
人のポートフォリオは当てにならない?自分に合った資産形成の考え方
はじめに
このブログでは、金融機関や周囲の人があまり教えてくれない「身近で役立つお金の話」を、40歳でリタイアした私、鼻つぶれぱぐ男が発信しています。
目標は、一人でも多くの人が「お金に困らない人生」を送れるようになることです。
今日のテーマは「人のポートフォリオほど当てにならない」という話です。
他人のポートフォリオはなぜ参考にならないのか
世の中には数多くの投資家や有名人が、自分のポートフォリオを公開しています。
SNSや動画サイトでも「おすすめ資産配分」や「この比率で安定運用」という情報が溢れています。
もちろん参考にすることは悪いことではありません。
しかし、それを「正解」として鵜呑みにするのは危険です。
なぜなら、投資の目的や資産状況、家族構成、年齢、収入の安定性、リスク許容度は人によってまったく異なるからです。
同じポートフォリオでも、人によって成功にも失敗にもなり得るのです。
世界最大の投資家もバランスを重視
日本の年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のポートフォリオは有名です。
- 国内株式
- 国内債券
- 外国株式
- 外国債券
これをほぼ25%ずつ配分し、円と外貨、株式と債券をバランスよく組み合わせています。大暴落時には一時的に下がりますが、債券を入れることで値動きをマイルドにする仕組みです。
非常に堅実で合理的な設計ですが、これは「国の年金」という目的に合わせたもの。
個人投資家が同じ比率で投資すれば必ず成功するわけではありません。
有名投資家のポートフォリオも万能ではない
レイ・ダリオ氏など、著名な投資家のポートフォリオも広く知られています。
しかし、彼らの運用は数兆円規模の資産を対象としており、個人がそのまま真似をしても同じ効果は得られません。
大切なのは「その人がなぜその配分を選んでいるのか」という背景を理解することです。
私がポートフォリオを公開しない理由
私自身、配信やブログで「ある資産を購入するなら、資産全体の数%ぐらいまでなら・・・」といった話をすることはありますが、具体的に自分の資産配分は公開していません。
その理由はシンプルで、「みなさんの当てにならないから」です。
私が公開したところで、それは私の年齢、生活費、リタイア後の状況に合ったものであり、他の人には適用できないからです。
投資は人気取りではなく、自分の人生を守るために行うもの。
だからこそ、読者やリスナーの方には「自分に合ったポートフォリオ」を見つけてほしいのです。
流されやすい人は個別株に手を出さない
他人の意見やニュースに左右されやすい人は、個別株投資はおすすめできません。
感情に流されて売買を繰り返すと、資産を減らしてしまう可能性が高いからです。
そういう方は、まずは 低コストのインデックスファンド を積み立てることから始めるのが無難です。
特に「新NISA」で毎月コツコツ投資していく方法は、多くの人に適した資産形成の手段です。
iDeCoより新NISAが無難な理由
iDeCo(個人型確定拠出年金)は節税メリットがありますが、制度が複雑で出口戦略を考えないと後悔するケースもあります。
管理や勉強が苦手な人にとってはリスクになりかねません。
その点、新NISA制度はシンプルで使いやすく、1800万円という大きな非課税枠を長期的に利用できます。
多くの人はこれだけで十分でしょう。
自分に合った投資スタイルを見つける
資産形成のゴールは人それぞれです。
- 仕事を続けながら資産を増やしたい人
- 早期リタイアを目指す人
- 安定した老後資金を確保したい人
このように目的が違えば、最適な投資手段も異なります。
他人の資産額や投資方法を気にしても、自分のお金が増えるわけではありません。
大切なのは「今できる最善の一歩」を踏み出すことです。
まとめ
人のポートフォリオはあくまで「参考情報」であり、絶対の答えではありません。
大切なのは、
- 自分のリスク許容度を理解すること
- 流されずに投資を続けるメンタルを持つこと
- 生活に無理のない範囲でコツコツ積み立てること
です。
お金の世界に「これが正解」という答えはありません。
他人のポートフォリオに振り回されず、自分に合ったスタイルを確立することが、長期的な資産形成の成功につながります。
今日も堅実に、確実に資産形成を進めていきましょう。