小金持ちへの道

投資は「出口」を見据えてこそ成功する〜始める前に考えるべき重要な視点〜

投資は「出口」を見据えてこそ成功する〜始める前に考えるべき重要な視点〜

moomoo証券

はじめに

こんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。
このチャンネルでは、金融機関や周囲の人がなかなか教えてくれない、でも「へぇ〜」と思えるようなお金の話を40歳でリタイアした私が日々発信しています。
一人でも多くの方がお金に困らない人生を送れるよう願いながら、お届けしています。

今回は「投資は入り口よりも出口を優先するべき」というテーマでお話ししていきます。
前にもお話しした内容ですが、大切なことなので繰り返し伝えていきます。


投資の入り口ばかりに目を向けていませんか?

多くの人が投資を始めるとき、「どの商品がいいか?」「利回りが高いのはどれか?」といった入り口の部分に目を向けがちです。
ですが、実際に大切なのは出口、つまり「将来その資産をどう取り崩すのか」「税金はどうなるのか」といった視点です。

最近では、楽天証券でiDeCo(個人型確定拠出年金)の商品入れ替えの話題も出ています。
制度上、35商品までしかラインナップできないため、パフォーマンスや人気が低い商品は入れ替え対象になる可能性があります。
こうした動きも、将来的な出口に影響を与える可能性があります。


不動産投資にも見る「出口の重要性」

たとえば不動産投資。表面上は家賃収入が魅力的ですが、法律や借地人の権利、空室リスクなど、出口でうまくいかないケースも多々あります。
いくら収入が見込めても、手放したいときに売れない、価値が下がっているなどの問題があると意味がありません。

これは金融商品も同じです。

投資を始める前に、「どうやって終わるか(出口)」まで見据えておくことが大切です。


iDeCo(イデコ)と退職所得控除の話

私が会社員時代にiDeCoを始めたときは、正直「出口」のことまで考えていませんでした。
ですが後から気づいたのが、退職所得控除との兼ね合いです。

たとえば会社を退職して退職金を受け取った後、19年以内にiDeCoの一時金を受け取ると、退職金と合算されてしまい、控除が不利になります。
逆にiDeCoを先に受け取り、そのあとに会社の退職金を受け取る場合は、10年以上空けないと同様の課税リスクがあります。

つまり、60歳でiDeCoを受け取ったら、会社の退職金は70歳以降に受け取らないと控除が重複してしまうわけです。
私の場合、40歳で退職していたため、20年以上のブランクができるため、結果的に控除の恩恵をフルで受けられる形になりました。


出口戦略があれば「損しない選択」ができる

出口を見据えておくと、選ぶ商品や受け取り方も変わります。
たとえばiDeCoでも、一時金で全額受け取るのではなく、年金型で分割して受け取るという方法もあります。

その場合、年金控除が使え、税金を抑えることができます。
ただし、そこに**公的年金(国民年金・厚生年金)**を加味すると、思ったほど非課税枠が使えないケースも出てきます。

そのため、年金の受給開始を65歳からではなく、60歳に繰り上げて減額を受け入れつつ、iDeCoと併せて年金控除内に収まるように調整する。
こうした戦略が、出口を事前に考えておくことで可能になるのです。


投資商品のスイッチングも「出口戦略」の一つ

iDeCoにはスイッチング(資産の入れ替え)機能があります。
出口が近づいてきたら、リスクの高い商品から定期預金や債券型ファンドなど、安定型に移すという選択も有効です。

例えば、60歳で受け取りを予定している場合、59歳時点でプラス20%を狙うより、マイナス20%を防ぐことの方が重要です。
運用益よりも「確実に減らさないこと」にシフトすることが、資産を守る出口戦略になります。


老後に困らないために「今」できること

多くの人が老後に資金が足りないと悩みます。その理由の一つが、「出口を考えていなかったこと」です。
今からでも遅くありません。以下のようなことを考えておきましょう。

  • 自分が将来いくら年金を受け取れるのか
  • iDeCoやNISAをどのように取り崩すのか
  • 税金がどうかかるのか
  • リスクをどの程度取れるのか

これらを踏まえて、**「現金+コア資産」「コア・サテライト戦略」**など、自分に合った資産配分を考えていくことが大切です。


まとめ:投資の成功は「出口」を考えることから始まる

投資は始めることも大事ですが、もっと重要なのは終わり方=出口戦略です。
税金、制度、将来の生活設計までを含めて、「自分がどう使うか」を今のうちから考えておくことで、お金に困らない人生がぐっと近づきます。

もちろんすべてが計画通りにいくとは限りませんが、「考えておくこと」そのものがリスク回避に繋がります。
出口を意識した投資行動で、安心できる将来を手に入れましょう。


おわりに

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
少し長くなりましたが、出口戦略の大切さが少しでも伝われば嬉しいです。
今日も水分をしっかりとって、体調に気をつけてお過ごしください。

それでは、いってらっしゃい。

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