おはようございます。
40歳でリタイアし、お金に関する話題を発信している鼻つぶれぱぐ男です。
今回は「相続による不動産売却シリーズ」の最終回として、不動産売却時の価格設定についてお話しします。
私の祖母の家を相続し、その家の売却を行いました。
その経験を基に、売却価格を決める際のポイントや、不動産業者との交渉において重要な点をシェアしたいと思います。
相続による不動産売却の価格設定と売り急がない重要性(不動産売却シリーズ第9回)

価格設定のポイント
不動産業者は、周辺で最近売却された物件の実績を参考にして、売却価格の見積もりを出してきます。
この見積もりには「チャレンジ価格」という考え方があり、最初は少し高めの価格からスタートすることが一般的です。
例えば、周辺の物件が坪単価30万円で売れている場合、業者は「少し高めに坪単価50万円で売り出してみませんか?」と提案するかもしれません。
しかし、このように大きく乖離した見積もりを出す業者には注意が必要です。
高い価格で売りに出しても、結局売れない場合には徐々に値下げを余儀なくされることがあります。
そのため、業者の参考価格を鵜呑みにせず、適正な価格設定を心がけることが大切です。
チャレンジ価格はあくまで目安とし、周囲の物件の実績に基づいた現実的な価格でスタートするのが賢明です。
実際に私は、チャレンジ価格で売却できました。
周辺の平均売却価格の約10%プラスで売却できました。
売り急がないことの重要性
もう一つ重要なのは、売り急がないことです。
不動産業者に「早く売ってほしい」という姿勢を見せてしまうと、買い手側に交渉の余地を与えてしまい、価格を下げられてしまう可能性があります。
私は相続した祖母の家を売却する際、「急いで売る必要はない」という余裕を見せていました。
実際、2~3年かけて売れればいいというスタンスで臨んでいました。
この余裕が功を奏し、結果的には希望する価格で家を売ることができました。
不動産業者や買い手に「焦っている」と思わせないことは、価格交渉において非常に大切です。
どんなに早く売りたいと思っていても、冷静に対応し、売り急ぐ姿勢を見せないよう心掛けることが成功の鍵となります。
不動産業者の選び方
不動産業者を選ぶ際は、複数の業者に相談するのがおすすめです。
私の場合も3社に依頼しました。
大手の不動産会社、地元密着型の会社、そして税理士に紹介してもらった不動産会社に依頼しました。
各業者が異なる客層を持っているため、複数社に依頼することで売却のチャンスが広がります。
特に、業者によっては売り主の要望をしっかりと聞いてくれるかどうかが重要です。
例えば、「古い家でもそのまま売りたい」という要望を無視して、「更地にしないと売れませんよ」と言ってくる業者は、避けた方が良いでしょう。
自分の希望をしっかり聞いてくれる業者を選び、売却プロセスを進めることが大切です。
まとめ
相続による不動産売却では、価格設定と売り急がない姿勢が成功のポイントです。
不動産業者の参考価格を基に、チャレンジ価格を設定しつつも、現実的な価格でスタートすることが重要です。
また、売却の際は、余裕を持ち、売り急がないことが価格交渉を有利に進める秘訣です。
そして、不動産業者は複数社に依頼し、自分の要望をしっかりと聞いてくれる業者を選ぶことで、より良い条件での売却が可能になります。
皆さんが今後、相続や不動産売却に直面した際に、今回の話が少しでもお役に立てれば幸いです。
相続は誰にでも訪れるものです。事前にしっかり準備し、スムーズに進められるよう心がけてください。