セミリタイアに興味を持ったきっかけは?40歳でリタイアした私の話

こんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。
このブログでは、金融機関や周囲の人たちがなかなか教えてくれない「お金のリアルな話」をお届けしています。
今回のテーマは、ありがたいことにいただいたご質問「セミリタイアに興味を持ち始めたきっかけは?」についてお答えしていきます。
質問ありがとうございます!
まずはご質問くださった方、ありがとうございます。
文章がとても丁寧で読みやすく、日々の配信も楽しんでいただいているとのこと、大変うれしいです。
今回は、「そもそもセミリタイアに興味を持ったきっかけは?」というテーマで、私の経験をお話ししていきます。
最初のきっかけは「老後2,000万円問題」
きっかけのひとつは、かつて話題になった「老後2,000万円問題」でした。
麻生元財務大臣の発言をきっかけに、多くの人が老後資金に不安を感じ始めたあのニュースです。
当時私は、郵便局で働いており、保険商品などを中心に資産形成を考えていました。
投資というより「貯蓄型保険でコツコツ」といったイメージです。
でも、ある日ふと妻に聞いたんです。
「老後って、いくらあれば安心だと思う?」
すると妻の答えは「1億円じゃない?」というものでした。
「1億円」という現実的ではない金額
1億円…最初は「えっ!?」と思いました。
私は年金も含めた金額を想像していたのですが、妻は「いや、純粋な貯蓄で」と答えたのです。
そのとき35歳。
22歳から13年間働いてきた貯蓄額を見直し、あと2回分働いたとしても1億円には届かないことが分かりました。
「これはヤバい…」と思ったのが、FIREへの第一歩でした。
投資との出会い、学びの日々
それをきっかけに、「どうやったら1億円貯められるか?」と真剣に考え始めました。
そして出会ったのが、インデックス投資やFIRE関連の書籍。
両学長の本や故・山崎元さんと水瀬ケンイチさんの「ほったらかし投資術」なども大きな学びになりました。
このころから「リタイア=60歳以降」の固定観念が徐々に崩れていき、「早く自由になれるかもしれない」という感覚に変わっていったのです。
両親の死と「人生の折り返し」に気づく
もう一つの大きなきっかけは、両親の死でした。
私の父は64歳、母は69歳で亡くなりました。どちらも70歳を迎える前に旅立ちました。
38歳のとき、「今が人生の折り返し地点かもしれない」とハッとしたのです。
76歳まで生きたとして、もう半分しかない。それなら「後悔しない生き方をしたい」と強く思いました。
この気持ちは、実際に親を亡くした人にしかわからないかもしれません。
だからこそ、自分の人生をより大切にしたいと思うようになったのです。
38歳でリタイア金額に到達、そして決意
学びながら投資を続け、38歳のときに「リタイア可能な金額」に到達しました。
とはいえ、すぐに辞めたわけではありません。
その時点ではまだ郵便局で働いていて、「もういつでも辞められる」という自信が、逆に仕事のモチベーションにもつながりました。
自分の信念を持ち、他人の目を気にせず働けるようになったのです。
セミリタイアは「お金」と「感情」のバランス
FIREやセミリタイアを目指す上で大事なのは、単にお金の話だけではありません。
人生観や感情も大きく関係しています。
・大切な人とどう生きるか
・自分の健康をどう守るか
・どんな日々を過ごしたいか
こういった「生き方の設計」が、セミリタイアの本質だと感じています。
まとめ:きっかけは「不安」と「気づき」から
40歳でリタイアした私の原点は、老後資金への不安と、両親の死による人生観の変化でした。
最初は1億円という非現実的な数字に驚き、投資を学び、考え方を改め、行動し続けた結果、自由な選択肢を手に入れることができました。
人生は一度きりです。
もし、あなたが少しでもFIREやセミリタイアに興味があるなら、まずは小さな疑問から調べたり、学び始めてみてください。きっと何かが変わっていきます。
引き続き、どんな小さなことでも質問をお待ちしております。これからも一緒に、お金と人生について学んでいきましょう。