セミリタイアへの道

「資産が倍になった今こそ思い出すべき、セミリタイア前の自分の基準」〜株高の今、過去を忘れない投資マインド〜


「資産が倍になった今こそ思い出すべき、セミリタイア前の自分の基準」〜株高の今、過去を忘れない投資マインド〜

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はじめに:今の資産は「出来すぎ」かもしれません

皆さんこんにちは。鼻つぶれぱぐ男です。
このチャンネルは、金融機関や周りの人が教えてくれないお金の話、そして私が40歳で退職(セミリタイア)した経験をもとに、「お金に困らない人生」を目指す方へ向けた発信をしています。

さて、今回のテーマは「過去を思い出すことの大切さ」です。
最近の株高で、自分の資産が「想定よりもずっと増えている」という方も多いのではないでしょうか。

私自身、セミリタイア時に「この金額があれば十分」と思っていた資産額が、今やその2倍以上になっています。

しかし、そんな時こそ浮かれずに「過去の自分の基準」を思い出すことが大切だと感じています。


株高のニュースは「何度も繰り返される」

ここ数年、株式市場は過去最高値を何度も更新しています。
「今年何回目の最高値更新だろう?」と感じるほど、メディアは連日のように「株高」を報じています。

ですが思い出してください。

数年前にも同じようなニュースを聞いていませんでしたか?
その後、コロナショックや金利上昇で一時的な下落も経験しました。

過去を振り返ると分かるのは、株価は上がったり下がったりを繰り返しながらも、長期的には右肩上がりということです。
一時的な「最高値」という言葉に踊らされるのではなく、時間を味方につける長期投資こそが、結果的に資産形成の王道なのです。

これを踏まえて、基本的には長期資産形成目的で作った皆さんの資産が2倍になろうが、半分になろうが、BUY&HOLD。


過去の「リタイアできる金額」を思い出す

私がセミリタイアを考え始めたのは38歳の頃でした。
夫婦で生活費を計算し、出費を見直し、「この金額なら仕事を辞めても生活できる」と思えるラインを決めました。

実際に40歳で退職したときの資産額は、今と比べれば半分以下
それでも「十分リタイアできる」と思っていたのです。

それが6年経った今、株式市場の好調もあり、資産は当時の約2倍
でも、ここで大切なのは「資産が倍になったこと」ではなく、「当時の自分は、半分の資産でも安心していた」という事実です。

人間は環境に慣れてしまいます。
資産が増えれば増えるほど、「もっと欲しい」「これでは足りないかも」と感じてしまう。
まさに投資家心理の落とし穴です。


株高に浮かれず「リスク許容度」を再確認する

今の資産状況は、正直「できすぎ」です。
市場が好調な時ほど、自分のリスク許容度を冷静に見つめ直す必要があります。

「全額投資しても50%下落に耐えられるか?」
そう自問してみると、意外と答えはシビアです。

私自身も現在、資産の半分をキャッシュポジションに置いています。

これは、コアサテライト戦略+資産を取り崩して、生活しているため。

あくまで、私が勝手にやっている戦略。

推奨はしません。

もう一度、言います!

基本的には長期資産形成目的で作った皆さんの資産が2倍になろうが、半分になろうが、BUY&HOLD。

この判断が正しいかは誰にも分かりません。
しかし、「今の資産が減っても精神的に耐えられるか」を考えた時に、現金比率を高めるのは自分にとって合理的な判断でした。

株式市場が上がっているときほど、「守り」を意識することが攻めより大事です。


SNSの「資産報告」に惑わされない

最近ではSNSで「資産1億円達成」「資産2億円突破」という投稿をよく見かけます。
しかし、それが「普通」だと思ってはいけません。

上昇相場の時期は、成果を発信する人が増えるだけであって、実際に全員が成功しているわけではありません。
また、他人の資産を見て焦っても、投資のリスクを取るのは自分自身です。

投資の世界では「他人と比べないこと」が最も難しいですが、自分の原点=過去の基準を忘れないことが、ブレない投資行動につながります。

最大の敵は、自分自身!自分の感情!


資産が増えても「当たり前」と思わない

資産が増えたとき、人はその金額をすぐに「当たり前」と感じてしまいます。
しかし、本来その金額は、かつての自分が「夢のようだ」と思っていたはずです。

「このくらいあれば十分」と思っていたあの頃の自分。
その感覚を持ち続けることが、お金に対する謙虚さを保ち、冷静な判断を生みます。

投資とは、未来に希望を託す行為であり、過去から学ぶ行為でもあります。
だからこそ、「資産が増えた今」こそ、過去を思い出すことが重要なのです。


まとめ:今の自分を過信せず、初心を忘れない

株高の今、資産が増えている人ほど、気をつけなければなりません。
市場が永遠に上がり続けることはありませんし、下落局面は必ず訪れます。

そんなときに耐えられるのは、「過去の基準を覚えている人」です。
「このくらいの資産でリタイアできる」と思っていたあの頃を思い出せば、多少の下落でも冷静に行動できるはずです。

資産が増えても、浮かれず、焦らず、原点を忘れずに。
それが、長期投資で本当に幸せをつかむための最大のコツだと思います。


鼻つぶれぱぐ男より
今日もリスク許容度の範囲で、落ち着いた一日をお過ごしください。

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