げました。これに加えて、ポイントプログラムの改善なども行われており、顧客にとっては魅力的に見える状況です。
投資信託を選ぶポイント
こうした信託報酬の引き下げ競争を見ると、どうしても「安いから」と飛びつきたくなるかもしれません。
しかし、ここで一旦立ち止まり、慎重に選ぶことが大切です。
私が投資信託を選ぶ際に重視しているポイントは以下の通りです。
ちなみにどの条件も満たすことが重要です。
1. 信託報酬の低さ
信託報酬が低いことは確かに重要ですが、最安値に拘る必要はありません。
最安値付近であれば、OKです。
2. 純資産総額の大きさ
投資信託の純資産総額が大きいほど、そのファンドに投資している人が多いということです。
安定したファンド運用のためには、ある程度の規模が必要です。
3. 資産流入額の推移
毎月コンスタントに資産が増えているかどうかも重要です。波打つような増減があるファンドより、安定して右肩上がりに成長しているファンドを選びましょう。
4.隠れコストにも注意
低い信託報酬に注目するのは良いのですが、実は「隠れコスト」にも注意が必要です。
隠れコストとは、信託報酬以外にかかるコストのことを指し、これには広告費やその他の運用にかかる費用が含まれます。
これらのコストはファンドが運用を開始してから1年後に発行される取引報告書で確認できるようになります。
例えば、eMAXIS SlimシリーズのS&P500やオールカントリーは、すでに長期間運用されているため、取引報告書でコストの詳細が確認できます。
このように、実際にかかるコストが信託報酬の表記と大きな差がないことが確認できるファンドは安心して選べます。
一方で、発売当初のファンドでは隠れコストが不透明なため、どれくらいのコストがかかるかは実際に運用が始まってからしかわかりません。
そのため、低コストに見えるファンドでも、1年ほど様子を見て取引報告書を確認した後で投資判断をするのが賢明です。
これらの条件を楽天証券やSBI証券などの投資信託の検索画面で検索し、上位銘柄を選んでください!
もちろん、全世界か全米か先進国のインデックス投資にしてください。
新NISA制度の長期投資
新NISA制度が導入される中で、短期的な利益を狙ってしまうと失敗する可能性が高まります。
新NISA制度は、特にコア資産を育てるために活用できる制度です。
短期的な売買を考えるのではなく、長期的な資産形成を目指すために適した投資信託を選びましょう。
そのためには、信託報酬の低さだけでなく、ファンドの純資産総額や流入額の推移を確認し、コストに対する透明性のある商品を選ぶことが大切です。
特に個別株への投資を考えている方は、しっかりと勉強し、財務基盤が強い企業や高配当株を選ぶことが求められます。
まとめ
新NISA制度で、各社が競って信託報酬を下げるファンドを提供していますが、安易に飛びつくのは危険です。
隠れコストや純資産総額、資産流入額の推移なども含め、慎重に選んでください。
特に、取引報告書が出るまで待つことで、投資のリスクを減らすことができます。
それでは、今日も気をつけていってらっしゃい!