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NISA口座の銘柄整理は必要?初心者が陥りやすい「複雑化」の悩みと正しい整理の考え方

NISA口座の銘柄整理は必要?初心者が陥りやすい「複雑化」の悩みと正しい整理の考え方


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はじめに:NISAの銘柄整理、悩んでいませんか?

こんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。
このチャンネルでは、**金融機関や周囲の人が教えてくれない“身近なお金の話”**を、40歳でリタイアした私がわかりやすく解説しています。
「お金に困らない人生を一人でも多くの人に」という思いで日々配信しています。

今回は、私のブログ読者の方からお問い合わせフォーム経由で届いた質問にお答えします。
テーマは 「NISA口座内の銘柄整理」
投資を始めてみたものの、「銘柄が増えすぎて管理が大変」「どう統合すればいいの?」という悩みを抱える方が本当に多いです。


ご質問内容:NISA内で銘柄を統合したいけれど…

質問者さんは新NISAをきっかけに積立投資をスタートされたとのこと。
投資初心者ながら、目的別に銘柄を分けて運用しており、
例えばこんな形です。

  • 将来のため → 積立枠でeMAXIS Slimオールカントリー(以下オルカン)+バランス型
  • 子どものため → 成長枠でオルカン+バランス型
  • 個人貯金のため → 別会社のオルカン

しかし、複数銘柄を同時に積み立てるうちに複雑になってしまい、
「整理してシンプルにしたい」と考えるようになったそうです。

また、売却→再購入した場合に「利益がわからなくなる」「精神的に辛い」との不安も抱えており、
どう整理すれば良いか悩んでいるというご相談でした。


結論:無理に整理しなくても大丈夫です

最初に結論からお伝えします。
今のままで十分です。無理に整理する必要はありません。

理由はシンプルで、オルカンやバランス型など、すでに優良なインデックス商品を選べているからです。
多少銘柄が重複していても問題はありません。
むしろ、あれこれ動かすことで精神的負担や売買のタイミングリスクが生まれるほうが危険です。


銘柄整理でやりがちな失敗とは?

多くの初心者がやってしまうのが、「最安コスト」を追いかけることです。
「信託報酬が0.1%より0.09%のほうが得だから乗り換えよう!」といった発想ですね。

しかし、年間コスト差が0.01%であっても、
100万円の投資なら年間わずか100円の違いです。
仮に1億円運用しても1万円。
これを気にして動くのは時間のムダです。

もっと大切なのは、
「自分が長期で信頼できる商品を選べているか」
「暴落時に慌てて売らない仕組みを作れているか」
という点です。


信託報酬よりも“純資産総額”を見よう

もしチェックするなら、見るべきは純資産総額です。
たとえば

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称:オルカン)のように数兆円以上の規模があるファンドなら安心ですが、
低コストのインデックスファンドの全世界株式で純資産が数百億円を切っているような小規模ファンドは、繰上げ償還(強制終了)のリスクもあります。

ですので、同じような中身なら「より大きいファンド」を残す方が現実的です。
それ以外の差はほとんど誤差です。


複雑になったら「NISA全体の総額」で見る

質問者さんは、目的別にメモを取って管理されていましたが、
これは素晴らしい一方で、細かく見すぎると疲れます。

おすすめは、「NISA口座全体の総額」で見ること。
証券会社のNISA管理画面では、「積立枠」と「成長枠」の総額が簡単に見られます。
これを見れば、全体としてどれだけ資産が育っているかが一目で分かります。
個別の銘柄が多少プラス・マイナスでも、気にする必要はありません。


積立停止や整理を検討すべきケース

ただし、以下のような場合は積立を見直しても良いでしょう。

  • レバレッジ型・テーマ型などの「短期商品」が混ざっている
  • 信託報酬が高いアクティブファンドを買っている
  • 同じ内容の商品性で純資産総額が少ない銘柄など

このような場合は、今後の積立をストップするだけでも整理になります。
無理に売却しなくても、自然とシンプルになっていきます。


「目的別」に分けすぎるリスク

質問者さんのように「将来のため」「子どものため」「貯金用」と分けて投資するのは一見正しいですが、
全てオルカンで運用しているなら、実質は同じ資産です。

特に「貯金用」として新NISAを使う場合は注意が必要です。
オルカンは全世界株式に投資しているため、
短期的に30〜50%下落するリスクがあります。

「数年以内に使う予定があるお金」は新NISAではなく、
普通預金や短期債券ファンドで管理する方が安全です。


長期投資で最も大切なのは「動かないこと」

投資は、長く持ち続ける人が最終的に勝つゲームです。
途中で乗り換えたり、商品を変えたりするよりも、
「今の積立を続ける力」のほうがよほど価値があります。

もし将来、さらに低コストのファンドが出た場合も、
それは「新しく積立を始めるときに検討」すれば十分です。
既存の資産を動かす必要はありません。

ただし、私が一番おススメしている「eMAXIS Slimシリーズ」は、

業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続けるファンドがあることを」

をコンセプトにしています。

なので、無理に変更せず、BUY&HOLDでいいのでは、ないかなと思っています。

投資は自己責任でお願いします。

参考記事

https://emaxis.am.mufg.jp/lp/slim/pr1/

 

(出典:三菱UFJアセットマネジメント)


まとめ:複雑さを恐れず、全体で見ることが大切

今回のご質問に対する答えをまとめると、以下の通りです。

  1. 銘柄整理は無理にしなくてOK。オルカン+バランス型の合計資産額でみる。
  2. 信託報酬の差を気にするより、純資産総額と長期保有を意識。
  3. 「NISA全体の総額」で見る。細かいメモ管理は不要。
  4. 短期で使う予定がある資金はNISAではなく現金・債券へ。
  5. 長期投資では“動かない勇気”が一番の武器。

投資はシンプルであるほど強いです。
細かく整理することより、「続ける仕組み」を作ることを意識していきましょう。


まとめのひとこと

NISAの運用は、複雑に考えるほど成果から遠ざかります。
「正しい商品を買って、長く持ち続ける」——これだけで十分です。

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