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【楽天証券iDeCo】NASDAQ100インデックス追加は嬉しいけど…もう少し幅広い選択肢が欲しかった理由

【楽天証券iDeCo】NASDAQ100インデックス追加は嬉しいけど…もう少し幅広い選択肢が欲しかった理

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はじめに:教えてくれないお金の話を届けたい

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さて、今回は 「楽天証券のiDeCoにNASDAQ100インデックスファンドが追加された話」 を取り上げたいと思います。

2025年5月15日から新しく商品が加わるということで、iDeCo利用者にとっては注目のニュースです。


楽天証券のiDeCoにNASDAQ100が追加!

2025年5月15日から、楽天証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)に「楽天・NASDAQ100インデックス・ファンド」が新たに追加されます。これは楽天のプラスシリーズのひとつで、米国のハイテク企業を中心としたNASDAQ100指数に連動するインデックスファンドです。

投資家の関心の高さやアンケート結果などを反映しての追加と考えられます。NASDAQ100は人気の高い指数で、投資先として注目されるのも理解できます。


でも、なぜまた「米国株」なのか?

商品追加はうれしいニュースですが、正直に言うと「また米国株か…」という気持ちもあります。

そもそもiDeCoでは選べる商品の数が限られており、特に企業型DCなどではさらに選択肢が狭くなります。そうした中で、似たような米国株中心のファンドばかりが増えると、 分散投資の観点から少し偏りすぎている ように感じるのです。

楽天証券にはすでに、

  • 楽天・全米株式インデックス(VTI)
  • 楽天・S&P500インデックス
  • 楽天・全世界株式インデックス(VT)
  • 楽天・オールカントリー(全世界型)

などのラインナップがあり、これでも十分に米国株の比率は高いのが実情です。


米国株の成長が今後も続くとは限らない

もちろん、NASDAQ100に含まれるハイテク株がこれからも伸びていく可能性はあります。

しかし、すでに多くの投資家が米国株を買い続けてきたことで、 米国株は割高になっている と感じる人も多いのではないでしょうか?

過去10〜15年で米国株が圧倒的に買われたことを考えると、今後は一部の投資家が「売り」に転じる可能性もあり、パフォーマンスが鈍化する懸念もあります。


自分で比率調整をしたい人もいるはず

iDeCoでは配分の変更やスイッチングが可能ですが、「自分で比率を細かく調整したい」という人もいるはずです。

たとえば、

  • 米国株の比率を60%→40%にしたい
  • 残りを米国以外の国に振り分けたい

という人も少なくないと思います。そんな時に必要なのが、**「米国を除いた全世界株式ファンド」**です。


欲しかったのは「楽天・全世界株式(米国除く)」

実は楽天証券には「楽天・全世界株式(米国除く)」、通称「楽天VXUS」に該当する商品があります。これがiDeCoで選べれば、米国株の比率を自分でコントロールすることが可能になります。

今回追加されたNASDAQ100は、ただでさえ米国株比率が高い状況に、さらに米国集中を強める結果になってしまいました。

もし楽天VXUSが追加されていたら、自分の資産配分をより柔軟に設計できたのに… と、個人的には少し残念に思います。


資金の流れを考えると、米国株以外が有利になる可能性も

米国株が割高になってくると、いずれ資金は他の国や地域にも流れていくでしょう。

米国の大きな市場から資金が流出すれば、インドや東南アジアなどの「小さな市場」では一気に資金が集中して、大きな値動きが出る可能性もあります。

同じ5%の上昇でも、資金量の違いで影響は大きく変わります。これが「アウトパフォーム」の意味です。


まとめ:もう少し多様性ある商品追加を期待します

今回は楽天証券のiDeCoにNASDAQ100インデックスファンドが追加された件について取り上げました。

商品追加自体はとても良いことですが、今のiDeCoの商品構成を見ると 「米国株に偏りすぎていないか?」 という懸念がどうしても残ります。

楽天証券さんには、ぜひ今後「楽天・全世界株式(米国除く)」のような、柔軟な資産形成が可能となる商品も加えてもらいたいです。

皆さんはどう感じましたか? それでは、今日も元気にいってらっしゃい!


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