iDeCoの神改正と悪改正を解説します
おはようございます。鼻つぶれぱぐ男です。
このブログでは、金融機関や周りの人が教えてくれないお金の話を、40歳でリタイアした私が分かりやすく解説します。
今日のテーマは「iDeCoの神改正と悪改正」です。
iDeCoとは何か?基本をおさらい
iDeCoは「自分年金」を作るための優遇税制を活用した制度です。
主なメリットは以下の通りです。
- 所得控除が受けられる
- 毎月の掛け金が所得控除になるため、所得税や住民税が軽減されます。
- 運用益が非課税
- 運用中に得られる利益が非課税となります。
- スイッチングが可能
- 非課税のまま投資商品を切り替えることができます。
- 受け取り時の控除
- 退職所得控除や年金控除を活用することで、税負担を抑えられます。
これらのメリットがあるため、資産形成に非常に有効な制度ですが、掛け金の上限額が設けられていました。
神改正:掛け金上限額の引き上げ
今回の改正案では、iDeCoの掛け金上限額が引き上げられる可能性が出てきました。
- フリーランス: 6万8000円 → 7万5000円/月
- 会社員: 2万3000円 (企業DC加入者は5万5000円)→ 6万2000円/月
これにより、掛け金が増えれば所得控除額も増加し、非課税で運用できる資産も増えます。特に企業型DC未加入の会社員にとっては、最大掛け金が大幅に引き上げられるため、恩恵が大きいです。
悪改正:退職所得控除の改定
一方で、受け取り時の退職所得控除に関する改定案が「悪改正」として懸念されています。
現行では、先にiDeCoの一時金受け取りを行い、その後会社の退職金受け取りに5年以上の間隔があれば、それぞれに退職所得控除が適用されます。
しかし、改正案ではこの間隔が10年に延長される可能性があります。
例えば、以下のケースでは税負担が増加する可能性があります:
- 現行の例: 60歳でiDeCo一時金、65歳で会社の退職金 → それぞれに退職所得控除が適用
- 改正後の例: 同じ条件でも、控除額が合算され、税金が増加
これにより、受け取りタイミングを慎重に計画する必要が出てきます。
具体的には、iDeCoの受け取りを60歳以降、会社の退職金を70歳以降にずらすなどの工夫が必要です。
そして、今回の神改正の掛け金上限変更も会社員の場合、退職所得控除合算期間変更により、掛け金を増やすことにより、退職所得に対する税金が大幅に増加する可能性があります。
会社員で定年退職を予定していて、iDeCoなどの確定拠出年金をやっている人は特に注意してください。
改正案をどう活用するか
これから資産形成を進める上で、iDeCoや新NISAを活用するのがおすすめです。
- iDeCoと新NISAの併用:
- iDeCoで所得控除や非課税運用の恩恵を受けつつ、新NISAで柔軟な運用益非課税を享受します。
- 受け取り時の計画:
- iDeCoの受け取りタイミングを調整し、退職所得控除や年金控除を最大限活用します。
まとめ
今回の改正案にはメリットとデメリットが混在していますが、資産形成の大きなチャンスと捉えることができます。
特に掛け金上限額の引き上げは、フリーランスや早期退職を計画している会社員の方にとって朗報です。
一方で、退職所得控除の改定案に備えて計画を立てることも重要です。
税制の仕組みを理解し、賢く活用することで、お金に困らない人生を目指しましょう。
今日も気をつけていってらっしゃい!