年利12%の高利回り投資商品に注意!「みんなで福祉」の危険性と安全な資産形成の考え方
はじめに
こんにちは。鼻つぶれぱぐ男です。
私は40歳でリタイアし、日々の生活や投資に関する発信を続けています。
このブログでは、金融機関や周りの人が教えてくれない「へぇ」と思えるお金の話をお届けしています。
今回のテーマは「年利12%をうたう高利回り投資商品」についてです。
最近、「みんなで福祉」という名前の商品が話題になっています。
利回りがなんと12%と宣伝されているのですが、
結論から言えば 絶対に手を出してはいけない商品 です。
今回はその理由を解説し、正しい資産形成の考え方についてお伝えします。
「みんなで福祉」という投資商品の正体
商品内容を見てみると、障害者グループホーム事業に出資し、国からの助成金が収益の7割以上を占めると説明されています。
表面上は「福祉事業で安定収益」「国の補助があるから安心」と魅力的に聞こえます。
しかし、よく考えてみてください。
もし本当に安定して収益が出るなら、銀行が喜んで融資するはずです。
にもかかわらず、わざわざ一般の投資家からお金を集めている時点で、銀行から信用されていない可能性が高いのです。
さらに調べてみると、会社住所がバーチャルオフィスであったり、事業の実態が見えにくいケースもあります。
こうした点からも、非常にリスクの高い商品だと考えられます。
高利回り=ハイリスクの原則
投資の世界では「ハイリターンには必ずハイリスクが伴う」という原則があります。
年利12%という数字を見たとき、まず疑うべきです。
たとえば、世界を代表するアメリカのS&P500インデックス。
アメリカの有力企業500社を詰め合わせた投資商品ですが、
長期的な平均リターンは 年率約7% です。
これは株価上昇(キャピタルゲイン)と配当(インカムゲイン)を合わせた数字で、何十年もの歴史に裏打ちされています。
S&P500ですら7%程度なのに、
なぜ無名の会社が12%を安定して出せるのか。
冷静に考えれば、その矛盾に気づけるはずです。
バフェットですら20%が限界
世界一の投資家として知られるウォーレン・バフェットでさえ、
長期の平均利回りは約20%前後です。
これは驚異的な数字で、個人投資家が真似できるものではありません。
それなのに「毎年12%が安定的に出る」とうたう商品があったら、疑ってかかるべきです。
短期的にうまくいくことはあっても、長期で続けられるはずがありません。
なぜ人は騙されるのか
高利回り商品に惹かれてしまう背景には、「少しでも良い条件で資産を増やしたい」という心理があります。
しかし、投資には必ずリスクがあります。
「ゼロになっても構わない」と思える余剰資金でのチャレンジならまだしも、
多くの人にとって大切な資産をリスクの高い商品に投じるのは非常に危険です。
特に「福祉」「助成金」「国の制度」といった言葉を使うことで、安心感を与えている点にも注意が必要です。
安全な資産形成の基本
私が繰り返しお伝えしているのは、資産形成に近道はないということです。
長期的に安定して資産を増やす方法は、以下のようなシンプルなものです。
- 低コストのインデックスファンドに分散投資する
- 時間を味方につけ、長期で運用する
- 無理のない範囲で積立を継続する
特にS&P500や全世界株式インデックスファンドは、歴史的にも信頼性が高く、世界中の投資家が利用しています。
まとめ:年利12%の甘い誘惑に注意
今回取り上げた「みんなで福祉」のような高利回り商品は、投資初心者が最も引っかかりやすい落とし穴です。
年利12%という数字に心を動かされる前に、まず「本当にそんなリターンが持続可能なのか」を冷静に考えてください。
長期的に資産形成を成功させるには、華やかな宣伝よりも地道な積立投資が一番確実です。大切なお金を守るために、ぜひ正しい知識を身につけてください。
今日も一日、騙されないように気をつけていきましょう。