特定口座から新NISAへ移すべき?50代女性の相談から考える「移し替え判断」と本当に大切な考え方

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はじめに|特定口座から新NISAへ移すべきか悩む人へ

皆さんおはようございます。鼻つぶれぱぐ男です。
このブログでは、金融機関や周りの人が教えてくれない「身近だけど大切なお金の話」を、40歳でリタイアした私の視点からお伝えしています。

今回は、「特定口座で運用している投資信託を、新NISAに移した方がいいのか?」というご質問をいただきました。
実はこの悩み、50代・60代の方から非常に多いテーマです。

結論から言うと、「移すかどうか」よりも先に、必ず考えてほしい大前提があります。


まず考えるべきは「このお金は何のためのお金か」

特定口座から新NISAへ移すかどうかを判断する前に、必ず自分に問いかけてほしいことがあります。

このお金は、いつ・何のために使う予定なのか。

✔ 近いうちに使う予定があるお金
✔ 生活費の補填に使う可能性があるお金
✔ 将来が不安で「最後の取り崩し」として用意しているお金

これらは、すべて扱い方が異なります。

新NISAは「儲けるための制度」ではありません。
**お金に困らない人生を送るための“長期資金の置き場所”**です。


新NISAは「最悪、使わなくてもいいお金」を入れる場所

私はいつもこう考えています。

新NISAに入れたお金は、最悪一生使わなくてもいいお金。

極端に聞こえるかもしれませんが、これくらいの覚悟でちょうどいい制度です。
なぜなら、株式市場は短期では上下しますし、暴落も避けられません。

「10年以内に使うかもしれないお金」を新NISAに入れると、
暴落時に売らざるを得なくなる可能性があります。


特定口座と新NISAの違いは「税金」と「コスト」

今回の質問では、特定口座で5年ほど運用し、評価額が約2倍になっているとのことでした。

但し、現在、特定口座で運用されている投資信託はアクティブファンドで信託報酬だけで1%以上あるものです。

もし、新NISAで低コストのインデックスファンドを購入すれば、信託報酬は約0.1%ぐらいです。

かつ、運用益は非課税です。

長期になればなるほど、この差は無視できません。


シミュレーションで見る「移し替えの現実」

特定口座で元金100万円が200万円に増えた。

利益は100万円

仮に、
・特定口座:200万円(年利7%)(信託報酬1%)をそのまま運用。
・新NISA:179万円(特定口座解約後乗り換えたため)(年利7%)(信託報酬0.1%)を運用

で運用した場合、約13年後に資産額は逆転します。

但し、税金前です。

特定口座は、4,266,400円

NISA口座は、4,277,327円

ちなみに、特定口座は、この時点で解約すると、約66万円税金かかります。

実質、約361万円になります。

さらに30年運用すると、

✔ 特定口座:約950万円(税引後)
✔ 新NISA:約1,300万円(非課税)

長期であればあるほど、新NISAの強さが際立ちます。


判断基準はシンプルです

10年以上使う予定がない → 新NISAへ移す選択肢は有力
10年以内に使う可能性がある → 無理に移さない

これが基本です。

但し、現在高コストの投資信託を保有しているので、10年以内の使う予定のお金であれば、早く切り替えてもいいと思います。

自己責任でお願いします。

「今、利益が出ているからもったいない」と感じるのは自然ですが、
目的が長期なら、税金とコストの差の方が圧倒的に大きいです。


まとめ|制度よりも「人生」を基準に考える

新NISAは、国が「老後は自分で備えてください」と宣言した制度です。
制度の細かい損得よりも、

✔ 自分は何歳まで生きる可能性があるのか
✔ このお金が最後の取り崩し資金になり得るのか

ここを基準に考えてください。

新NISAを正しく使えば、
お金に困らない人生に、確実に一歩近づきます。

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