使用時期未定の資産運用について

はじめに
このブログでは、金融機関や周りの人がなかなか教えてくれない、お金に関する「へぇー」と思える話をお届けしています。
私は40歳でリタイアし、現在は資産運用やライフプランについて発信しています。
今回は「使用時期が未定の資産運用」について、読者の方からいただいた質問に基づいて考察していきます。
質問内容
今回の質問は、「5年から10年の中期的な資産運用についてアドバイスがほしい」という内容でした。
長期のインデックス投資のメリットは理解しているものの、使用時期が未定の資金をどのように運用すべきか悩んでいるとのことです。
現在は貯金で管理しているものの、インフレによって目減りする可能性を懸念しているため、ある程度リスクを取って増やす方法を検討しているそうです。
資産運用の選択肢
5年から10年の運用期間を考えた場合、大きく分けて以下の2つの方法が考えられます。
1. 米国債(ゼロクーポン債)
もし「この時期には確実に使うお金」と決まっている場合は、米国債のゼロクーポン債を活用するのが一つの方法です。
ゼロクーポン債とは、利息が支払われるのではなく、満期時に元本と利息を合わせた金額が支払われる債券です。
現在、米国債の利回りは比較的高めで、5年~10年の期間でも年利4%程度を期待できます。
インフレに負けない運用をしたい場合の有力な選択肢です。
ただし、為替の影響を受けるため、為替リスクを考慮する必要があります。
2. 順張りの個別株投資や国(ETF)
ある程度リスクを取れる場合は、決算が好調な企業の個別株に投資するのも一つの方法です。
特に米国株個別決算では、
- 売上高がクリア
- EPS(1株当たり利益)がクリア
- ガイダンス(企業の業績見通し)がクリア
といった条件を満たす銘柄を狙うと良いでしょう。
決算発表後に良い結果を出した銘柄は、次回以降の決算でも好調を維持しやすい傾向があります。
ただし、個別株は値動きが大きいため、損切りのルールを明確に決めておくことが重要です。
また、投資のブームは変わります。
米国株ブームがずっと続くことはありません。
なので、投資家が資金を注入していく国(ETFや投資信託)を購入するのもいいでしょう。
但し、一時のトレンドで騰がっている場合があるので、注意が必要です。
市場のトレンドを活かす
「順張り」は市場のトレンドに乗っていく投資手法なので利益が出やすいです。
現在、米国株は高値圏にあるため、資金が他の地域に流れている傾向があります。
例えば、欧州株や新興国市場は米国株に比べて割安な銘柄が多く、資金の流入が期待されています。
特に欧州では利下げが進んでおり、株価の上昇が期待されます。
こうした市場の動向を見ながら、投資対象を柔軟に選ぶことも重要です。
まとめ
5年から10年の資産運用を考える場合、
- 安全性を重視するなら「米国債(ゼロクーポン債)」
- リスクを取って増やすなら「順張りの個別株投資」「順張りの国(ETFや投資信託)」
が有力な選択肢になります。
また、現在の市場トレンドを考慮すると、米国外の市場にも注目する価値があるでしょう。
投資はリスクを伴いますが、適切な手法を選べば、中期的な資産形成に役立ちます。
自身のリスク許容度や目標に合わせて、最適な運用方法を検討してみてください。