ABUSA(エーブサ)とは?米国株以外に注目が集まる今、投資家が取るべき行動とは

ごあいさつ:米国株ブームの変化と新トレンド「ABUSA」
こんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。
このチャンネルでは、金融機関や周囲の人が教えてくれない、でも身近で「へー!」と思えるようなお金の話をお届けしています。
40歳でリタイアした立場から、少しでも多くの方が経済的に困らない人生を送れるよう願って情報を発信しています。
さて、今回のテーマは「ABUSA(エーブサ)」です。
これは「Anywhere But USA(米国以外ならどこでも)」の略で、投資界隈で新たなトレンドワードとして注目されています。
ABUSAとは何か?過去の投資トレンドと比較してみる
「ABUSA」という言葉は、最近生まれた新しい投資トレンドの略語です。
かつて流行した「FANG(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル)」や「GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)」といった言葉と似た流れです。
他にも「BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)」などの新興国が注目された時期もありました。
こうした言葉が流行る背景には、資金の流れや経済状況の変化が大きく関係しています。
なぜ今「米国以外」が注目されるのか?
現在、米国株の株価上昇は以前ほど勢いがなく、「米国株の上値が重い」と感じる投資家も多くなっています。
たとえば、MSCIオールカントリーワールド・インデックス(米国を除く世界指数)は、米国を含む指数よりも好成績を出している場面もあります。
また、米国株を除いたETF(例:VXUS)も注目されています。
日本の証券会社で言えば、楽天証券やSBI証券などで購入可能です。
こうした背景には、米国の金利高止まりや、トランプ大統領の再登場による関税政策など、先行き不透明な要素が重なっていると言えます。
エーブサに乗るべき?私の考え方は「サテライトで対応」
ここからが重要な話です。
トレンドとして「エーブサ」が話題になっているからといって、
「米国株は全部売って米国以外に乗り換えるべき」と考えるのは、少々極端です。
私の見解としては、「サテライト戦略」であればアブサを取り入れても良いと思います。
サテライト戦略とは?
資産の中心となる「コア」と、それを補完する「サテライト」を分けて投資する考え方です。
例えば、コアでは全世界株や米国株のインデックスファンドを使い、サテライトで新興国や個別株にチャレンジするような形です。
米国株は本当に終わり?長期投資の視点を忘れずに
確かに、米国株は今、割高と言われています。
ただし、S&P500の構成企業は多国籍であり、世界中で事業展開している企業がほとんどです。
これは、米国株に投資することが、ある意味で「世界全体に投資している」のと近い意味を持っています。
さらに、米国企業のEPS(1株当たり利益)は過去と比較しても高水準で成長しており、長期的には今後も力強い成長が期待されるという声もあります。
コア資産は「淡々と積み立て」が正解
現在のような一時的なトレンドに左右されて、コア資産を全て売却してしまうのは避けた方が良いと考えています。
例えば、新NISAや旧つみたてNISAなどで運用している低コストインデックスファンドを、今回のトレンドに合わせて売却してしまうのは、長期の非課税メリットを手放すことにもなりかねません。
20年、30年という長期スパンで見れば、今は一時的な局面です。
大きなトレンドに目を向けつつも、自分の投資の軸(コア)は変えずに継続することが重要です。
日本株・個別株についても少しだけ
ちなみに私は、日本の内需系やディフェンシブな企業の個別株も一部保有しています。
これはコアで、長期保有目的の中での選別投資です。
最近では内需株にスポットが当たることも増え、株価が上がってきています。
しかし、注目されていない時に仕込んでおけるのが本当の長期投資の強みだと思います。
最後に:極端な判断ではなく、柔軟なバランスを
「エーブサ」というトレンドが出てきたことで、米国株投資を続けるべきか不安に感じている方も多いかもしれません。
でも、焦る必要はありません。
コアの資産形成は地道に、サテライトでは柔軟に動いてみる。
こうしたバランスを取ることで、トレンドにも対応しつつ、長期の資産形成という大きな目的も見失わずにいられるのではないでしょうか。
私自身も、サテライトでアブサ戦略を取り入れつつ、コアのインデックス投資は粛々と続けています。
ぜひ、自分の投資スタイルと目的に合わせて、冷静に判断してみてくださいね。