小金持ちへの道

投資のタイミングは、ほぼない?時間を味方にするシンプルな資産形成の考え方

投資のタイミングは、ほぼない?時間を味方にするシンプルな資産形成の考え方

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はじめに:金融機関が教えてくれないリアルなお金の話

皆さん、おはようございます。鼻つぶれぱぐ男です。
このブログでは、金融機関や周囲の人がなかなか教えてくれない、身近で「へえ~」と思えるようなお金の話を、40歳でリタイアした私がわかりやすくお届けしています。
今日のテーマはズバリ、「投資のタイミングはほぼない」というお話です。


「下落を待つ」より、コツコツ続ける

2024年8月には「令和のブラックマンデー」とも呼ばれる日本株の急落がありました。

そのような局面で「今が買い時か?」と考える人も多いと思います。
ですが実は、タイミングを狙って一括投資しても、長期的には大きな差は出ないというデータがあります。


マーケットタイミングは機能するのか?

アメリカのチャールズ・シュワブ社の研究によると、4人の異なる投資スタイルを持つ人が、毎年2,000ドル(約30万円)を20年間、S&P500インデックスに投資したケースを比較しています。

以下の4人の投資家の結果です:

投資家タイプ 投資のタイミング 最終的な資産
Aさん 毎年最安値で購入 約2,600万円
Bさん 毎年年初に一括投資 約2,400万円
Cさん 毎年最高値で購入 約2,100万円
Dさん 毎年債券を購入 約1,000万円

Aさんは完璧なタイミングで買えたという仮定の人物ですが、Bさんとわずか200万円の差しかありません。
一番損をしたのは債券投資家のDさんで、増えた資産はわずか400万円程度です。


タイミングよりも「続けること」のほうが重要

このデータが示す通り、インデックス投資においてタイミングを狙うことはほとんど意味がありません。
どんなに最安値で買えても、年初に機械的に買った人と比べて大きな差はつきませんでした。

つまり、「いいタイミングで買えなかった…」と落ち込む必要はまったくないのです。
むしろ「投資しなかったこと」のほうが、将来の資産形成にとって致命的となる場合があります。


一括投資 vs 積立投資に優劣はあるのか?

よくある議論として「一括投資がいいのか」「積立投資がいいのか」という話があります。
結論としては、その人の資金状況に合わせればどちらでも問題ありません。

例えば…

  • 毎月1万円しか投資できない人 → 積立でコツコツ。
  • ボーナスでまとまった資金がある人 → 一括投資してもOK。

どちらの方法でも、長期で続けることが最も大切です。


情報に踊らされず、自分のペースで

SNSやYouTubeでは、「一括投資は終わった」とか「〇〇株は買うな」など、極端な意見が飛び交っています。
でもそれらは「コア資産(老後資金など)」に対しては無視していい情報です。
投資の基本はブレずに、インデックス投資で資産形成するというスタイルを守ることが大切です。

もし短期的なチャンスやテーマ投資に興味があるなら、「サテライト枠」として楽しむ程度で
リスクもリターンも高い可能性があるので、資産全体の1~2割以内に抑えるのが一般的です。


「時間」こそが最大の味方

このデータから得られる最大の教訓は、「時間を味方にすれば資産は育つ」ということです。
「今は怖くて投資できない」と感じて、債券ばかり買ってしまうと、後で振り返ったときに「もっと若い頃にリスクを取っておけばよかった」となるかもしれません。

資産形成にとって、若いうちの一歩目こそがもっとも価値があります。
タイミングよりも、まずは「始めること」。そして「続けること」。


まとめ:投資のタイミングは気にしなくてOK

最後にもう一度お伝えします。
投資のタイミングを気にするよりも、シンプルに、長期的に、継続することが最強の戦略です。
最安値で買うことなんて誰にもできません。だったら淡々と積み立てるほうが、気持ちも楽です。

「投資のことを考えすぎて疲れてしまう…」という方は、少し距離を置いても大丈夫です。
また次回も、皆さんの役に立つお金の話をお届けしていきます。

それでは今日も良い一日を。いってらっしゃい!

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