【結論】個人向け国債は本当に必要?メリットとデメリットを徹底解説|初心者が陥りがちな落とし穴と賢い資産運用術
◆はじめに:お金の不安から解放されるために
このチャンネルは、金融機関や周囲の人がなかなか教えてくれない、身近だけど意外と知られていないお金の話をお届けしています。
40歳でリタイアした私、鼻つぶれぱぐ男が、一人でも多くの方がお金に困らない人生を送っていただけるよう情報発信をしています。
今日のテーマは 「個人向け国債はいらないのか?」 という話です。
先日、仲間内からある記事を紹介していただき、内容が非常に興味深かったので、私なりの考えも交えて解説していきます。
参考サイト
https://kabu.com/kabuyomu/money/1244.html
(出典:三菱UFJ eスマート証券)
◆個人向け国債とは何か?基本の整理
個人向け国債は、国が発行する債券で、個人でも1万円という小額から購入できる国債です。
「元本保証」が最大の特徴として知られており、安全性の高い投資先として紹介されることが多い商品です。
しかし、記事を読み進めると、ただ安全だからといって全員に向いているわけではありません。
ここに、投資初心者が陥りやすい誤解が潜んでいると感じました。
◆個人向け国債のメリット
個人向け国債のメリットは次のとおりです。
① 元本保証がある
投資商品としては珍しく、原則として元本は保証されています。
国が破綻しない限り、投資額が戻らないという事態は起こりにくいです。
② 金利の最低保証
変動10年型の場合、金利が市場状況に応じて見直されますが、最低金利が0.05%より下がらない仕組みが採用されています。
③ 小額で投資を始められる
1万円から購入でき、投資初心者が利用しやすい特徴があります。
④ 中途換金が可能
1年以上保有すれば換金できます。
ただし、利子の一部(過去2回分)が差し引かれるペナルティがあります。
⑤ 銀行預金より高い利回りの可能性
昨今の定期預金の金利を考えると、国債の金利が上回るケースは珍しくありません。
⑥ 資産分散効果
株式のような値動きがないため、ポートフォリオの一部に組み込むとリスク分散に役立ちます。
◆個人向け国債のデメリット
ただし、メリットだけ見て飛びつくのは危険です。
① インフレに弱い
物価上昇率が金利を上回ると、実質的に資産価値は目減りします。
日本がインフレ傾向にある今、注意が必要です。
② 流動性リスク
発行後1年以内は換金できず、急な出費が発生した場合に対応しづらい場合があります。
③ 税金の影響
個人向け国債はNISA対象外です。
利息には20.315%の源泉分離課税がかかり、税引き後の利回りは低下します。
◆結論:個人向け国債は「いらない」のか?
結論から言うと 「いらない人にはいらないし、必要な人もいる」 ということです。
特に問題なのは、生活防衛費まで国債で運用してしまうケースです。
生活防衛費とは、予期せぬ出費や収入停止に備える資金であり、これは現金で確保しておくべきです。
会社員なら6ヶ月〜1年、自営業者なら1〜2年分を目安に考えるといいでしょう。
但し、ここに書いた期間以上の生活防衛費は個人向け国債を購入してもいいと思います。
資産形成期の若い人や、積極的にリターンを狙いたい人には不向きです。
逆に、老後資金の一部で安全性を確保したい人や、現金の寝かしっぱなしを避けたい人には有効な選択肢となり得ます。
◆私の見解:迷ったら目的から逆算すべき
投資で最も重要なのは 目的と資金の役割を明確にすること です。
「安全だから」「銀行より金利がいいから」という理由だけで購入すると、資産設計が歪んでいきます。
・生活防衛費は現金
・リスクを取る余裕資金は株や投資信託
・守りたい資金の一部は国債
この順番が揺らがなければ、国債は有効に活用できます。
◆まとめ
個人向け国債は、誰にでも最適な万能商品ではありません。
しかし、資産の役割を理解し、用途に合わせて正しく使うのであれば、堅実な選択肢にもなります。
重要なのは 「なんとなく買う」のではなく、理解して買うこと です。
これさえ守れば、投資で大きく道を踏み外すことはありません。
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