【世代別ポートフォリオ戦略は本当に必要?】40歳FIREの私が“外貨預金NG”の理由と新NISA時代の最適解を解説します


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はじめに

皆さんおはようございます。鼻つぶれぱぐ男です。
このブログでは、金融機関が教えてくれないけれど「へー!」と思える身近なお金の話を、40歳でリタイアした私の視点から分かりやすくお伝えしています。
一人でも多くの人がお金に困らない人生を送れるようにという思いで発信しています。

今回のテーマは 「世代別資産運用ポートフォリオ」 についてです。
参考記事

https://zuuonline.com/channels/bank-daiwa/299685

(出典:zuuonline)


■ 記事の内容:20代〜60代の“王道ポートフォリオ”

引用された記事では、20代〜60代の3つの年代で資産配分が紹介されていました。

●20〜30代

  • 株式中心(成長資産多め)
  • 将来の労働収入を人的資本とみなしリスクを取るべき時期

●40〜50代

  • 株式50%
  • 円預金25%
  • 外貨預金25%
    教育費・住宅費など支出増に備え、安定資産を増やしたバランス型。

●60代以降

  • 株式20%
  • 円預金50%
  • 外貨預金30%
    収入が限られるため、資産保全を優先する方針。

これらはライフサイクル理論をもとに、年代別の一般的な「教科書ポートフォリオ」といえます。


■ 私の結論①:外貨預金はやらなくていい

まず最初に強くお伝えしたいのは、

外貨預金は基本的に不要です。

理由は明確です。

●外貨預金のデメリット

  • 為替手数料が高い(銀行はここで儲けている)
  • 為替差損が出やすい
  • 外貨で持ちたいならもっと効率が良い手段がある

外貨で資産を持ちたい場合は、

SBI証券・楽天証券でドル転(為替手数料ほぼ無料) → 外貨MMFに置く

これが最も合理的です。

銀行の外貨預金は、手数料で負けるのがほぼ確定しています。
金融機関の「売りたい商品」という目線を理解したうえで選択することが大切です。


■ 私の結論②:20〜50代は年代より“生活防衛費の確保”が優先

記事では年代ごとに配分が示されていますが、
私は 「年齢よりも状況」 が重要だと考えています。

●会社員の場合

  • まず「生活防衛費」を確保(6か月~1年分)
  • その上で新NISAで成長資産を積み立てる

●フリーランスの場合

  • 生活費2年分を現金で確保
  • その後に投資を開始
  • 新NISAは“成長投資枠”を優先

投資に回すお金の基準はただ一つ。

明日30%下落しても困らない金額で投資をすること。

これを守るだけで、破滅的な損失やメンタル崩壊を防ぐことができます。


■ 私の結論③:60代以降は“5年分の生活費”が鍵

60代を超えた方の相談でよくお伝えしているのは、

生活費5年分は安全資産に置くこと。

理由は:

  • 株式の下落は数年続く可能性がある
  • 売却せざるを得ない状況を避けるため
  • 為替リスクも同時にコントロールできる

そして60代以降の方がバランスファンドを買う場合は、

明日15%下がっても耐えられる金額で投資を行う

これだけ守れば、老後破綻のリスクは大きく下がります。


■ バランスファンドは“外貨比率6割”という事実

「バランスファンドは安全」というイメージを持つ方が多いですが、
実際には以下のような構造です。

私がよく、話に出す「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を例に

  • 株式+リート=約60%(リスク資産)
  • 債券=約40%
  • 国内資産=約37.5%
  • 外貨資産=約60%

つまり、

バランスファンド=外貨投資をしているのと同じ

ということです。

60代で投資する際には、この外貨比率の高さも理解したうえで金額を調整する必要があります。


■ 私が考える“世代別ではなく状況別の最適解”

年代別よりも、以下の基準を守るだけで資産運用はうまくいきます。

✔ 会社員なら生活防衛費+新NISA(低コストの全世界インデックスファンド)

✔ フリーランスは2年分確保(生活防衛費)+新NISA(低コストの全世界インデックスファンド)

✔ 外貨預金はNG(外貨は証券口座で持つ)

✔ 老後は5年分の現金と、安全資産を確保

✔ 投資に回す金額=「収入があるなら、30%下落しても困らない額」「収入がないなら、15%下落しても困らない額」

結局のところ、どの世代にも通用するのは 「無理なく続けられる仕組み」 なのです。

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