サテライト投資は「炭鉱のカナリア」を探せ|相場の天井と底を察知する個人投資家の思考法
サテライト投資は「炭鉱のカナリア」を探せ|相場の天井と底を察知する個人投資家の思考法
はじめに|金融機関が教えてくれない投資の視点です
このブログでは、金融機関や周囲の人がなかなか教えてくれない「へぇ」と思えるお金の話をお伝えしています。
運営しているのは、40歳でリタイアした私です。
今回のテーマは「サテライト投資」と「炭鉱のカナリア」です。
インデックス投資をコツコツ積み立てている方、いわゆるコア投資を愚直に実践している方には、正直あまり関係のない話です。
暴落が来ても積み立てを継続し、20年後・30年後に資産が増えていればそれで成功です。
今日はあくまで、サテライト投資=アクティブ運用をしている方向けの思考法について解説します。
炭鉱のカナリアとは何か?
「炭鉱のカナリア」とは、危険をいち早く察知する存在の比喩です。
かつて炭鉱では、有毒ガスの発生を検知するためにカナリアを籠に入れて持ち込みました。人間よりも早く異変を察知するためです。
投資の世界でも同じことが言えます。
相場の過熱や恐怖は、まず“投資に詳しくない人”の行動や言葉に現れることがあります。
それが私にとっての「炭鉱のカナリア」です。
コア投資とサテライト投資の違いです
まず整理します。
- コア投資:低コストのインデックスファンド(例:S&P500やオールカントリー)を長期積立するパッシブ運用
- サテライト投資:個別株・テーマ株・金(ゴールド)などを機動的に売買するアクティブ運用(但し、私の場合、サテライト投資も中期投資5~10年で考えています)
コア投資は予想しません。
淡々と積み立てます。
一方、サテライト投資は市場心理を読む世界です。
だからこそ「炭鉱のカナリア」が重要になります。
事例① 姉が積立額を増やしたいと言い出した時です
米国株が最高値を更新し続けていた時期、投資に詳しくない姉から連絡がありました。
「S&P500の積立額を増やそうかなと思うんだけど、どう思う?」
理由を聞くと
「なんとなく・・・」です。
さらに「IFAに無料相談してみようかな」と言い出しました。
この時、私は強い違和感を覚えました。
相場が過熱している時ほど、投資に無関心だった人が前のめりになります。
投資雑誌もYouTubeも「買い」「強気」一色になります。
これは典型的な過熱サインです。
私はS&P500を否定したわけではありません。
ただ、サテライト部分では「少し上値が重くなるかもしれない」と警戒しました。
重要なのは、「投資初心者が相場を気にし出したら、天井が近い可能性がある」という視点です。
事例② 妻から届いた“金最高値”のニュースです
別の事例です。
金(ゴールド)が急騰していた時、投資に興味のない妻からLINEが届きました。
「田中貴金属、国内最高値更新だって」
私はすでにそのニュースを知っていました。
しかし重要なのは、“妻のタイムラインにまで流れてきた”ことです。
世間一般にまで話題が広がったということです。
私はそのタイミングで一部を利確しました。
その後、相場は調整しました。
ニュースそのものではなく、「誰の口から出たか」が重要なのです。
事例③ 「落ちてくるナイフは拾うな」と妻が言った時です
逆のケースもあります。
妻が突然、「落ちてくるナイフは拾うなって言葉を覚えた」と言いました。
これは下落相場の象徴的な言葉です。
SaaS銘柄のソフトウェア株の下落が話題になっていた時期でした。
不安が広がり、メディアやSNSで繰り返し取り上げられると、投資未経験者の耳にも届きます。
その時こそ、恐怖がピークに近づいている可能性があります。
もちろん底を断言することはできません。
しかし「みんなが怖がっている時期」は、サテライト投資では重要な観察ポイントです。
SaaSの死?相場はいつも循環します
「SaaSは終わりだ」「AIに駆逐される」といった極端な言説が広がる時があります。
しかし歴史を見れば、永遠の勝者は存在しません。
日本のバブル期には、世界の時価総額上位は日本の銀行が占めていました。
現在とはまったく違う景色です。
だからこそ、コア投資では指数を買うのです。
何が勝つかは分からないからです。
一方でサテライト投資では、過度な悲観や過度な楽観を逆指標として活用します。
サテライト投資で大切な3つの視点です
① 投資初心者の行動に注目です
周囲の人が急に強気・弱気になる時は、相場心理の転換点かもしれません。
② メディアの論調を逆から見ます
投資雑誌やニュースが一方向に偏る時、相場は成熟段階にある可能性があります。
③ コアと混同しないことです
コア投資は予想しません。サテライト投資だけで相場観を使います。
まとめ|炭鉱のカナリアを見つける力です
サテライト投資は、市場心理との戦いです。
世の中の言葉、家族の何気ない一言、ニュースの広がり方。
そこにヒントがあります。
ただし、これは再現性のある必勝法ではありません。
アクティブ運用は自己責任です。
コアは淡々と。
サテライトは冷静に。
そして、過熱や恐怖を“他人の言葉”から感じ取る視点を持つことです。
それが、相場の天井や底を察知する「炭鉱のカナリア」思考法です。
今日も焦らず、冷静にいきましょう。
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