備蓄米から学ぶ「三方良し」の考え方とは?

はじめに
こんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。
このブログでは、金融機関や周囲の人がなかなか教えてくれない「お金」に関する本音の話をお届けしています。今回は投資の話ではありませんが、大切な視点を共有したいと思います。
テーマは「備蓄米から思う三方良しの考え」です。
最近話題になっている備蓄米の放出から見えてきたことを、消費者としての目線で語っていきます。
備蓄米と価格の不思議
以前から、国が備蓄していたお米の一部を放出するという取り組みがありました。
これは、家計の助けになるようにという意図があるものですが、思ったほど価格が下がったようには感じられませんでした。
なぜ安くならないのか?それは「国の保管」から「消費者」に届くまでの間に、さまざまな中間業者が関与しているからです。
備蓄米は、JA(農協)や卸業者、小売業者を経てようやく私たちのもとに届きます。
その過程で多くの人の手を渡るため、価格が上乗せされてしまうのです。
プライベートブランドと価格構造
皆さんもスーパーで「プライベートブランド(PB)」の商品が安く売られているのを見かけたことがあると思います。
実はPB商品も、大手メーカーが製造している場合があります。
では、なぜPBの方が安いのでしょうか?
それは小売業者と製造業者が直接契約を結び、間に入る中間業者を省いているからです。
つまり、販売ルートがシンプルであればあるほど、価格は抑えられるという仕組みになっています。
「三方良し」とはなにか?
「三方良し」とは、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三者が納得する取引のことです。
江戸時代の近江商人が大切にしていた価値観で、現代にも通用する考え方です。
備蓄米の話に戻ると、普段のお米価格が適正であること、農家がきちんと収入を得られること、そして消費者が納得して買えることがすべてそろってはじめて「三方良し」になるのです。
安さを求めすぎる危うさ
私たちはできるだけ安いものを求めがちです。
しかし、その裏で生産者が苦しんでいたとしたら、それは長く続く仕組みとは言えません。
たとえば、お米やパン、麺類など、日々の生活に欠かせないものが価格高騰で手に入らなくなったら困りますよね?
安さだけを求める姿勢は、巡り巡って自分たちの首を絞めることになるかもしれません。
要は生産者が居なくなってしまっては、将来の価格高騰を招くということです。
ギバーとテイカーの話
世の中には、人に与える「ギバー」と、もらうことばかり考える「テイカー」がいます。
僕は、なるべく「ギバー」でいたいと考えています。
なぜなら、ギバーでいることで、自分もまわりも良い循環に入ることができるからです。
備蓄米の話を通じて、生産者にとっても消費者にとっても、そして流通業者にとっても「良し」と思える関係性が大事だと思います。
働き方にも通じる「三方良し」
この考え方は仕事にも通じます。
副業を始めたり、何かビジネスをしたいと思った時、「自分だけが得をしよう」と思って始めると、うまくいかないことが多いです。
僕が郵便局を辞めたのも、「三方良し」の考えが薄い働き方だったからです。
お金のためだけに働くと、心に何も残らないと感じたからです。
スタンドFMで話しているのも、誰かにとって価値があって、自分にも学びがあり、
プラットフォームにとっても良い循環ができるからです。
まとめ:持続可能な幸せのために
何かを始めるとき、買い物をするとき、働くとき、「三方良し」の視点を持つことで、より良い選択ができるようになります。
私たち消費者一人ひとりが、ただ安さだけでなく、その背景にある構造を知ろうとする姿勢を持つことで、社会全体が持続可能な方向へ進んでいくと思っています。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後もこうした気づきや経験を発信していきますので、よろしくお願いします。