小金持ちへの道

【金価格バブル?】現物ゴールド購入者殺到!山高ければ谷深し、焦って飛びつかない冷静投資を


【金価格バブル?】現物ゴールド購入者殺到!山高ければ谷深し、焦って飛びつかない冷静投資を

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現物の金に購入者殺到!今、何が起きているのか

みなさんこんにちは。鼻つぶれぱぐ男です。
今回は「現物の金(ゴールド)に購入者が殺到」というニュースをテーマにお話します。

参考資料

https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000457802.html

(出典:テレ朝NEWS)

2025年10月6日のテレビ朝日ニュースによると、「金の価格が最高値を更新し、小型の金地金の販売が一時停止するほどの需要が発生した」とのことです。

田中貴金属などの店頭では購入希望者が殺到し、製造が追いつかない状況が続いています。

金価格は2020年10月には1グラムあたり約7,100円でしたが、

2025年10月にはなんと約21,800円にまで上昇。

わずか5年で3倍の値上がりです。

S&P500やNASDAQにも匹敵する上昇率で、短期間の値動きとしてはまさに「異常」と言えます。


なぜ金価格が急上昇しているのか?

金が高騰している背景には、いくつかの要因があります。

① 世界的なインフレの進行

物価の上昇が続き、通貨の価値が下がっています。

つまり、同じ1万円でも買えるものが減っていくということです。
こうした「通貨の目減り」から資産を守るために、実物資産である金へ資金が流れています。

② 各国の財政不安と信用リスク

アメリカや日本だけでなく、フランスなどでも国債の格下げが起きています。

通貨の信用が揺らぐと、信用の裏付けがない紙幣よりも、有限で普遍的な価値を持つ金に資金が逃げる傾向があります。

③ 中央銀行の金買い増し

中国やインドなどの新興国が、ドル建て資産から金にシフトしています。

買う人が増えれば価格が上がるのは当然のことです。

④ 地政学リスクと安全資産需要

ロシア・ウクライナ問題や中東情勢、台湾リスクなど、世界の不安定要素が増える中で、「有事の金」と呼ばれる金が再び注目されています。


小型インゴットが人気!その裏にある理由

今回のニュースでは特に「小型の金地金(インゴット)」が売り切れたとのことです。
1キロバー(約2000万円)ではなく、5グラム(約10万円)や10グラム(約20万円)など、手が届くサイズに購入者が集中しました。

小型インゴットが人気の理由のひとつに「税金対策」があります。
金の現物を売却した場合、利益が出ると「譲渡所得」として課税されますが、年間50万円までは特別控除があり、課税されません。
小さい単位で分けて売却すれば、課税を回避しやすくなるのです。


とはいえ、今「飛びつく」のは危険

「最高値更新」と聞くと、つい買いたくなるのが人間の心理です。
しかし、私がいつも伝えている言葉があります。

「山高ければ谷深し」
「他人が貪欲なときに恐れ、他人が恐れているときに貪欲になれ」

金も株も同じで、皆が群がるときこそ注意が必要です。
実際、最近の金価格は一時的に大きく下落する場面もありました。

短期で飛びついた人ほど、振り落とされやすいのです。


インデックス投資で十分な人がほとんど

「金を買ったほうがいいのか?」と聞かれたら、

私の答えは

「インデックスファンドをコツコツ積み立てている人は、そのままで大丈夫」です。

金には配当も利息もありません。
一方、株式には企業の成長という「生産性」があります。
ウォーレン・バフェット氏も「ゴールドには生産性がない」と語っています。

ですから、将来の資産形成目的で投資しているなら、あえてゴールドを買う必要はありません。


もし金を買うなら「守りの資産」として少額を

それでも「金を少し持っておきたい」という場合は、資産の1割以下に留めるのが現実的です。
ETF(GLDMなど)や純金積立なら、保管リスクも少なく長期保有に向いています。

ただし、短期で売買して利益を狙うのは危険です。
金はインデックスファンドより値動きが激しく、1日で5%以上変動することも珍しくありません。


まとめ:金も株も冷静さが最大の武器

今は金も株も暗号資産も「高値圏」にあります。
こういうときこそ、感情ではなく「ルール」で投資することが大切です。

焦って群がるときほど冷静に。
バブルの後に来るのはいつも「冷え込み」です。

あなたの資産を守る最強の戦略は、「リスク許容度の範囲で、淡々と長期投資を続けること」です。


まとめ一言
金の高騰は「不安の裏返し」です。
焦らず、惑わされず、自分の資産配分を守っていきましょう。

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