小金持ちへの道

GPIFは株式比率を変更せず!年金運用の現状とリスク管理の重要性

GPIFは株式比率を変更せず!年金運用の現状とリスク管理の重要性

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はじめに:お金に困らない人生を目指して

皆さん、おはようございます。鼻つぶれぱぐ男です。
このチャンネルでは、金融機関や周囲の人がなかなか教えてくれない「お金の話」を、40歳でリタイアした私が発信しています。
一人でも多くの人がお金に困らない人生を送れるように、今日も配信していきます。


GPIFの運用比率は変更なし

2025年3月12日付の日本経済新聞の記事によると、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、現在の資産配分比率を変更しない方針を固めたようです。
株式・債券ともに、国内外それぞれ25%ずつの配分を維持するとのことです。

これは、トランプ政権時代の関税政策などで高まった世界経済の不透明感を踏まえ、リスク資産である株式の比率をこれ以上引き上げない判断をしたということです。


過去の運用成績は好調

気になるGPIFの過去の実績ですが、過去10年間の年平均リターンは実に年率6.81%という高成績を誇ります。
これは、株式と債券のバランス運用、かつ複利の力が活きた結果です。

ちなみに、今のような「25%ずつの配分」は2020年度から導入されています。
それ以前の2006年頃は、国内債券が60%以上という保守的な運用でした。

そこから徐々に外国株や外国債券の比率を増やしてきたのです。


なぜ株式比率を上げなかったのか?

今回の決定で、GPIFは「これ以上リスクを取らなくても、現状の目標リターンを達成できる」と判断しました。

株式の比率を増やすと、当然リスクも増します。

リスクとは、値動きの振れ幅のことです。
2023年や2024年は、米国株インデックスが20%以上上昇するなど、好調な相場でした。
でも、それは裏を返せば20%以上の下落も起こりうるということです。


自分の資産運用にも活かせる視点

今回のGPIFの判断は、私たち個人投資家にも大きなヒントを与えてくれます。
それは、「リスクを取りすぎず、取りなさすぎず、自分に合った資産比率を守ることが重要」ということです。

例えば、セミリタイアやFIREを目指す人が、現金比率ばかり高くしてしまうと、資産がなかなか増えずに目標達成が遠のいてしまいます。

逆に、リスク資産100%の構成にしてしまうと、相場次第では大きく資産を減らしてしまうこともあります。


ポイントは「資産構成比率」と「リバランス」

資産運用で最も大切なのは、「構成比率」と「リバランス」です。
たとえば、株式50%、現金50%と決めているなら、それを忠実に守っていくことが大切です。

相場が上がって株式が60%になったら、その分を取り崩して現金に戻す。
逆に下がって40%になったら、現金を使って株式を買い足す。
このように、年に1回など定期的に比率を調整(リバランス)することがポイントです。


米国株一強に依存しすぎない柔軟性を

最近まで米国株一強という流れがありましたが、今後はどうなるか分かりません。
金や欧州株、新興国株など、他の資産が米国株を上回る成績を出してくる可能性もあります。

大事なのは、一つの資産に依存せず、分散された構成にすることです。
私自身も、現物債券や現金、小規模企業共済なども活用して、最悪の事態に備えています。


まとめ:自分の目的に合った構成で無理なく

GPIFの判断は、まさに「余計なリスクは取らず、堅実に目標達成を目指す」好例です。
これは、私たちにとっても学びの多い姿勢です。

資産運用に正解はありませんが、自分の目標や性格に合ったリスクを取りながら、適切な構成比率を維持することが一番大事なのではないでしょうか。


✋最後に一言

皆さんもぜひ、自分の資産構成を見直して、無理なくお金に困らない人生を目指していきましょう。
今日も気をつけて、いってらっしゃいませ!

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