順序リスクとは?リタイア後の資産運用で失敗しないために必要な「現金ポジション」の重要性


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はじめに|40歳リタイア後に伝えたいお金の話

このブログでは、金融機関や周囲の人があまり教えてくれない「身近で本質的なお金の話」を、40歳でリタイアした私の実体験をもとにお伝えしています。

一人でも多くの人が、お金に困らない人生を送れるようにという思いで発信しています。

今回のテーマは 「順序リスク」 です。

資産運用をしている方の多くは、株式市場の値動きに一喜一憂しているかもしれません。

しかし、リタイア後の資産運用で本当に怖いのは「値動き」そのものではなく、リターンの順番です。

特に、FIREやセミリタイアを考えている方にとって、この順序リスクは非常に重要なテーマになります。


順序リスクとは何か

順序リスクとは、資産運用のリターンの順番によって結果が大きく変わるリスクのことです。

例えば、100万円を投資したとします。

  • ケース①
    1年目:−20%
    2年目:+30%
  • ケース②
    1年目:+30%
    2年目:−20%

一見すると結果が違いそうですが、実はどちらも最終的な資産は 約104万円 になります。

つまり、投資をしているだけなら順番は大きな問題になりません。

しかし問題になるのは、資産を取り崩しながら生活している場合です。


リタイア後に順序リスクが怖い理由

リタイア後は、多くの場合、資産を取り崩して生活していくことになります。

このとき、もし運用開始直後に下落相場が来た場合どうなるでしょうか。

株価が下がっているにもかかわらず、生活費のために資産を売却しなければなりません。

つまり、安い価格で資産を売ることになるのです。

これが順序リスクの怖さです。

もし運用初期に資産を減らしてしまうと、その後市場が回復しても、元の資産額まで戻りにくくなる可能性があります。


4%ルールでも100%安全ではない

FIRE界隈ではよく「4%ルール」という考え方が知られています。

これは、資産の4%以内で取り崩し生活すれば、長期間資産が枯渇しない可能性が高いというものです。

ちなみに、この資産とは「全米株50%+米国債券50%」のポートフォリオです。

しかし、このルールも絶対ではありません。

研究データでは、約30年間の運用の中で、約5%のケースで資産が枯渇したという結果もあります。

つまり、100人中5人は失敗しているということです。

その多くが、運用初期に大きな下落を経験したケースでした。


現金ポジションが重要な理由

この順序リスクを軽減するために重要なのが、現金ポジションを持つことです。

もし株式100%で運用していた場合、暴落時でも生活費を取り崩すために株を売る必要があります。

しかし、現金を十分に持っていれば、

  • 株価が下がったときは株を売らない
  • 現金から生活費を出す

という選択ができます。

さらに、株価が大きく下がったときには、現金を使って株式を買い増すことも可能になります。


リバランスという考え方

資産運用では「リバランス」という考え方も重要です。

例えば、

  • 株式:50%
  • 現金:50%

というポートフォリオを持っていたとします。

もし株式市場が大きく下落した場合、株式の比率が下がります。

そのとき、

  • 現金を使って株式を買い
  • 再び50%ずつに戻す

という調整を行います。

これにより、

  • 安いときに株式を買う
  • 高いときに利益確定する

という投資行動が自然とできるようになります。


退職直後のフル投資は危険

特に注意したいのは、退職金をすべて投資に回すケースです。

例えば、

  • 退職金を全額株式投資
  • 投資直後に暴落
  • まだ年金がもらえない

このような状況になると、生活費のために大きく減った資産を取り崩すことになります。

もし市場が50%下落していた場合、
通常の2倍のスピードで資産を減らすことになる可能性もあります。

これは、リタイア生活にとって非常に危険な状態です。


心穏やかな経済的自立を目指す

私は基本的に、誰にでもセミリタイアをおすすめしているわけではありません。

なぜなら、多くの人は下落相場でメンタルが大きく揺さぶられるからです。

資産運用で大切なのは、

  • 無理をしないこと
  • リスクを取りすぎないこと
  • 現金も含めて資産管理すること

です。

派手な投資よりも、心穏やかに続けられる資産運用の方が、長期的には成功しやすいのです。


まとめ|順序リスクを理解して資産を守る

資産形成では、順序リスクを理解することが非常に重要です。

特にリタイア後の資産運用では、

  • 運用初期の下落
  • 取り崩しとの組み合わせ

によって、結果が大きく変わります。

そのリスクを軽減するためには、

  • 現金ポジションを確保する
  • リバランスを行う
  • 無理なフル投資をしない

といった対策が必要です。

資産運用は、増やすことよりも守ることが大切な場面があります。

焦らず、堅実に、そして長期的な視点で資産管理をしていきましょう。

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