
106万円の壁がついに撤廃へ!パート・主婦・高齢者にどう影響するのか
はじめに:ついに「106万円の壁」がなくなりました
こんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。
このブログでは、金融機関や周囲の人が教えてくれない、へぇ~と思えるお金の話をお届けしています。
今日は「106万円の壁、ついに撤廃」というテーマでお話します。
この記事を読むことで、働き方や将来の年金にどう影響するのかがわかり、自分に合った働き方のヒントになるかと思います。
「年収の壁」とは何か?
そもそも「年収の壁」とは、税金や社会保険料が発生する年収の境界線のことです。
税金に関する壁(最新のライン)
- 住民税の壁:年収100万円以下 → 非課税
- 所得税の壁:年収160万円以下 → 非課税(令和7年から)
社会保険に関する壁(従来のライン)
- 会社規模51人以上:年収106万円以上 → 社会保険加入
- 会社規模50人以下:年収130万円以上 → 社会保険加入
この中で今回撤廃されたのが「106万円の壁」です。
年金制度改革法が成立:どう変わったのか?
2025年6月13日に、年金制度改革法が成立しました。
これにより「年収106万円の壁」は正式に撤廃されました。
これは、特にパート主婦や高齢者の就労促進を目的としています。
「社会保険に入りたくないから106万円に抑えて働いている」という方も多く、それが**“働き控え”の要因**になっていたのです。
改正後の概要
- 対象:会社規模が51人以上の企業で働く人
- 変更点:年収106万円という加入要件が撤廃
- 従来通り:会社規模が50人以下の企業では130万円以上で加入義務
つまり、**「106万円に抑える意味がなくなった」**ということになります。
なぜこの改正が行われたのか?
背景には、次のような問題意識があります。
- 就職氷河期世代などの低年金リスクの解消
- 少子高齢化による労働力不足への対応
- 女性や高齢者の社会参加を促すこと
今回の改正により、社会保険に加入しやすくなった一方で、パートなど短時間労働の方にとっては手取りが減るという側面もあります。
社会保険に加入するメリットとは?
「手取りが減るのに、なんで社会保険に入りたがるの?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、社会保険には以下のような大きなメリットがあります。
社会保険の主なメリット
- 傷病手当金:病気やケガで働けなくなったときの生活保障
- 出産手当金:出産時の所得補償
- 障害年金・遺族年金:万が一のときに備える保障
- 厚生年金:老後の年金が国民年金よりも多くなる
これらの保障を民間の保険で代替するのは困難かつ高額です。
したがって、社会保険に加入することは実は「得」になることが多いのです。
私の考え:変化に柔軟に対応しよう
今回の改正は、今まで「働きたくても制限していた人」にとってはチャンスでもあります。
もちろん、手取りが減る可能性がある以上、「どこで働くか」「どれくらい働くか」は人それぞれ慎重に考える必要があります。
ですが、制度が変わったことを知らずに損をしてしまうのが一番もったいないです。
自分の環境に照らし合わせて、柔軟に対応していくことが大切です。
具体的にどうすればいいの?
1. 勤務先の会社規模を確認
→ 51人以上か50人以下かで社会保険加入のラインが変わります。
2. 年収見込みを計算
→ 130万円を超えるかどうかが判断基準になる可能性あり。
3. ライフプランに照らし合わせる
→ 老後の年金、育児、介護など将来の見通しを含めて検討。
4. 社会保険加入のシミュレーション
→ ネットの電卓やFPに相談するのもアリです。
まとめ:制度改正はチャンスになる
106万円の壁が撤廃されたことで、「働き方の選択肢」が広がりました。
今後、女性や高齢者にとって「働く=損」という構図が少しずつ解消されるかもしれません。
しかし、制度が変わることで損も得も生まれます。
それを「他人任せ」にせず、自分ごととして捉えて、最適な働き方や制度活用を考えることが、これからの時代には求められます。
ということで、今日もあなたにとって良い一日になりますように。
気をつけて、いってらっしゃい。