最初の一歩

私が尊敬する上司たちから学んだ「お金を稼ぐ」という意識の話

私が尊敬する上司たちから学んだ「お金を稼ぐ」という意識の話

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はじめに

こんにちは。鼻つぶれぱぐ男です。
このチャンネルでは、金融機関や周りの人が教えてくれない「へぇ」と思えるお金の話を発信していますが、今日は少し趣向を変えて、私の人生に影響を与えてくれた「尊敬する先輩・上司」についてお話ししたいと思います。

お金の話をちょっとひと休みしたい方、ぜひリラックスして読んでいってください。


信用金庫で出会った尊敬できる支店長

私が社会人として初めて勤めたのは信用金庫でした。

そこで出会った支店長が、今でも私の考え方に大きな影響を与えてくれた人物です。

入庫して間もない頃、支店長にこう言われました。
「君、自分の年収ってどれくらいか分かってる?」

当時の私はお金のことなど気にせず、ただ「楽そうだな」という気持ちでこの仕事を選んでいました。
そんな私に支店長はこう続けました。

「君の給料、年間300万円としよう。それを稼ぐには、1%の利息で貸し出すと仮定して、3億円の融資を取らなきゃならないんだよ。」

3億円…当時の私はその数字にただ驚くばかりでした。

でも支店長はこう言ってくれました。
「今は無理でも、会社は君がこれからそれだけの利益を生むと信じて給料を先払いしてるようなもんなんだ。だから、自分を高めて、その分返していこうな。」

この考え方は今でも私の中に深く根付いています。

会社員であれ、個人事業であれ、「自分がいくらの価値を提供して、その対価としてお金をもらっているのか」を意識するようになったのです。


怒れるお客様を鎮める預金担当の上司

同じ信用金庫で、もうひとり私が尊敬する人物がいました。

預金担当のベテランの上司です。
この方は、怒っているお客様への対応が非常に上手で、今でもその技を私は活かしています。

例えば、窓口で女性職員が怒られていると、スッと出てきて、
「〇〇様の言っていること、100%ごもっともです」
と、まずはお客様の気持ちを受け止めるのです。

この「まず受け入れる姿勢」によって、お客様の怒りはスーッと和らぎます。

私も郵便局時代、部下が怒られている時によくこの方法を使いました。

上司が逃げると、現場の士気は下がります。

逆に自ら前に出て、お客様の怒りを受け止める姿勢は、信頼を生みます。


歴代担当者が泣かされた取引先での神対応

もうひとつ、信用金庫時代の忘れられないエピソードがあります。
私はあるクレームの多いお客様を担当することになり、歴代の担当者が泣かされてきたという話も聞いていました。

案の定、ものすごい剣幕で怒られ、「上司を連れてこい」と言われました。

そこで一緒に来てくれた上司がとった行動が、またすごかったのです。

訪問前、車の中で上司が私に一言、
「先に謝っておく。すまん」
と、上司が謝った理由がわかりませんでした。

そして訪問先では、上司が私に向かって怒る芝居を始めたのです。
「お前のせいでお客様が怒ってるんだぞ!」
と、まるで私を叱ることで、お客様の怒りを引き受けたのです。

結果として、お客様の怒りは収まり、「まあまあ、コーヒーでも飲んでけや」となりました。

車に戻ると、上司は「さっきはごめんね。こういう鎮め方もあるんだよ」と優しく言ってくれました。
あの一件は、私の接客の在り方に深く刻まれました。


お金を稼ぐということの本質

どの上司にも共通していたのは、「人としての向き合い方」と「お金を稼ぐということの本質」を教えてくれた点です。

今はセミリタイアして、自分のペースで暮らしていますが、あの頃に学んだ「対価を得るには、価値を提供する」という意識は今でも変わりません。

例えば、音声配信やブログでもすぐに利益になることはありませんが、「誰かの役に立ちたい」という気持ちで続けています。

それがやがて信頼や価値になり、対価として返ってくるかもしれないからです。


おわりに

今日は少し雑談混じりでしたが、私の人生に影響を与えてくれた上司たちの話をさせていただきました。

「お金を稼ぐ」ということは、「お金を払ってくれる人の立場に立つこと」でもあります。
それを教えてくれた上司たちに、改めて感謝しています。

皆さんも、ふとしたときに誰かから受けた「言葉」や「対応」が、自分の考え方を変えてくれた経験があるかもしれません。
そんな思い出を、ぜひ大切にしてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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