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楽天銀行の「証券担保ローン」登場!仕組みと注意点をわかりやすく解説します


楽天銀行の「証券担保ローン」登場!仕組みと注意点をわかりやすく解説します

moomoo証券

はじめに

こんにちは。鼻つぶれぱぐ男です。
このブログでは、金融機関や周りの人がなかなか教えてくれない、でも「へぇ〜」と思える身近なお金の話を、40歳でリタイアした私が日々発信しています。

今回のテーマは、**楽天銀行が新たに始めた「証券担保ローン」**についてです。


証券担保ローンとは何か?

楽天銀行と楽天証券が新しく取り扱いを始めたのが「証券担保ローン」です。
簡単に言えば、「保有している株式を担保にして、お金を借りられるサービス」です。

たとえば、楽天証券に100万円分の株式がある場合、それを担保として楽天銀行からお金を借りることができます。とはいえ100万円まるごと借りられるわけではなく、担保評価額の60%までが上限となっています。


金利や条件の概要

以下が証券担保ローンの主な内容です。

  • 対象者:楽天証券・楽天銀行両方の口座を持ち、マネーブリッジを設定している人
  • 年齢制限:20歳以上80歳未満
  • 担保対象:楽天証券内の国内上場株式・ETF(※楽天グループ株や貸株中の株、単元未満株、NISA保有株は対象外)
  • 借入限度:担保評価額の60%まで
  • 金利
    • 100万円未満:3.875%
    • 100万円〜1000万円:2.875%
    • 1000万円超:1.875%
  • 借入単位:1万円単位、契約期間は6ヶ月(自動更新)
  • 使い道:原則自由
  • 返済方法:自由返済、楽天銀行口座から引き落とし
  • 遅延損害金:年14%

実際に使うべきか?私はこう思います

率直に言うと、お金に困らない人生を目指している人には基本的に不要なローンだと感じました。

なぜなら、株式という価格変動のある資産を担保にして借金をするという行為は、状況によって大きなリスクを伴うからです。

株価が下がれば担保評価額も下がり、追加担保を求められる可能性や、強制売却のリスクもあります。


お金持ちはなぜ使うのか?

一部の資産家たちは、この仕組みを「投資資金の調達」として利用します。
例えば1億円分の株を持っていれば、最大6000万円を借りることができ、そのお金で利回り5%の米国債などに再投資すれば、利鞘(利益)を得られる可能性があります。

このように、「借入金利(1.8%)」よりも「運用利回り(5%)」の方が高ければ、年間で数十万円〜百万円以上の差益を得ることも理論上可能です。


でも、多くの人には不要な理由

とはいえ、こうした手法は元本保証がない株式を担保にするリスクを伴います。

たとえば100万円分の株式を担保に60万円を借りたとして、その株価が80万円に下がると、担保評価額は48万円になってしまいます。

その結果、担保不足による追加保証の要求や、株の強制売却が発生する可能性があります。

また、日本の金利が今後上がっていけば、このローンの金利も上昇していくでしょう。そうなると、借入のメリットも徐々に薄れていきます。


まとめ:知識としては有益、でも慎重に

楽天証券と楽天銀行が提供する「証券担保ローン」は、うまく使えば資金調達の選択肢になります。

しかし、リスク管理ができない人や、借金に不安がある人は手を出さないほうが無難です。

最終手段としての選択肢として覚えておく程度でよいのではないでしょうか。

株を担保にするというのは、ある意味で「未来の資産を先に切り売りする」行為です。

今の自分にとって、本当にそれが必要かどうかをよく考えて判断することが大切です。


ということで、今回は「楽天銀行の証券担保ローン」についてご紹介しました。
金融リテラシーを高めるためにも、こうした新サービスの仕組みを知っておくことはとても大切です。

それでは、今日も気をつけていってらっしゃい!

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