
日本株の株式分割が過去12年ぶりの高水準!なぜ今、分割が増えているのか?
日本株の株式分割が過去12年ぶりの高水準に
皆さんこんにちは。鼻つぶれぱぐ男です。
このチャンネルでは「金融機関や周りの人が教えてくれないお金の話」をお届けしています。
今回は、日本株の株式分割が過去12年ぶりに高水準となった理由と、そこから見える投資チャンスについてお話しします。
日本経済新聞の報道によると、2025年4月から9月の株式分割件数は124件と、実に12年ぶりの高水準となりました。株式分割が増えるということは、投資家にとっても企業にとってもポジティブな動きなのです。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO91543230W5A920C2MM8000/
(出典:日経新聞)
株式分割とは?なぜ増えると良いニュースなのか
まず、株式分割とは「1株を複数の株に分けること」です。
例えば1株1万円の株を10分割すれば、1株あたりの価格は1,000円になります。
つまり、より少ない資金で株を購入できるようになるのです。
以前の日本株は「100株単位」での取引が主流でした。
そのため、株価が1万円の場合、最低でも100万円が必要でした。
これでは多くの個人投資家にとってハードルが高く、なかなか参入しづらい環境でした。
しかし近年、楽天証券やSBI証券などでは「1株から購入できる単元未満株サービス」が広がり、個人でも手軽に投資が可能になっています。
さらに、企業が株式分割を行うことで、投資の裾野が一気に広がるというわけです。
株式分割が市場を活性化させる理由
株式分割の最大の効果は「流動性の向上」です。
株価が高いままだと、一部の富裕層しか取引に参加できません。
しかし、1株あたりの価格が下がることで、より多くの人が売買できるようになります。
取引が活発になると、市場全体の流動性が高まり、健全な値動きが生まれます。
特に、若年層や投資初心者が「少額から株を買ってみよう」と思える環境が整うことは、長期的に見ても非常に重要です。
東証改革と企業の「PBR改善」要請
最近、東京証券取引所(東証)は上場企業に対し「資本効率の向上(PBR改善)」を強く求めています。
PBR(株価純資産倍率)とは、株価が企業の純資産に対してどれだけ高いかを示す指標で、PBRが1倍を下回ると市場からの評価が低いとされます。
そのため、多くの企業が「株主を意識した経営」に舵を切り始めました。
株式分割はその一環でもあり、「より多くの株主を増やす=企業の価値を高める」動きといえます。
こうした流れは、2022年の東証再編(プライム・スタンダード・グロース)以降、徐々に顕著になっており、東証改革の成果がようやく実を結び始めたといえるでしょう。
株式分割銘柄は好調企業のサイン?
興味深いことに、株式分割を行う企業は業績が好調な場合が多いです。
株価が上昇し、1株あたりの価格が高くなりすぎたために分割するケースがほとんどだからです。
つまり、「株式分割を発表した企業」は、投資家にとっても注目の的になりやすいのです。
もちろん、分割だけで判断するのは危険ですが、好調企業の一つの目印としてチェックしておく価値はあります。
投資しやすい環境づくりが進む日本
近年、日本では「投資をしやすい社会」への変化が確実に進んでいます。
新NISA制度の導入、1株投資の普及、そして今回の株式分割の増加。
どれもが、個人が資産形成に参加しやすくするための流れです。
それにもかかわらず、まだ多くの日本人が投資に踏み出していません。
「誰も教えてくれない」「損するのが怖い」と感じる方が多いですが、これは非常にもったいないことです。
お金を「貯める」だけではなく、「お金に働いてもらう」ことが、これからの時代に求められる考え方です。
まとめ:分割は「投資家拡大」の第一歩
株式分割が増えるということは、投資の間口が広がり、市場が健全に活性化している証拠です。
企業も投資家も、そして国全体としても良い方向に進んでいるといえます。
「お金に困らない人生」を実現するためには、こうした市場の動きを知り、自分の資産を守り、増やす行動を取ることが大切です。
日本株市場は今、確実に変わり始めています。
投資をしていない人も、まずは「知る」ことから始めてみませんか?
少額でも投資を始めることで、あなたのお金があなたの代わりに働いてくれるようになります。
鼻つぶれぱぐ男でした。
今日も皆さんが「お金に困らない生活」を送れるよう、一緒に学んでいきましょう。