
投資方針から外れた個別株は即売却すべき理由|ニュースや企業姿勢を重視した長期投資の考え方
はじめに|「投資方針から外れたら即売却」が大切です
このチャンネルでは、金融機関や周りが教えてくれない「身近でへぇと思えるお金の話」を、40歳でリタイアした私・鼻つぶれぱぐ男が毎日お届けしています。
今日のテーマは「投資方針から外れた個別株はすぐに切ります」という内容です。
インデックス投資であれば、個別企業の業績やニュースをいちいち気にする必要はありません。
しかし、個別株に投資する場合は「企業がどういう姿勢で経営をしているか」まで意識する必要があります。
インデックス投資と個別株投資の大きな違い
インデックスファンドは「市場全体に分散投資する仕組み」です。
ひとつの企業に集中していないため、極端なリスクが少なく、投資方針を崩さずに保有できます。
一方で個別株投資は、企業が世間からどのように評価されているか、経営姿勢に問題がないかを常にチェックし続ける必要があります。
特に長期保有を前提にしている場合、**「応援したいと思える企業か」**という視点は非常に大切です。
ニュースをきっかけに「保有継続か売却か」を判断する
最近では8月5日に日本経済新聞に「代金支払対応に関する調査結果」が掲載されました。
中小企業庁が行った調査の結果、シャトレーゼや三菱鉛筆など15社が最低評価を受け、社名が公表されています。
最低評価となった理由(一例)
内容 | 説明 |
---|---|
支払方法 | 手形で支払い、60日以上の期間が発生 |
割引料負担 | 手数料(割引料)を下請け側に負担させていた |
慣習の継続 | 「昔からの慣習」が理由で改善されていない |
これらの行為は下請け企業に負担を押し付けており、長期的に見れば社会的信用を失う可能性があります。
いくら配当や業績が良くても、投資先として魅力的ではありません。
「昔からそうだから」は危険なサインです
投資に限らず、「昔からのやり方だから」「これが業界の常識だから」という考え方は要注意です。
社会や価値観は常に変化しており、柔軟に対応できない企業はいつか評価を下げます。
例えば…
- 結婚は〇歳までにすべき
- 家は持ち家じゃないとダメ
- 代理店ならいろんな商品を勧めるのが当然
- 保険は入っておくべきだ
――こういった「固定観念」だけで動く人・企業は、投資対象としても避けたほうが良いです。
保険業界にも見られる「不誠実な対応」
最近では保険代理店のマネードクター(FPパートナー)に行政処分が入りました。
複数の保険商品を扱えるにも関わらず、特定の保険ばかり勧めていたという内容です。
これも一種の「顧客軽視」であり、長期投資の観点から見ると保有し続けたい企業ではありません。
投資方針がブレると失敗する可能性が高くなります
投資方針には正解がありませんが、**「自分が納得できる基準」**を一度決めたら、ブレずに貫くことが大切です。
私の場合、以下のような方針を持っています。
- 誠実に事業を行う企業に投資する
- 社会的評価が大きく下がった場合は即売却
- 配当・増配よりも企業姿勢を重視
- 一極集中は避けて分散投資を基本とする
まとめ|「嫌だと思ったら切る」も立派なリスク管理です
個別株投資では「業績」だけでなく「企業姿勢やニュース」も投資判断に含めることが大切です。
中小企業庁の調査で最低評価を受けたような企業は、どれだけ増配を続けていても、今後のリスクを考えると投資対象から外れてきます。
長期で安心して保有できる銘柄を持つことで、精神的にも安定した投資ができるようになります。