
家事をしない人の「本当の年収」は?──ありがとうの価値と見えない労働の話
家事の価値を考えたことはありますか?
こんにちは。40歳でリタイアした「鼻つぶれぱぐ男」です。
今回は「家事を全くしない人の本当の年収は?」というテーマでお話しします。
この話は単身の方よりも、夫婦や家族と暮らしている方向けの内容です。
家の中で誰がどんな役割を担っているのか、そしてそれがどれほどの「価値」を持つのか──普段あまり考えないかもしれませんが、実はとても重要なテーマです。
我が家の家事分担事情
私の家は妻と二人暮らしです。
料理は圧倒的に妻が上手なので、基本的にご飯は妻が担当してくれています。
私はというと、風呂掃除・トイレ掃除・ゴミ出し・洗濯・食器洗いなどを中心にやっています。
とくに風呂掃除は業者並みにやります。
排水溝の奥まで分解して掃除するのが私のこだわりです。
先日、浴室の換気扇をリコールで点検してもらった際、
業者さんから「13年も使っているのに真っ白ですね!」と驚かれました。
小さなことですが、こうした積み重ねが家の快適さを保ってくれるのだと思います。
「ありがとう」は愛よりも強い言葉
年齢を重ねるにつれて実感するのが、「愛してる」よりも「ありがとう」がどれほど大切かということです。
普段から家事をやってくれるパートナーに「ありがとう」と伝えていますか?
やってもらうことが当たり前になると、感謝の言葉はつい忘れがちになります。
しかし、感謝は相手のやる気を育てる魔法の言葉です。
職場でも同じで、「ありがとう」と言われる人の方が、もっと頑張ろうと思えるものです。家庭も同じです。
家事は毎日の仕事。
だからこそ、感謝の気持ちを伝えることが、良い関係の第一歩になるのです。
家事を「年収」に換算すると?
さて、タイトルにもある「家事をしない人の本当の年収」について考えてみましょう。
仮に、家事代行サービスを利用するとします。
1時間あたり2000円として、1日8時間、週5日働くとすれば──
2000円 × 8時間 × 5日 × 52週 = 約416万円
しかし、実際の主婦・主夫の労働時間はもっと長いです。
朝から晩まで12〜14時間働くことも珍しくありません。
これを反映すると、年収800万〜1000万円相当の働きをしているとも言われます。
つまり、家事を「外注」した場合、年間で1000万円近いコストがかかることもあり得るのです。
これを聞くと、家で家事を担う人の存在がいかに大きいかがわかりますね。
単身者にも伝えたい「感謝の連鎖」
この話を聞いて、「自分には関係ない」と思った単身の方もいるかもしれません。
でも、あなたが今こうして自立して生活できるのは、過去に親や誰かがあなたのために家事をしてくれていたからかもしれません。
私自身、今は両親がいません。
だからこそ、もっと「ありがとう」と伝えればよかったと感じることもあります。
もし今、まだ感謝を伝えられる相手がいるなら、ぜひ伝えてください。
「ありがとう」は人生で最もコスパの良い言葉です。
家事をしない人の「真の年収」とは
仕事だけして「俺は稼いでいる」と思っている方もいるかもしれません。
ですが、家事をすべてパートナーが担っているなら、その人は年収800〜1000万円分の労働を無償で提供しているということです。
もしあなたが年収700万円だとしても、パートナーの「家事労働」をお金に換算したら、実質的にはあなたよりも高収入かもしれません。
もちろん、これは誰かを責めるための話ではなく、「家庭を支えてくれている人の価値を正しく見つめよう」という提案です。
感謝と分担が幸せをつくる
専業主婦(主夫)であっても、共働きであっても、家事の価値は同じです。
もし夫婦で家事を半分ずつ分担しているなら、お互いに支え合っているようなものです。
お金ではなく、見えない労働を尊重し合うことこそ、家庭の幸せをつくる土台だと思います。
今日のテーマを一言でまとめるなら、
「愛してる」よりも「ありがとう」。そして、家事の価値を見直そう。
これに尽きます。
まとめ
家事はお金に換算できないほど尊い仕事です。
毎日の掃除・料理・洗濯には、800万〜1000万円相当の価値があります。
家族の中で家事を担う人には、ぜひ「ありがとう」と伝えてください。
そして、自分自身がその役割を担っているなら、胸を張っていいと思います。
あなたのしている家事は、立派な「仕事」です。

