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退職世代の需要に根強い「毎月分配型投資信託」の危険性と本質

退職世代の需要に根強い「毎月分配型投資信託」の危険性と本質

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はじめに

おはようございます。鼻つぶれぱぐ男です。

このブログでは、金融機関や周囲が教えてくれない平等に思えるけれど実は危険なお金の話をしています。

今回は「毎月分配型投資信託」について解説します。

毎月分配型投資信託へのマネー回帰

最近、日経新聞が「毎月分配型投資信託に資金が戻ってきている」と報じました。

2024年4月から9月にかけて、総額4662億円もの資金が流入したとのことです。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB175UZ0X11C24A0000000/

(出典:日本経済新聞)

特に退職世代に人気があり、その需要は根強いものがあります。しかし、これには問題があります。

毎月分配型の危険な仕組み

毎月分配型投資信託は、投資家に毎月お金が分配されますが、これが魅力に見える罠です。分配金は投資の利益からではなく、ファンドの純資産から支払われています。

つまり、元本の一部を払い戻しているだけなのです。

例えば、基準価格が100円のファンドが5円の分配金を支払うと、基準価格は95円に下がります。

分配金を受け取っても、投資資産が減るので、実際には利回りが良くなっているわけではありません。

これを理解している人は少なく、金融庁の調査では3人に2人が誤解しているとのことです。

金融機関の説明不足と販売の罠

金融機関の社員は金融のプロではなく、自社商品の販売のプロです。

つまり、彼らは利益を上げるために商品を売るのが仕事で、商品の本質やリスクを丁寧に説明しないことが多いのです。

説明を信じて購入すると、分配型投資の仕組みを誤解したまま損をしてしまうリスクがあります。

高い手数料が投資の足を引っ張る

毎月分配型投資信託には高い手数料がかかることも問題です。

一般的にコストの低いインデックスファンドの手数料は0.1%から0.2%程度ですが、

毎月分配型の投資信託は1.5%から2%近く取られることがあります。

手数料が高い上に、元本が減っていくため、投資パフォーマンスに大きく響きます。

毎月分配型は退職世代に人気がある理由

なぜ退職世代に人気があるのでしょうか?

一つの理由は、年金が2か月に1回支給されるのに対し、

毎月分配型投資信託は定期的に収入が得られるように見えるからです。

しかし、その実態は元本の払い戻しであり、資産が徐々に減っていく危険な仕組みです。

正しい投資の選択肢を考える

賢明な投資をするためには、手数料が安く、分配金を出さないインデックスファンドを選ぶことが基本です。

純資産総額が大きいファンドは運用効率が良く、長期的に資産を増やす可能性が高いです。ネット証券で自分に合った商品を選び、安定した資産運用を目指しましょう。

まとめ

毎月分配型投資信託は、退職世代を中心に人気がありますが、その実態は危険な仕組みです。

手数料が高く、元本が減少するため、投資家にとって利益を得るのは難しいものです。

周囲に分配型信託を勧める人がいれば、このブログを参考にして注意を促してください。

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