銀行での資産運用は注意!60代夫婦の事例から学ぶ「手数料の罠」と上手な投資の始め方
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銀行での資産運用を考える前に知っておきたいこと
みなさんこんにちは。40歳でリタイアした「鼻つぶれぱぐ男」です。
今日はリスナーさんからいただいた「銀行での資産運用」に関する質問に答えながら、老後の資産管理について考えていきます。
質問者さんは60代のご夫婦で、すでにお子さんは独立済み。
年金が少ないこともあり、老後の生活を見据えて資産運用を始められたとのことです。
これから投資を始めようという方にも役立つ内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでください。
定期預金だけでは資産は守れない時代に
これまで定期預金一筋だった方にとって、投資はハードルが高く感じられるかもしれません。
しかし今の日本は長期的なインフレが進行しており、預金だけに頼ると「実質的な目減り」が起きます。
つまり、銀行にお金を預けているだけで、知らないうちに資産価値が下がっているのです。
質問者さんもその点を不安に感じ、
最近はS&P500や金(ゴールド)の積立を始めたとのこと。
月1万円ずつ、合計2万円の投資からのスタートです。
これは非常に良い一歩だと思います。
銀行窓口で投資を始める前に知っておくべき「手数料の罠」
ここで注意してほしいのが「銀行経由で投資信託を買う場合の手数料」です。
たとえば同じS&P500の投資信託でも、ネット証券で買うのと銀行で買うのでは、年間コストが0.1〜0.2%も違うケースがあります。
一見わずかな差に思えるかもしれませんが、10年・20年という長期運用では大きな差になります。
仮に1000万円を運用した場合、0.1%の違いで年間1万円、10年で10万円の差がつくのです。
銀行専用の「S&P500積立ファンド」などは、実はネット証券で買える「 S&P500」と運用会社は同じでも、信託報酬が高めに設定されています。
つまり、同じ内容の投資でも銀行経由だと損をする仕組みになっているのです。
ゴールド投資にも要注意!
質問者さんはS&P500に加えて「金(ゴールド)」も積み立てているとのことですが、こちらも銀行で購入すると「買付手数料」が発生するケースが多いです。
毎月の積立時に手数料を取られるため、長期的にはリターンを大きく削ってしまいます。
同じ商品でも、楽天証券やSBI証券などのネット証券では買付手数料が無料(ノーロード)です。
もし「銀行を使いたいけれどコストを抑えたい」という場合は、ノーロードのファンドを選ぶことが大切です。
S&P500投資の上手な選び方
S&P500を選ぶ場合、信託報酬(管理コスト)が低いものを選ぶことが基本です。
たとえば、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は信託報酬が約0.09%と業界最低水準です。
銀行専用のS&P500ファンドは0.22%前後と約2倍のコストになりますので、同じ指数に連動しているなら安い方を選んだ方が確実に得です。
銀行アプリを使って自分で買えるようになった質問者さんには、コストの低い方への切り替えをおすすめします。
バランス型ファンドという選択肢も
投資に慣れていない方や、値動きが心配な方には「バランス型ファンド」もおすすめです。
たとえば、ニッセイインデックスバランスファンド(4資産均等型)は、
- 国内株式
- 外国株式
- 国内債券
- 外国債券
の4つに分散して投資します。
これは日本の公的年金(GPIF)とほぼ同じ比率で運用されており、リスクが抑えられた構成です。
信託報酬も0.15%前後と低コストで、初心者にも向いています。
老後資金運用のポイントは「焦らない・増やそうとしすぎない」
60代からの資産運用で最も大切なのは、**「元本を大きく減らさないこと」**です。
短期間で増やそうとリスクを取りすぎると、暴落時に取り返しのつかない損失を抱える可能性があります。
投資は「スピード」ではなく「継続」が大切です。
毎月一定額を積み立てて、10年単位でゆっくり増やしていく方が結果的にリスクを抑えられます。
銀行窓口の甘い言葉に注意!
銀行員から「金は面白いですよ」「今がチャンスですよ」と言われると、つい手を出したくなるものです。
しかしその裏には「手数料収入を得たい」という銀行側の事情があります。
販売する側に悪気があるわけではありませんが、自分のお金を守るのは自分です。
銀行が勧める商品をそのまま買うのではなく、自分で調べ、納得してから始めることが大切です。
まとめ:銀行より「自分で調べて行動」が一番の資産防衛
今回の質問者さんのように、「まず1万円から投資してみる」という姿勢は素晴らしいと思います。
実際にお金を動かしてみることで、値動きやリスク感覚が身につきます。
ただし、銀行で買う前に「手数料」「信託報酬」「ノーロードかどうか」を必ず確認しましょう。
ネット証券を使わなくても、今は銀行アプリからでも低コスト商品が選べる時代です。
焦らず、無理せず、10年先を見据えて運用していきましょう。
【最後に】
このチャンネルでは、金融機関や周りの人が教えてくれない「えっ、そうなの?」と思えるお金の話を、40歳でリタイアした私・鼻つぶれぱぐ男がわかりやすく解説しています。
一人でも多くの人が、お金に困らない人生を送れるように——。今日もコツコツ学んでいきましょう。

